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最近のはまりごと:QuizKnock


なぜ今更QuizKnock
そんなもの私が聞きたい。

ここにきてかの有名な天才知識集団にはまってしまった。

QuizKnockとは?

QuizKnockとは、いまやテレビでもよくお見かけするようになった伊沢拓司さんがCEOを勤める知識集団だ。

QuizKnock【クイズノック】とは東大クイズ王・伊沢拓司が中心となって運営する、エンタメと知を融合させたメディア。
「楽しいから始まる学び」をコンセプトに、何かを「知る」きっかけとなるような記事や動画を毎日発信中。
YouTubeやWebメディアをはじめとして、書籍の刊行やイベントの開催、学校での講演活動などに取り組んでいます。

出典:QuizKnockポータルサイト

触れてこなかった理由

私は小さい頃からクイズ謎解きが好きだ。
だからこそ、なぜ今更QuizKnockなのか、と自分でも不思議に思う。

もちろんQuizKnockの存在は知っていた。
けれど正直なところ、私は彼らから意図的に距離を置いていたのだ。

というのも、私はそもそも"東大"という響きに嫌悪感があって。

テレビで度々取り上げられる"現役東大生""東大卒"という肩書きの人たちは、頭がいいことを気取っているように見えてあまり好きではない。
そりゃあ賢いのは素敵なことだけれど、賢い人なんて東大以外にもたくさんいるのに東大ばかりもてはやされるのも気に入らない。
そして彼らがその他の人たちを見下している姿勢なのがなにより気に入らない。

もちろん東大生がみんなそうだ、と思っていたわけではないけれど、やっぱりメディアに露出がある東大生しか知らない分、どうしても"東大生=いけすかない"の構図ができてしまっていたのだと思う。


そして、昨今のクイズ番組に対する不満もあった。

QuizKnock、そしてクイズ番組といえば、真っ先に思い浮かぶのは伊沢さんや鶴崎さんなど多くのメンバーが活躍した『東大王』だろう。

『東大王』に出演している東大生(あるいは東大生だった)のみなさんは、どちらかというといけすかないというよりは個性豊かで、番組としても彼らのそういうところにフォーカスを当ててくれている。
だからこそ根強い番組ファンの方々がいるのだと思うし、伊沢さんをはじめ、鶴崎修功さん鈴木光さんなどのスターが生まれた。

ただ、あそこまで知識で戦われてしまうとテレビの前で一緒にクイズできなくてつまらない。

元々クイズ番組は大好きだったはずなのに、最近のクイズ番組は難しい問題を早く解く超人技ばかり魅せるものに変わってしまったのが結構寂しい。
一般人でもギリギリ張り合えるレベルのプレッシャースタディ(『Qさま‼︎』内のコーナー)がいまだに恋しい。

そんな理由でこれまでQuizKnockには触れてこなかったのだ。

はまったきっかけ

そんな私がなぜQuizKnockに出会ったのか。
ずばり、ふくらPこと福良拳󠄁さんの結婚報告動画である。

YouTubeのおすすめにたまたま流れてきて(なんで流れてきたのかすら謎)、サムネが面白そうだったので観てみたのがすべてのきっかけだ。

動画の詳細は実際に観てみてほしいのだが、簡単に説明するとふくらPが自身の結婚をクイズのかたちでメンバーに報告するというもの。
はたしてメンバーたちはクイズ中に結婚報告されても最後まで集中力を保てるのか…!?という検証動画でもある。

これがまぁおもしろくて。
QuizKnock素人にもわかりやすい内容だったのもよかったかもしれない。

動揺しつつも最後まで続ける人、
動揺のあまり一旦ストップをかける人、
そもそもまったく気づかない人、
そしてふくらPでさえ予想だにしていなかった行動を取る人…。

メンバーの人となりがそれなりにわかってきたいま見返すとなおおもしろいのだが、初見時に印象的だったのが東問さん・東言さん東ツインズのくだり。

どこまでもクイズのことしか頭にない問さんと、問さんの反応に双子ならではの容赦のないツッコミを浴びせる言さんのキレがあまりにも完成されていて。
特に『東大王』にもご出演されている言さんはスンッとしたイメージだったけれど、問さんを相手にして笑ったり強めの言葉を吐いたりしている姿に印象が180度変わった

ドッキリとも知らずタイムレース(問題が次々と…矢継ぎ早に出題されて答えていくクイズ形式)開催を喜ぶおふたりのかわいらしさよ。
それを見ているふくらP山本さんの優しい眼差しや声もお兄さん感があって和んだ。
テロップが"ニセ企画でごめん"なのも好き。

山本さんや須貝さん・乾さん、伊沢さん・鶴崎さんそれぞれのターンもとてもおもしろくて、しばらく何度も見返してたくさん笑った。

こんなにおもしろいんだ、QuizKnock。
いままで観てこなかったのが勿体ない。

そこからいろいろ気になる動画を観ていったら、あっという間にQuizKnockのファンになっていた。

QuizKnockのここがおもしろい

①メンバーのみなさんが個性的

QuizKnockファンの方々はとっくのとうにご存じ&「なにを当たり前のことを」と思われるだろうが、メンバーのみなさんがとてもとてもよい。

先程も書いたけれど、これまでQKに触れてこなかったのはテレビ番組の影響が大きい。
これまで培われてきた"東大生"への根強いイメージがあったからこそ、QuizKnockという場所で彼らが見せる和気藹々とした空気感が意外で、ちょっとほっとした。
なんというか「彼らも人の子だったんだな」という気持ち。
同時にメディアの印象操作って怖いな……と身をもって実感するいい経験にもなった。


話を戻すと、こんなにばらばらなのにまとまっているのがすごいし、ばらばらだからこそ全員で高めあっているんだろうなと思う。

大きく分ければ文系理系、もっと細かく分ければそれぞれにそれぞれの専門分野得意分野があって、そこにご自身の考え方が加わることでものすごくおもしろい化学反応が生まれている。
独自の切り口から展開される議論や会話のテンポが心地よくて、観ていてわくわくするのだ。

わかりやすいのは「朝からそれ正解」とか「名前だけ委員会」とか。

知識の引き出しが多いから、ひとつの発言にさまざまな角度から説得力を持たせられる。
対して「ここはこうだよね」「こう考えられるよね」とたくさんの一理ある指摘が飛んできて、そこからさらに議論が生まれる。

議論している内容はしょうもないことなのに真剣な議論が飛び交うから、観ているこっちも楽しみながらたくさんの「そうなんだ」を発見できるのがQuizKnockのいいところだ。

それはキャラクターの面でも同じ。
CEOの伊沢さんを筆頭に、クールにクレバーな河村さん、野菜嫌いな我らがプロデューサーふくらP、元気印の須貝さん、ちょっとニヒルな乾さん……もちろん他にも素敵なメンバーが揃っている。

そして動画には出ていないけれど、縁の下で支えているメンバーもいる。
その様子をドキュメンタリーで映像にしてくれているところに、メンバー愛を感じると同時に裏で動く人たちの仕事を覗き見させてもらえてますますこの組織が好きになった。

ちなみに、QuizKnockにはまった話をすると高確率で「誰推し?ナイスガイ須貝?」と聞かれます。
ほんと見事にみんな須貝さんを"ナイスガイ須貝"って呼ぶ。
"須貝さん"より3文字長いのにさすがナイスガイ

②頭のいい人たちが真剣にふざけている

知識集団と銘打つだけあって、メンバーが揃えば立ち向かえない問題なんてないんじゃないかとさえ思うほど頭のいい人たち。

そんな人たちが、こんなに真剣にどうしようもない"おふざけ"をしている。
根底にたしかに知識や学びがあるんだけれど、そこにちょっと遊び心を加えて、それを真剣にふざけ倒しているのが観ていてすごく楽しい。

私は「刹那の見斬り」が大好きなんだけど、いい意味でその才能ここで使うのか…と笑わされる。
なんでみんなそんなに演技力高いの。

他にも「存在しない本プレゼン」とか「写真の場所を特定してボタンを押しに行く早押しクイズ」とか、持ちうる知識をフル活用してふざけている。
バラエティ感のある企画だけじゃなくて、クイズをわざわざ難しくする「濁点だけ表示」「呪いをかけるクイズ」も言ってみればある種のおふざけだし、それらをメンバーが全力で楽しみながら真剣に取り組んでいるのがとてもいい。


何をやっていても結論、楽しそう。
そんなメンバーの姿勢が、QuizKnockのコンセプトにも繋がってくるんじゃないだろうか。

③"楽しいから始まる学び"

QuizKnockのコンセプト"楽しいから始まる学び"
このコンセプトがとても素敵だなと思って。

楽しい、って何事においても大切なことだ。
特に学びって本来、誰かに強制されるものではなくて自分の好奇心に従って生まれてくるものであって、そういう点で教育という分野は基本的に学びとしては弱いんだよね。

大切なのはどれだけ好奇心を持てて、探究して、それを楽しめるかどうか。
私自身のことひとつとっても、つまらない授業よりも楽しい授業で聞いたことのほうが覚えているし、自分で気になって調べたことのほうがもっとずっと覚えている。
楽しめば楽しむほど知識の定着度は上がるし、そこからさらに学びが広がっていくのだ。

だからQuizKnockが提供している"楽しくて学びがあるコンテンツ"は学びの質が高いものだと思う。
しかも動画で出す情報が何重にも裏を取ってあり、かなり信用度の高い学びであることもドキュメンタリーで明かされた。

QuizKnockを好きになって本当に日が浅いけれど、それでもここまで観てきた動画で得た知識はたくさんある。
それは私が彼らの動画を楽しんだ何よりの証拠であって、そこを糸口に気になったところを調べることで学びが広がっている実感もしている。

"楽しいから始まる学び"。
きっと彼らはそうやって楽しんで学んできたから強いし、動画を通して「学ぶって楽しいよ!」と一貫して伝えてくれているような気がする。

今回のnoteで触れた動画+おすすめ10選

最後に、執筆にあたって触れた動画+QuizKnock初心者の私のおすすめ10本をご紹介。
どれも本当に面白かったので、気になった方はぜひ一度観てみてほしい。

①朝からそれ正解

「◯(ひらがな一文字)ではじまる〜といえば?」というお題にそって各々が回答を持ち寄り、議論の末ひとつに絞る企画。
納得したり、誰にも賛同されなかったり…一緒に考えるのも楽しい。

②名前だけランキング

いろんなものの名前のイメージだけでランキングを決めてしまおう!という企画。
白熱するしょうもない議論がおもしろい。

③QuizKnockドキュメンタリー

QuizKnockの動画ができるまでを追うドキュメンタリー。
動画の裏でいろいろな人が動いているのが見られる素敵な企画。

④刹那の見斬り

頭のいい人たちの本気の茶番。
バトルゲーム形式で行われるクイズと、無駄に凝った小芝居がおもしろい。
東ツインズ対決の設定とキャラ設定が個人的にアツい。

⑤存在しない本プレゼン

くじ引きで引いたワードを鍵に作った存在しない本でビブリオバトルをする企画。
かつ、プレゼンされる本が存在しないことを当てられるか…!?という検証でもある。
シンプルに楽しそう。私もやってみたいその1。

⑥写真の場所特定早押しクイズ

日本で一番高い山は?
…クイズ王には簡単すぎるクイズ、しかし早押しボタンは日本全国のどこかにある!というとんでもない企画。
写真から場所を特定する技術に注目。

⑦濁点だけ表示クイズ

問題文に含まれる濁点だけで答えが出せるのか!?という素人には難しすぎる企画。
神プレーを楽しみたい人向け。

⑧呪いにかけられるクイズ

問読み側が答えと同ジャンルのワードしか発せない呪いにかかってしまう企画。
単語の羅列からどれだけ文章を抽出できるかがカギ。

⑨西夏文字を解読

かつて中国で用いられていた西夏文字。
ヒントをもとに、問題となっている文字の意味を当てる企画。
パズルや謎解きが好きな人は好きそう。
私もやってみたいその2。

⑩Wikipediaであそぼう

いくつか出されるキーワードのうち、できるだけ多くが含まれている記事を探せた人が勝ちという究極の勝負。
独特だけど楽しそう。私もやってみたいその3。

他にもメンバーで人狼をプレイする動画は見やすくて楽しいし、「アキネイターやってみた」とか「金融ナンジャモンジャ」とか楽しくて学びになる動画がたくさん。
サブチャンネルやゲームチャンネルも、それぞれの個性と知性が光っていて楽しい。


そんなわけで、今回は最近どはまり中のQuizKnockをご紹介しました。
おすすめがあればぜひ教えてください。

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