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#1 株式会社鵜飼やっこ飴本舗
こんにちは🍬
鵜飼真弘です。
現在、家業で創業89年目の老舗飴屋である株式会社鵜飼やっこ飴本舗にて
見習い飴職人として修行中になります。
今回は『株式会社鵜飼やっこ飴本舗』について書いていきます。
会社概要についてはHPに書いてありますのでそちらをみていただければと思います。
やっこ飴の場所
やっこ飴の創業は昭和6年、今年(2020年)で89年目となり、主に飴の製造・販売・飴を活用したサービスの提案を行っている飴屋さんです。
外観はこんな感じです。工場は岐阜県瑞浪市にあり、屏風山の麓、小里川の横という立地で大自然に囲まれながら飴作りをしております。空気がとても綺麗。
やっこ飴のこだわり
現在は3代目で父の鵜飼榮次が主に飴作りを、僕はサポートに入らせてもらい飴作りのいろはを学んでいる最中です。飴作りって本当に難しい。。。
父は歴代の職人の中でも1番美味しい飴を作ることができる腕を持っています。というより昔からやっこ飴を食べていただいている方々に、3代目が一番美味しいと言って頂きます。さすがこの道35年。
写真は、砂糖と水飴を銅釜で炊き上げる作業で、父のこだわりポイントです。
この作業は飴作りにおいて最も重要で、ここで飴の風味や舌触りが決まります。
少しの気温や湿度の変化で出来上がり方が変わってしまうこの作業も、炊き込む時間や温度を微調整する事で、89年間変わらない昔ながらの飴ができるのです。
機械を使えば環境に左右されず同じ飴ができるかもしれませんが、やっこ飴の特徴である昔ながらの飴を表現する為には、銅釜を使って直火で炊き上げるこの作業は必要不可欠です。
マニュアル化も難しいこの作業も、父から継承出来るようにならないといけません。
やっこ飴のルーツ
やっこ飴のルーツは戦後。甘い食べ物が世の中にない中、初代が砂糖から飴を作り、甘いものを普及させたいという思いからスタートしました。
その後、皇孫殿下主催の銘菓大会で最高賞賞を受賞したほど。なんと初代は飴菓子協会の初代会長。曾祖父ちゃんすげー。。。
数十年前の曾祖父ちゃんの写真。噂では日本で初めてピックアップトラックを輸入したのが曾祖父ちゃんとの事。ほんとかな(笑)
初代は会社のある多治見市でも観光協会の会長として地域貢献しており、曾祖父の事を知っている人に「おじいさんはお世話になりました」とひ孫の僕にも言われたことがあるほど。僕が生まれた頃にはもう亡くなっていた曾祖父ちゃんですが今でもその偉大さを感じます。
やっこ飴のこれから
現代は甘い食べ物のにあふれており、飴だけでなくガムやグミ、パンケーキやタピオカと多様化しています。
昔は甘い食べ物という事で価値があった飴も、現在は甘い食べ物というだけでは価値を評価して頂けなくなっています。
やっこ飴の価値は『昔ながらの手作り飴』です。そして、89年繋いだこの価値を守っていくことが僕のミッションでもあります。
また、その歴史のある『昔ながらの手作り飴』を『様々なシュチュエーションに活用できる事』にも価値があると感じます。
参考に、兄が書いた熊本のイチゴ農家さんの飴を作らせて頂いた記事🍓を載せます。
飴を食べていただく為でなく、飴を配っていただく為に、また配った先のお客さんに笑顔になっていただけるような飴を、光いちごファームさんのお手伝いさせて頂きました。
こういったお客さんの声から、飴を活用したサービスはやっこ飴にとって新たな価値になると感じます。
今後は『昔ながらの手作り飴』を守りつつと『様々なシュチュエーションに活用できる事』を提案することで生まれる『やっこ飴の新たな価値』を創っていきます。
最後に
このnoteでは
①やっこ飴の昔ながらの飴の魅力
②やっこ飴の活用方法の発信
③見習い飴職人について
を書いていきます。
89年の歴史のあるやっこ飴を守るためにも、今日も飴を作っていきます。