シンってタイトルずるいよね- シンウルトラマン感想(ネタバレ有り)
こんにちは中川ウカブです。
Radiotalkのオプション的な音声配信だけを売るNoteももったいない・・・!!
なんかしたい・・・・!!
と思い、キーボードを走らせているわけですが、
せっかくなので今、超超超話題のシンウルトラマンの
感想をまとめようと思います。(この後ネタバレ有り)
そもそもシンウルトラマンの感想なんてネット上にわんさかありますので、今更感もありますし、拙い文章ですが、よろしくどうぞ。
シンゴジラを見た時の想い
シンウルトラマンを語る以前に、
その前にシンゴジラの話をしなければならない。
そもそも私はウルトラマンティガ幼少期リアタイ世代なので、
”特撮!!!ミニチュアセット!!!スーツの中に人が入ってなんぼ!!!”
と、古い考えに固執している厄介老害オタクだ。
ゴジラがスーツではなく、CGなことに
どうしても嘘ぽく思えてしまう。
ストーリーはリアルで面白いのかもしれないが、
個人的な感想は、怪獣の表現としては微妙だったよね。だ。
時代だ、世間はそれで納得する と言われたら、
ぐうの音も出ない。
その意見を排除するつもりもない。
千差万別、色んな意見があって然りだ。
そのため、
シンウルトラマンをCGで作ると発表された時に不安がよぎった。
しかもシンボルであるカラータイマーもない。
CGに対する不信感しかなかったので、
見る時は今までのシリーズとは別だ。期待せずに見よう。と決意し、劇場に足を運んだ。
実際のCGシンウルトラマンを劇場で見て
そんなアンチCG派の老害オタクが大スクリーンでCGのウルトラマンを見て思ったのは、
そこにいたのは紛れもなく”初代ウルトラマン”だった・・・
ということだ。
特に良かったのは
夜のビル群の中でザラブ星人(ニセウルトラマン)との戦闘シーン。
本編の戦闘オマージュもさることながら、CGでしかできないであろう空中戦は圧巻・・・!!
そんなに人間が好きになったのか、ウルトラマン
シンウルトラマンは、人類のためなら自分の命を落とすことも厭わない。
Twitterをやっていると日々様々な感想が流れてくる。
その中で
”ウルトラマンが人間を好きになる描写があまり感じられなかった。”
という感想を見た。
これに対するアンサーをしたい。
ウルトラマンが人間を好きだと思う理由を理解しなくていい!!!
だ。
ウルトラマン達が人類を守ってくれる理由は
・人間との交流の中で人類に興味を持ち、惹かれていった。
・他作品でも語られているが元々ウルトラマンたちも人間のような姿をしていたが、ある日超人の姿へと進化した。人類はウルトラマン達のようにゆくゆくは宇宙を守る存在となる可能性を秘めている。
の2点が大きく挙げられると思うが、
”・人間との交流の中で人類に興味を持ち、惹かれていった。”については
どこに興味を持ち、どこが好きなのか、よくわからない。で、いいのだ。
これはあくまで仮説だが、
”好き”という感情は理論ではなく、本能で感じるものではないだろうか。
きっとウルトラマンに説明を求めても、”ここだ!”とパッと答えられないのではないか。と思う。
だから、よくわからない。で、いいのだ。
2点目の
・他作品でも語られているが元々ウルトラマンたちも人間のような姿をしていたが、ある日超人の姿へと進化した。ウルトラマン達のようにゆくゆくは宇宙を守る存在となる可能性を秘めている。
に関しては、ウルトラ銀河伝説(映画)や、ウルトラマンメビウス(TVシリーズ)を見てくれ!!
ウルトラマンが地球を守ってくれている理由については
後輩のウルトラマンたちも理解をしていない。
ウルトラマンたちが地球を守ってくれている理由なんてないのだ。
そしてそこにグッとくる。ありがとうウルトラマン。
本来であればキスシーンがあり、カットになったと聞きますが、
本当になくて良かったと心の底から思います。
溶けていく・・・!ウルトラマンが溶けていく・・・!
ゾーフィの気持ち悪さすごかった。。。
ウルトラマンのあの銀と赤のデザイン、配色バランスって絶妙なんだなと改めて思ったりしたわけだが、
ゾーフィがゼットンシステムを起動してシンウルトラマンが立ち向かっていくシーンを見て、脳内をよぎる一つの作品。
ウルトラマンコスモス vs ウルトラマンジャスティス THE FINAL BATTLE
だ。
ウルトラマンジャスティスはデラシオンという
今回でいうところの光の星的なところに所属しており、
人類は危険だと判断し、デラシオンの意思によってジャスティスは地球をリセットしようとする。
その時もゼットンシステム的なファイナルリセッター ギガエンドラという惑星破壊兵器に立ち向かうのだ。
めっちゃ似てる〜〜〜〜!と思った。
庵野さんや樋口監督がこの作品を見ていたかどうかはわからないが非常に似ている。
ジャスティス⇨ゾーフィ
デラシオン⇨光の星
ギガエンドラ⇨ゼットン
しかもその時も地球が下手(画面左側)にあり、デラシオンが上手(画面右側)にあって立ち向かっていく構図も全く一緒だ。
シンウルトラマンがゼットンの攻撃により大気圏に突入したとき、
心の中のドイガキが"溶けていく・・・!ウルトラマンが溶けていく・・・!"と叫んでいた。
ウルトラマンコスモス vs ウルトラマンジャスティス THE FINAL BATTLE
では、ジャスティスが地球人の少女に心打たれ、
地球を守るためにデラシオンが送り込んだ機械怪獣グローカーや、惑星破壊兵器に
コスモスと共に立ち向かっていく。
これがまたいいのだが、それは今語ると長くなってしまうので割愛する。
ゾーフィが地球人の行動に心打たれ、シンウルトラマンと一緒にゼットンに立ち向かっていく世界線も見てみたかった気がする。
が、それだと
シンウルトラマン vs ゾーフィ THE FINAL BATTLE
になってしまうので、これで良かったのかもしれない。
シンウルトラマンがスッと入ってきたのは音楽かもしれない
開幕、シンウルトラQを見せつけられた時、
音楽がそのままだったため違和感なく物語に入れた。
後半までほとんどウルトラマンの劇中楽曲が使われていたのが非常に良かった。
https://natalie.mu/music/column/479634
この記事によると再録しており、それが劇版として使われているとのことだ。
最初に映画を見た時には当時のものそのまま使っていると勘違いしたが、
この記事を読んでから2回目を見た時には再録だと気づけた。
複数回見ると違う発見もある映画だが、
当時の音楽を再録という形ではあるがそのまま使ってくれていたのは非常に嬉しかった。
そして作曲されたのは56年前だというのに違和感がないのは改めてすごい。
この章は語彙力皆無だ。
それでもやっぱり
カラータイマーはあった方がいいよぉ。
代わりに体表の色が変わるわけだが、緑のラインのウルトラマンはあんまりカッコイイとは思えなかったのだ。
上記にも記載したがあの銀と赤のデザイン、配色バランスの絶妙さ加減。
56年前に青や、緑のラインの身体だったら・・・と思うとゾッとする。
輪っか投げるやつカッコイイ
エンドロールが流れ、
劇場が明るくなり、隣の若者二人組が
「ウルトラマン超カッコ良くね!あの輪っか投げるやつカッコイイ!」
と興奮気味に語っているのを目の当たりにして、ニヤけた。
”青年よ、それは八つ裂き光輪だ
”今はウルトラスラッシュという名前なのだが・・・”
と語りかけ、居酒屋に連れ込むところだった危ない危ない。
初回鑑賞時は公開2日目だったのだが、それぐらいの知識の人も見にきているようで良かった。
また2回目鑑賞時は
隣のおじさんが、
山本メフィラスの
”私の好きな言葉です”
というセリフが出る度にクスクス笑ってたのが気になってしまった。
Twitterで大喜利状態になっているのは知っているが、
映画中はそれをは切り離そうよ〜〜〜〜〜
などと思ったのだが、
10人いれば10通りの受け取り方があるため、
それはそれでいいのだ。
千差万別
私の好きな言葉です。
メフィラスの"よそう"が聞けたことも良かったし、
”さらばウルトラマン”とセリフ言ってから最終章に突入する感、
が伝わってきたのが良かった。
総じて良い
ウルトラマンが人類を守る理由を今まではウルトラマンのオタク達しか考えてこなかったので、
それを普段ウルトラマンを見ない人にも伝わっていているのが良かった。
映画のテーマがそこにフォーカスされるとは思わなかった。
またウルトラマンは超人ではあるが神様ではない。
人類と手を取り合って初めてなんとかすることができる事象は
シリーズ通して様々なストーリーが描かれてきたが、今回はそれの決定版みたいなもの。
まさに痒いところに手が届き、
それを普段ウルトラマンを見ない人たちに見てもらえたというだけでも価値ある映画だと思う。
シンプルに面白かったの一言に尽きる。
カタカナでのシンってタイトルはずるい。
進化の”進”とも取れるし、新しいの”新”とも取れる。
あるいはどっちの意味も有しているかもしれないし、
それ以外のシンかもしれない。
その意味は見た人に委ねているのだ。
ここまで書いて3500文字を超えている。
拙い文章で申し訳ないと思っているが、
もしここまで読んでくださった方がいたらありがとうございますと伝えたい。
今後も特撮作品を見た感想を貼って行けたらいいなぁと思う。
またいつか。