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汚い話②

また、汚い話です。苦手な方はご注意ください。



もうすぐ3歳になる子がトイレに行きたいと自分で言うようになった。


周りの同じ歳くらいの子もオムツ履いてない子もちらほらいて、私の母子手帳を見てみると3歳になる前にトイレに行けていたと書いてあり、そんな時期にきてるのかと、この成長を感じた。


でもまだ、トイレに行ったとしても何も出ないのだが、トイレ出たよ、って教えてくれる時の正答率はここ最近でぐっと上がってきた。


トイトレとか言うらしいので、トイレに行きたいって言った時は連れていったりはしているが、何やかんや言うてる間にトイレに行けるようになるんちゃうかな、と楽観視している。


楽観視してることは他にもあって、例えば、奥さんは子にアイスは1日1つまでと約束している。


お腹を壊したり、甘いものの食べ過ぎになるのが理由だと思うが、私は別にいいやん、って思ってしまう。


そのスタンスがおそらく子にはバレていて、私と2人でいる時は、コンビニに引っ張り込まれることが多く、勝手にレジにアイスを持っていっている。


クーリッシュと、ガリガリくんが好きで、ガリガリくんには敬意を払っているのか、「ガリガリさん」と呼んでいる。


先日も2人で散歩中、「コンビニいい?」と聞かれて、断っても行くことは知っているので「どうぞ」と答えて、2人で入店した。


この日は朝イチの散歩で、すでにアイスを食べているので、本当はもう食べてはいけないのだが、幸か不幸か奥さんが外出中だったのでバレることがないので、激甘な私はもう1つアイスを買うことにした。


安定のクーリッシュバニラ味を選んだ子は、飲み物コーナーに走っていった。


さすがにアイスとジュースはやりすぎだと思うので、「ジュースは買わないよー」と声をかけながら追いかけると、子はアルコールの棚の前で立ち止まり、


「よかったらビールどうぞー」と言ってくれた。


飲みの誘いを断るのは、真の酒飲みではないので、ありがたくビールを1つ買うことにした。


多分、こいつは酒を買わせたらアイスも買いよるってのがバレてると思う。

事実そうである。


コンビニ近くの公園のベンチに腰掛けて、子はアイス、私はビールで休憩をした。


その公園には、他にも小さい子が何人か遊んでいて、我が子も遊びたそうな様子で、そわそわしながらアイスを食べていた。


「どーぞどーぞ」


ついに子が、半分くらい残っているクーリッシュを渡してきた。


「もういらんの?」と何度か確認したが、強い口調で「いらん」と言っていたので、こちらで食べることにした。


子は滑り台に夢中になっていた。


久しぶりに食べるクーリッシュは、安定の美味しさで、ほぼ週7で食べている子の味覚はさすがやなと思った。


ビールとの相性は良くなかったが、結構何でもビールでいけちゃうタイプなので、すぐに両方なくなった。


ここで、子のお腹の強さを実感したのだが、普通にお腹が痛くなった。


あいにくトイレのない公園で、どう考えても家に帰るのが一番近いトイレであった。


子はまだ無限滑り台の最中で終わる気配は見れなかった。


だが、こちらにも都合があるので、声をかけたが、ほぼ無視で、最終的に担ぐような形で公園をあとにした。


泣きながら抵抗するので、肩車に作戦を変更して、早歩きで家を目指した。



「ぷーでた」


と頭の上で子が言った。


おそらくおならが出たってことだが、これでおならだけじゃないことがたまにある。


クーリッシュを日に1個半も食べているのだ、出てたとしてもおかしくない。


「トイレ出ちゃった?」と聞くと、「ううん、ぷーでた」と言う。


「私も今トイレ我慢してるし、別に出ててもいいねんで」と言うと、


「違う、ぷーでた」と繰り返す。


そんな会話をしているうちに家に着いた。



何とか間に合ったかと思ったが、



普通に間に合ってなかった。


ごくごく、本当にごく少量ではあるがパンツに何かがついていた。


あーあ、と思って、奥さんおらんでよかったと思ったが、パンツが減ってるとバレるので、渋々洗った。


次は、子供のオムツやな、と気合を入れてオムツの中を確認したが、なにもなかった。


スリラーバーグのゾロばりに、なにもなかった。



だから、ぷーでた、って言ったやん、と言わんばかりの顔で子はこちらを向いていた。


トイトレ必要なん、わしやないかい。


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