日本沈没2020と大学入試対策英語

Netflixで「日本沈没2020」というアニメが配信されている。クオリティや面白さに関しては、微妙…というのが一般の声らしい。
今回は、日本沈没2020のストーリーを理解する上で、大学入試対策として読んだ長文英語が役に立ったという話をしようと思う。

私が読んだ大学入試対策英語が役に立ったのは、終盤、KITE(カイト)、歩、剛、小野寺がイカダで隆起する予定の場所に行ったシーンだ。その場所で萎んだ気球を発見したカイトは、その気球を膨らませ、それに乗って上空へ行く。しばらくすると、イカダにいる小野寺の腹の上にあったカイトのスマホがインターネットに繋がる。そして、そのスマホの信号に気づいたカイトの仲間と思われるヘリコプターが、イカダにいる3人を救出する。

気球とインターネットが出てきた時に、私は高3の時に読んだ入試対策用の長文英語を思い出した。その内容は「インターネットの基地局となる機器を気球に取り付け、その気球を成層圏に飛ばすことで、インターネットが普及していない地域でもインターネットを使用できるようにする。」というものだった。まさに、カイトが使っていたものだった。

それ思い出して「インターネット 気球」と調べてみると、いくつか記事が出てきた。その記事を開いてみると、その気球の写真が載っていた。それは、透明で少し縦長の気球だった。まさに、カイトが使っていたものだった。見た目までそっくりそのままだった。

こういう経験は、今回が初めてではない。これまでに何度もあった。高校時代に読む長文英語は、学術的な話を噛み砕いたものが多く、そこで得た知識は「教養」となるのだと思う。それは、長文英語だけではない。現代文で扱う評論もそうだ。長文英語や評論は、大学1年生が受ける「基盤科目」「全学部共通科目」「教養科目」のようなものだと思う。

私の高校の大学進学率98%であり、勉強する環境は整っていたと思う。就職、専門学校を目指す人が多い学校の生徒に比べると、おそらく私は多くの長文英語と論評に触れてきた。それは間違いなく私の中にあって、「教養」として生きている。入試の為の勉強もたまには良いことをするなと感じた出来事だった。