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スゴ過ぎる呉起
呉起は、「孫呉の兵法」と、『孫子』の著者、孫武(と孫臏)と並び称される兵法書の著者(とされる)なのに、今ひとつマイナーな人物だ。
まあ、『孫子』に比べると内容量が少ないのも、原因の一つかも知れない。
しかし、戦うべきでない敵(国内が充実し、非があまりない)とは戦わないとか、兵を出す前に国内を整えろとか、言っている事は、孫武にも劣らない。
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武候が尋ねた。「戦争の勝利は何によって決まるのか?」
呉起は答えた。「勝利は治によって得ることができます。」
武候「兵力の多寡によるのではないのか?」
呉起「法例が明確でなく、賞罰が公平を欠き、停止の命令を出しても止まらず、進発の合図をしても進まなかったなら、百万の大軍があったとしても、何の役に立ちましょうか。」…
と、実際の戦のやり方より、上に立つものの力量や、適材適所について述べた部分が多い。
しかし、そんな呉起は経歴がスゴい!出世を誓って家を出て、孔子の弟子の曾子に習うも、母の葬儀に帰らなかった事で追い出され、
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魯の将軍になって斎と戦う時も、妻が斎の出だからと殺す😱!最後に流れついた楚でも、スポンサーの悼王が死んで襲われても、王の死体にかぶさって矢で射られて死んだ後に、先王に矢を射掛けた罪で、相手に復讐😱!スゴ過ぎる、呉起さん😅。
いくら有能でも、あまりお近づきにはなりたくないような……😅。
🐻