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床生活(床座)と椅子生活のメリット・デメリット

近年ミニマリズム志向の流行で、ほとんど何もない床で生活するというスタイルに興味を持ち、実際にしてみた、あるいは検討している方は多いのではないでしょうか?かくいう僕もそういう生活に憧れて一人暮らしを機に丸一年ほど床生活をしてみました。その経験から気付いた、床生活と椅子生活の良い点・悪い点をまとめました。


床生活(床座)のメリット・デメリット

床生活(床座)のメリット

  • 場所を取らず、生活動線を広く確保できる
    基本的には、テーブル+椅子よりもローテーブル+座布団(クッション)の方が、サイズが小さく、部屋を広く使えます。

  • 掃除がかなり楽
    床掃除の際にもどかす物が減り、掃除がしやすいです。

  • 家具代が安く済む
    どんなものを選ぶかにもよりますが、家具代に関してはサイズでだいぶ金額差が出るので、基本的にはダイニングテーブルよりローテーブルやちゃぶ台の方が安いです。テーブルには椅子やベンチが必須ですが、床生活なら座布団かクッションで済みます。最悪それらすらなしという選択肢もあります。

床生活(床座)のデメリット

  • 腰が痛くなる
    椅子を使わない生活の最大のデメリットは健康面です。一年間我慢して床生活を続けましたが、毎日腰が痛かったです。

  • 猫背になりがち
    姿勢が悪いからしんどくなるのか、しんどいから姿勢が悪くなるのかは分かりませんが、椅子に座るよりも猫背になりやすいです。

  • デスクワークの作業効率が悪い
    しんどいということは集中力が落ち、PC作業等の効率も低下します。

  • 立ったり座ったりがしんどい
    床から立ったり座ったりする動作ですが、椅子と比べてこれが思いの外億劫に感じます。これは実際椅子をなくすまで想像できなかった点です。

といった色々な大変さがありながらも何とか一年床生活が続いたのは自宅にいる時間が短かったからだと思います。しかし、コロナ禍で自宅にいる時間が大幅に増え、自宅の居心地を改善したい気持ちが大きくなりました。床生活での腰痛対策をネットで調べると、フロアクッション(上の写真の丸いやつ)が背筋が伸びやすくて腰痛を軽減できるというので使ってみましたが、座りにくいだけでほとんど効果を感じませんでした。

椅子生活のメリット・デメリット

椅子生活のメリット

  • 座っている姿勢が楽
    床生活を経験したことで椅子に座るのがこんなに楽なんだということに気付けました。

  • 立ったり座ったりが楽
    これも床生活をして初めて分かりました。

  • 床生活と比べてデスクワークの作業効率が良い
    楽であるが故にデスクワークも捗ります。これに尽きます。この快適さは本当に大きいです。

椅子生活のデメリット

  • 場所を取り、生活動線が狭くなる
    椅子生活の最大のデメリットは、部屋が狭くなってしまうことです。同じ部屋でも椅子生活と床生活では余白にかなり差が出ます。大半の人はこれが理由で床生活を検討するのではないでしょうか?

  • 掃除が若干面倒
    床生活でも椅子生活でもほこりは毎日たまるので、床掃除は頻繁にする必要がありますが、椅子の脚が増えるとその分、掃除はしにくくなります。でも個人的にはそれほど大きな差ではないです。

  • 床生活よりも家具代が高い
    家具の値段に関しては、同じ素材、加工でもローテーブルより普通のテーブルの方が高くなります。

結論:床生活(床座)と椅子生活、どっちがいいか

一年間の床生活を経て、椅子とテーブルの生活に戻りましたが、椅子生活の方が快適です。床生活も色々とメリットはあるのですが、どうしても腰の痛さ、姿勢のしんどさが勝ってしまいます。とにかく物を減らしたい、より余白を確保したい、というミニマリスト志向の人には一見、床生活の方が向いているように思うかもしれませんが、個人的にはデメリットの方が大きいと感じました。

結論としては、自宅にいる時間が短いなら床生活の方が身軽でいいと思いますが、それなりに自宅で過ごす時間があるなら椅子生活にするべきだと思います。ミニマリズムの「すっきりさ」も重要ですが、やはり「健康」と「楽さ」に天秤は傾きます

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