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イギリスで歯医者に行ってきた話

その痛みは突然に

ある日、顎に嫌な鈍い痛みを感じました。恐る恐る鏡を見てみると、左奥歯の側面が真っ黒に。少し経てば治まるかと思い放置していると、数日後には頭痛が始まりました。

昨年の夏、イギリスに渡航する前に日本の歯科にいった際、「ちょっと虫歯になりかけのところがあるけど、まだ問題ないと思うから治療しなくていいと思うよ〜」という説明を受け入れてしまったことを猛烈に後悔し始めます。

帰国は来年になるので、流石に残り1年は耐えられないと諦め、また、普段聞き取れない英語がさらに聞き取れなくなっていったので、重い腰を上げてイギリスの歯科について調べ始めました。

予約をしてみる

すでにこれまでの日本人の中に、イギリスで歯科に行っている人も一定数たようなので、まずは先人たちの知恵を探します。その中でざっくり、NHSとプライベートの歯科があること、NHSは数ヶ月かかること、プライベートはかなり高額になる可能性があることを知りました。

数ヶ月待つことは現実的ではないので、折角なら日本語が通じてアクセスの良いところがいいと思い、ロンドンのリバプールストリート駅から徒歩圏内にあるキース・コーヘン歯科医院に決めました。

週末にメールで問い合わせを行い、翌週の水曜日にいきたいと伝えたところ、すぐに返信が返ってきて、希望日に予約をとることができました。その後、事前に長めの問診票を書いてオンラインで提出し、当日を迎えるという流れです。

診療

名前を呼ばれて入ると、外国人歯科医+日本人歯科衛生士のペアでした。確かに日本語が使えるだったものの、歯科医まで日本人だったかは確認していなかったなと思いながらすぐに切り替えます。後ほど確認したところ、「日本語可」「日本人医師のいる」という表現が多いですね。

まずは日本の時と同じように全体のチェックを受けて、その後レントゲンを撮ることになります。

診断結果は「顎の痛みはおそらく風邪。リンパの問題ではないか。もしくは、歯軋りが原因のこともある。奥歯は黒くなっているけれど、虫歯ではなくて過去の治療部位が黒ずんでいるだけ。」というものでした。ただ、別の箇所に2箇所ほど小さめの虫歯があるとのこと。帰国まで1年ほど放置した場合にどうなるか聞いたところ、「大きくなり神経に達する可能性があり、その場合は治療がより大変になる。最悪の場合、目にもダメージがでるよ。」というアドバイス(?)を受け、一旦治療費を確認した上で、治療を受けることにします。

その日の予約時間内では、1本しか治療ができないということだったので、まずは1本治療をお願いすることにしました。治療の流れは概ね日本と同じなのですが、大きく2点違いました。
1、治療時の椅子が水平
この結果、麻酔を含む苦い液体が治療中にダイレクトに喉に流れ込んできます。ついでに、日本で当たり前の口内の液体の吸引みたいなのもされなかったです。
2、設備が大掛かり
まさに以下の写真みたいな感じでの治療です。口の上に、ゴムのようなものが張られ、さらに治療箇所もペンチのような工具で留められた上で治療が始まります。ただ、検索してもこのような画像はほとんど出てこなかったので、イギリスでもあまり一般的ではない方法かもしれません。
両者とも、歯科医側の治療のやり易さを追求した結果なのかなという印象です。

出典:https://dentistry.co.uk/2021/10/23/rubber-dam-again-dropping-a-file/

そんなこんなで無事、初回が終わります。数週間後に2本目の治療をしに行ったのですが、特段面白いイベントはなかったので割愛します。

合計金額

お待ちかねの合計金額です。

  • 診療15分:£75£

  • レントゲン:£40

  • 虫歯×2:£390

  • 合計:£485

日本に帰って治療するよりは安いものの、結構高い授業料となりました。ヨーロッパなら旅行行けますね。

教訓

  • 留学前には歯科に行って、どんな初期の虫歯でも治してもらうべき。

  • 歯に不安があるなら、留学の際に歯科保険も入っておく。私が入っている留学用の医療保険では、歯科はカバーされていませんでしたが、日系の保険でもカバーしているところはあるようです。

  • とにかくちゃんと歯を磨く。

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