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東山魁夷展@新国立美術館

友人たちが大歓喜していたので行ってきました。
個人的には、恥ずかしながら一度も着目したことも認識したこともなかったので、友人たちのはしゃぎようは意外でした。

<ど素人ならではのざっくり感想と疑問点>
・これって日本画だったの?
・油絵には無い緑色がきれい&油絵には出せない柔らかさ
・ショップが大混雑
・日本画の技法がわからない・・
・なぜ風景画だけを描いたのか
・都会生まれにとっても“日本の心象風景?”

これって日本画だったの?
自分のような素人が考える日本画ってモチーフのラインが墨で縁取ってある印象だったので、日本画の技法でこんなにぼんやりと描けるの?という驚きがありました。そしてマチエール、なんか盛り上がってる。すごい。

油絵には無い緑色がきれい&油絵には出せない柔らかさ
普段洋画の展示を見に行く機会が多いのですが、こんなに綺麗なターコイズブルーって日本画の岩絵具?にしか無い色なのでしょうか。CMYKよりRGBってかんじで。。とにかく彩度が高い。

ショップが大混雑&大行列
展示自体の混雑もさることながら、最も衝撃だったのはショップの大混雑でした。レジ待ちに20分は並んでいたかと。。
失礼ながら皆様のお買い物アイテムをチラ見したところ、「ポストカード」「カレンダー」「クリアファイル」「図録」が多いように見受けられました。
行列してまでも買い求める背景には、部屋のインテリアとしての飾りやすさがあるのではないかと思ってしまいました。

日本画の技法がわからない・・
美術大学出身のくせに・・日本画なんて描いたことも触ったこともない・・なんかとんでもなく画材が多そうだし大変そう・・膠ってなに・・・・・

なぜ風景画だけを描いたのか
よく考えたら日本画の技法で描かれる風景画をあまり見たことがなかったです。わたしの浅はかな脳内では、綺麗な女性とか妖怪とかが描かれてるイメージ。。魁夷自身、“自分は絵が下手だと思っていた”というキャプションの説明がありましたが関係あるのでしょうか。

都会生まれにとっても“日本の心象風景?”
私の生家の目の前には大きな山があって、山とともに生きてきた(笑)と言っても過言ではないくらいの田舎育ちなのですが、23区で生まれ育って「帰る田舎があって羨ましいわ」なんて人にも共感できる“日本の心象風景”というのがあるのですね。普遍的な日本人すべてが共通して持っている懐かしさってことでしょうか。

まとめ
いつか日本画の技法は勉強してみたい(極力面倒くさがりのわたしにもできるやり方で)。
あと、混雑していないもっと贅沢な環境で見てみたい絵画であるとも思いました。絵画の中の静けさを感じられる環境で見たらもっと違った印象を受けるかも!