「モンスターズ・ユニバーシティ」に学ぶ演出技法【彩度下げ】
映像演出の一つに意図的に色合いを調整するものがあります。
葬式のシーンやキャラクターが混乱し、絶望して追い込まれているシーンなどでは意図的に彩度を下げる表現を使うことがあります。
モンスターズ・ユニバーシティでは、マイクやサリーが追い込まれたりした際に意図的に彩度を下げた映像になっています。
座学シーン
マイクとサリーが罰として座学を受けさせられるシーンでは退屈さ、めんどくささ、嫌なシーンに見えるように彩度を下げた映像が使われています。
引用元:モンスターズ・ユニバーシティ
現実を知るシーン
マイクが人間界に乗り込み、自分の才能を試したあと自分には才能が無いと気づくシーンでもサリーへの独白しつつ彩度が下がった映像になっています。
引用元:モンスターズ・ユニバーシティ
退学後
バスシーンマイクが夢破れてバスに乗り大学から去るシーンでも彩度を下げた映像が使われています。
引用元:モンスターズ・ユニバーシティ
まとめ
意図的に色合いを変更することでキャラクターの感情が落ちていることを補強することができます。
ただし、同一シーン中でいきなり彩度を上げ下げすると見ている方々に不要な違和感を与えてしまうのでシーン内では一気に変えたりしないほうが良いかと思います。
感情の変化に合わせて、光源が消えたり増えたりすることを使いつつ彩度が変わったことを意識させない作りにできれば最高です。
次回より別の作品を解析していきます。
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