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時の記念日
今日は「時の記念日」。なので、『論語』陽貨篇の第1章から。
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陽貨(陽虎とも。魯の貴族・季孫氏の家老だった)が孔子に会おうとしたが、孔子は会われなかった。すると、(陽虎は)孔子に豚🐷を送ってきた。
孔子は陽虎の不在時を見計らって、返礼に出向かれた(当時、身分のある人からブレゼントされると、自ら返礼に行くのがしきたりだった)が、陽虎に会ってしまった。
陽虎は孔子に向かって言った。「こちらにいらっしゃい。私は、あなたに話がある。」
そして言った。「あなたは宝のような才能を持ちながら、それを活用せず、国を混迷させている。それは仁と言えますか?」(先生は)言われた。「言えませんな。」
「政治に携わる事を希望しながら、しばしば時機を失しておられる。それは知と言えますか?」(先生は)言われた。「言えませんな。」
「日月はどんどん過ぎていき、年は我々を待って暮れませんよ」。
孔子は言われた。「わかりました。そのうち、私はお仕えしましょう」。
これは、孔子が魯の大臣になる前の事と思われる。
孔子は陽虎に(その場しのぎで)、「お仕えしましょう」と言ったが、陽虎はその後、季孫氏にクーデターを起こして、魯を亡命。結局、孔子は陽虎に仕える事はなかった。
見出し画像と、2コマ目の豚🐷の丸焼きの画像は、『世界ワンダー学習事典 5 東アジア』から。熊吉の家に半世紀以上前からある、大変古い事典てある。でも、子どもの頃からの愛読書なのだ😁。
🐻