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顔を出す

 前回書いたもう1つ思いついた!こと。それをお話する前にそのきっかけとなったことを今日は書きますね。

 InstagramでもOnline shopでもずっと顔を出さずでした。

 理由は洋服がメインだし、洋服はちゃんと撮れているのに目を閉じていたらやり直し、なんてとても時間がかかるから。

 お客さまからも顔が映っていない方が自分の洋服として考えられる、と言われることもあったのでこのまま特に変える気はなかったんです。

 ところが、数ヶ月前に取引先の方がお2人訪ねて来てくださった時のこと。

 初めて会う方達だったのですが話し始めて20分くらいした時に、1人の方が「さっきから話していて思ったんですけど、インスタライブに向いていると思うので、した方が良いです!」と。

 もう1人の方は毎週インスタライブをされていて、もうラジオのように聞いてくださっているお客様もいらっしゃるとのこと。

 その時は会ったばかりの方に、考えたこともなかったアイデアを勧められてびっくりするばかり。ただ普段からたくさんの人に会われている方が向いていると言ってくださったことは、とてもとても新鮮でした。

 でも写真にだって顔はカットしているのに、まして動画でそして話すだなんてハードルを1度に何個も超えなければいけないことで、すぐに「やってみます!」とはとても言えませんでした。

 その後も心に残り続けたまま何もせず。

 そうこうするうちに秋から冬に向かい始め、秋冬の服がどんどんと入荷し始めた頃。商品の増えていくスピードの速さに対して、売れていくのはゆっくり。洋服が届いたらすぐに撮影してInstagramにもOnline shopにもできるだけ早くアップする。でもこれだけでは足りないのでは、という気持ちが膨らんできました。

どきどきするのは毎月の支払い。売れる日はいつかわからないけど、支払い日は毎月ちゃんとやってきます。

 大きな自転車を漕いでいるようなぎりぎり操業をしているから、気持ちはとても焦ります。でも、無理やり買ってもらいたいわけではなく、本当に気に入られた方に喜んで購入していただきたいのです。

 昔からテレビショッピングもあるように、実際に手に取っていただけない方には画像よりも動画の方がわかりやすい。洋服の良さがより伝わりやすい方法はもう動画しかないのでは、という気がしてきました。

 昔から写真に写ることも苦手だったのですが、よく考えたら見られるのは自分ではなくて洋服。ということは誰も私を気にするわけではないし、洋服のアシスタントだと思えば良いのだ、と変なこだわりがなくなり急にインスタライブをする気に。

 始めてみれば、緊張こそするもののたくさんの方が温かく見守ってくださり、動画の方がわかりやすいので続けてほしいというメッセージを下さる方も。思い切って良かったとほっとしました。

 そして顔を出すことは思ったよりなんでもなかった、と実感してしまったので着用動画のリールも作るように。

 商品をよりよく見てもらうという目的ではじめたけど、お客様とのやりとりが増えたり、距離が縮まったりと嬉しいことまで増えました。

 カメラの前で1人話し続けるというのは、毎回面接のような緊張。でも、洋服を手にすることができない遠方の方が、少しでも実際に見るように感じてもらえたら嬉しいので、これからも続けていこうと思っています。動画も見てくださるみなさま、ありがとうございます!

 次回は、顔を出したことで思いついたことを。

 

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