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書かなきゃ書けないよ。

あるところに今まで何も書いていない男がおりました。そんな男がある日の朝、目が覚めるとポンっと書けるようになっていました。めでたしめでたし。書けない男が書けるようになったお話。(完)

書き出しから書けない人の雰囲気が漂っておりますが、そうなんです、ンナこたないですよねぇ。書いたこともないのに書けるわけがない。ただ書くだけでもむずかしいんじゃないのかなぁ?

どの世界でもそうだと思うのですが、僕ら人間はいきなり飛ぼうとします。なんか飛べる気がして。でもねぇ、なかなかねぇ、そんなことにはならないじゃないですか。羽根もない僕らがいきなりは飛べない。そこをまず前提として持っておいていいと思うんです。

めちゃくちゃ本を読んだら書ける論も存在することはしますが、それも確率の問題とも思いますしね。

ではどうするか??

やっぱり書くしかないんじゃないだろうか。地道に。一文字ずつ。精神論?そうかもしれませんね。根性がない人は、依存の力を借りてもいいかもしれません。好きを越えたものというか。

「もしそれを続けていても書けなかったらどうしてくれるんですか!」

そんなご意見もございましょう。でもいいじゃないですか。情熱を預けられたことがこの人生にあったんですから。好きを越えたものを見つけられただけでしあわせだと思います。それが仕事になったらほんとうにしあわせなんでしょうけれども。

とにかく!

比べたり、欲しがったり、うらやんだり、ねたんだり、ではなく。
紙とペンの力を信じていこう。
それでだめなら、またその時に。

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