絶望の夏休み
約1週間のホテル住まいの後、無事に引越し先への入居手続きも終え、正式にイギリスの某地方都市住民ということになりました。本格的に在英生活の始まりです。
やっと家で落ち着けたのも束の間、ここからたった1週間、7月の終わりには夫は大学での授業や研究が始まってしまいます。
そして娘の学校が始まるのは9月の頭。…つまり8月まるまる一ヶ月を、何も知らない土地で誰も知り合いがいない中、娘と二人きりで過ごさなければなりません。しかもこれは夫の大学が始まってから分かったのですが、夏休みの間は彼の帰宅時間が大体22時前後ということで、平日は娘が起きている状態で夫と顔を合わせる時間はありませんでした。
日本ですら1ヶ月娘と二人っきりと言われたら何をしてどうやって過ごせばいいか日々悩まされるだろうに、ここは異国の地。私は英語が話せない。完全に詰みです。はい詰んだーです。まあそうは思っても生活は続いていくわけで…。
とりあえずは私と娘がここで少しは不自由なく生きていけるように、日々の生活に慣れることからスタートしました。
まずは家の中での過ごし方。
日常に英語があることに慣れることが重要かなと考えた結果、朝起きてから娘を寝かしつけるまでの間、テレビでこちらの子ども番組をひたすら流し続けるようにしました。私も子ども番組の英語ですら聞き取りが上手くいかないような人間でしたので、英語の字幕表示をつけた上で、日本でいう所のEテレのような局を視聴するようにしました。結果的に言えば、この行動は多少は功を奏したように思えます。(私はともかく)娘にとっては、学校に入学するまでに英語が常にある環境に自身がいると理解させるいい時間となりました。
ちなみにテレビ番組についてはまた改めて書けたらと思ってますが、とりあえずこれだけ。
全体的にキャラクターが可愛くねえ!!!笑
日本人的感覚からすると不気味なキャラが多いのです…そりゃkawaii文化が浸透しますわって本気で思いました。
続いて外出先での過ごし方です。
外出といっても我が家から歩いて数分のところにシティセンターと呼ばれる所謂その地域の中心部があり、ショッピングモールがいくつか並び立っているので、日常的な外出は全てそこで成り立ちました。
まずはそのエリアに慣れておく必要があると思い、娘と二人で散歩がてら買い物に出かけ、手始めにいくつかあるスーパーでそれぞれ買い物をするように心がけました。この国のお店はコロナを経てからはキャッシュレスのカードタッチ決済が基本となっていて、スーパーにおいては有人レジもありますがセルフレジの台数の方が多く置いてあります。ということはトラブルさえなければ、食品に関しては英語を話せなくても問題なく購入することができるということです。つまり外出先としての難易度が低い!なので、娘とのお散歩にちょうど良かったです。
スーパーで売っているものも日本とは結構な違いがあったのですが、それはまた別の機会に。
ちなみにショッピングモールとは別に大きな市場が近くにあるのですが、ここは来たばかりの英語もできない私には難易度が高すぎました。数ヶ月経ってやっと自分一人で行けるようになりましたが、しばらくは夫が休みの時にだけ足を踏み入れる場としていました。
というわけで遠くの世界へ飛び出してきたというのに後ろ向きでビビリな私は、このとてもとても狭い世界で知り合いを一人も作ることなく、娘と一ヶ月間過ごすこととなりました。
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