夏雲多奇峰
一昨日のお茶のお稽古の時に、床の間に掛かっていたお軸は、久田宗匠の書で、「夏雲多奇峰」だった。
これは、晋の時代の顧ガイ(忄に豈)之(し)という人の「神情詩 摘句」の一部である。
春は水が豊かで四方の沼沢にあふれ
夏は入道雲が現れて空に珍しい峯の形を描き
秋は月が澄んで明るい光を夜空にかかげ
冬は冬枯れの山に松がただ一本目立って常磐(ときわ)の緑を誇示する。
(訳は、『中国名詩鑑賞辞典』より)
といった、四季を詠った詩だ。顧がい之さんは、季節の情感を表現するのが巧みだったようだ。彼は画家だそうだから、表現力に優れていたのだろう。
現在は、地球🌏温暖化を通り越して、地球沸騰化という時代になってきて、そのうち春夏秋冬の四季ではなく、夏と冬のニ季になる!😵なんて人もいるくらいになってきているので、この先もずっと、春と秋も感じられるようになりたいものだ。
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