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めくるめく自作キーボードの世界〜光るキーボードは男のロマンやで〜
こんにちは。株式会社mikanでiOSエンジニアをしている@uk_oasisです。
これは mikan Advent Calendar 2023 18日目の記事です。
17日目の記事はtakeさんの「チャットbotを取り入れて紆余曲折した話」でした。お問い合わせ頂いた時点から、如何に速くユーザさんの困りごとを解決できるか?を考え、実践し、改善している面白い記事になっています。ぜひ読んでみてください!
mikan Advent Calendarでは、mikanがどんな会社か?を知っていただける記事が、たくさん投稿されていますので、mikanについてはそちらをご覧頂くとして、私は全く関係のない自作キーボードの話をしていきます!
私は現在、Keyball39というトラックボールが搭載された自作キーボードを利用しています。2023年の私は、Keyball39という沼にハマった日々だったので、その日々を振り返りつつ、ハマってみてどうだったのか?をまとめていきたいと思います!
私とKeyballの出会い
我々エンジニアが日々接しているものといえば、デスク、ディスプレイ、ヘッドホン、そして、そう!キーボードですね!私は、そこそこエンジニア歴が長いので、色々なキーボードを使ってきましたが、踏み込んでこなかった領域があります。それが自作キーボードです。
躊躇していた主な要因は「はんだ付け」に対する苦手意識でした。特に苦手になるきっかけもないのですが、なんか面倒くさそう、、、というなんとなくな理由で避けてきました。そんな経緯もあって、自分で作らなくて済むApple純正のキーボードから始まり、HHKB、ErgoDox EZ、HHKBと「はんだ付け」が不要なキーボードを利用して、過ごしてきました。
デスク周りの話題が好きなので、いつものように情報収集をしていると、Keyballというトラックボールが搭載されたキーボードがあることを知ります。トラックボールが付いているので、手を動かさずに操作できるのが便利そう。Trackpadが減らせて、デスクがスッキリしそう。など、興味を惹かれたのですが、「はんだ付け」しなきゃなぁと躊躇していました。
ところが、mikanのオフラインミーティングで、同僚のhoshitocatがススっとKeyball44を自慢気に?誇らしげに?見せつけてきたんですね!羨ましくてアレコレ聞いていたら、いざとなったら僕が「はんだ付け」やりますよ!と、背中を押してもらえたので、ちょっとやってみようかな?と、ここでスイッチが入りました。人気製品なため、品薄が続いていましたが、Xを監視したり、入荷連絡のアラートを駆使して、なんとか無事にKeyball39を購入。
ここから沼にどっぷりとつかっていく生活が始まりました。
私とKeyballの2023年
組み立て
家族との団らんが終わった20時くらいから思い立って人生初の「はんだ付け」を開始。
Keyballでは、各機器(OLEDと呼ばれるディスプレイ、トラックボール用の光学センサーなど)とデータ信号のやりとりや、電源を接続するために、キーボード上の回路を繋げて、電気的な接続を作る作業が必用になります。
これを「ジャンパをショートさせる」と呼んだりしますが、この「ジャンパをショートさせる」のが、Keyballのはんだ付けの鬼門になっているようで、複数回失敗すると、リカバリーするのが大変なようです。
👇の赤丸の箇所が該当の箇所です。右2つが作業前で、成功すると左2つのようになります。
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hoshitocat先生から、参考になるサイトを教えてもらっていたので、それらを読むところから始めました。
参考にさせていただいたサイト
準備万端、気合を入れて臨みましたが、ダイオードの向きを判定する印字のあまりの小ささに、出だしからつまずきました、、、
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iPhoneのカメラで拡大するなど悪銭苦闘した結果、iPhoneのライトを絶妙な角度で当てることで解決!
そこから変なテンションになり、一気にはんだ付けパートを終えました。しかし、気づいたら午前3時!達成感と謎のアドレナリンが放出された結果、寝たのは4時!!家族に夜更かしを悟られないために、次の日は8:30に起床!!!という、のっけから自作キーボード沼の洗礼を浴びる結果になりました、、、
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キーの配置に悩みつつも、安定稼働しはじめる
なんとか組み上がって動作し始めたものの、キーが39個しかない環境に悪戦苦闘しました。どこにどのキーを割り当てるか?を黙々と調整していきましたが、調整すると、どこにどのキーがあるのか?がわからなくなるという悪循環にハマります。仕事のペースが落ちてしまうので、HHKB、Magic Trackpadを間において遅れを取り戻しつつ、なんとか仕事で使えるところまで、慣れることができました。
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慣れてきて変化がなくなると、刺激が欲しくなってくるもので、椅子に取り付ければ自然な体勢でタイピングできるのでは?と迷走!?もしました。
この頃は、新しい環境を楽しむ余裕が出てきていますね笑
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無線化という新しい沼に
仕事でも使いこなせるようになってきて、大分満足していたのですが、やはりケーブルの多さが気になり始めました。元々やりたかったこともあり、無線化という新しい沼に突入し始めます。
新しい沼に入る前にアレコレ調べていたかいもあって、思ったよりトラブルなく、無線化して動かすところまでたどり着きました。
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無線化する時にお世話になったサイト
実際に動かしてみて悩んだのが、キー入力が途切れること。AirPodsを利用している時に発生していたので、有線のイヤホンを利用し、MacとBluetoothとの接続をKeyball以外接続しないようにしたら、現象が発生しなくなりました。自分の環境だと、Bluetoothが混信していたようです。せっかく無線にしたんだしな、、、ということで、キーボード以外のBluetooth機器を利用しないという選択をしました。
そして今は
無線化での運用を試行錯誤しつつ、2023/12/18時点では、このようになりました!
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無線化完了からの差分としては👇
マスター(右側)のキーボードは有線にした
ケースを付けた
テンティングの角度を強めにした
大きめの変更がいくつか入っていますが、一番大きかったのはマスター(右側)のキーボードは有線にしたことです。
先述したBluetoothが干渉している問題に対して、他の機器は無線で繋がない!という結論を出していましたが、有線のイヤホンを利用していると耳が疲れるなぁという別の問題が発生してきました。以前は、骨伝導イヤホンを利用していたので、戻したくなってきました。
私の持っている骨伝導イヤホンはBluetooth接続なので、件のBluetooth干渉問題が発生してきます。hoshitocat先生とそんな話をしていると、Macとの接続は有線にすればよいのでは?一番気になるケーブルは、左右のキーボードをつなぐケーブルだと思いますよ?と、なんとも最もなアドバイスを頂きました!
ということで、早速試してみると、、、ほんとだ、、、安定しているし、ケーブルも気にならない!!ということで、一部有線のスタイルに落ち着きました。
言葉だけだとイメージしにくいので、ケーブルがどんな経緯を辿ったのか?を簡単にですが、再現してみました!
第一形態
これがケーブル多いなぁという状態の時です。ケーブルの存在が気になる問題は、ケーブルの色、細くするなど、工夫の余地はありそうです。ただ、真ん中になにか置きたい時にケーブルが干渉するなど、なにかとストレスが多い状態でした。
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第二形態
無線化をしたことで、一気にケーブルを取っ払ってスッキリしました!だけど、Bluetoothの混信問題があり、Macにつなぐ時は有線にしないといけないというのがストレスな状態でした。
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最終形態
一本だけケーブルを追加した状態がこちらです。視界に入るケーブルがないことで、スッキリした感じを維持しつつ、Macとの接続を有線にすることで安定性を確保しています。
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ハマってみてどうだったか?
総じて良かったことが多かったのですが、特に以下2つが印象的でした。
自分の世界が広がった
普段の仕事と関係のないことをしたことで、最近の自分は仕事に直結することしかしていないな、、、という気づきを得ることができました。仕事のスキルを上げることは大事なのですが、ゆとり、遊びがないと自分もつらくなってくるし、仕事に対しても偏った見方しかできないのはマイナスだと考えているので、自分の幅を広げることに注力できのは良い経験だったなと思いました。
自己肯定感を得ることができた
苦手意識を持っていた「はんだ付け」を克服したことで、やってみれば意外とできる!と自己肯定感を高めることができました。苦手だからやらない!ではなく、とりあえずやってみよう!と考えて、行動できたことも、自分にとって良い影響を与えてくれました。
悪いところも書いておくと、慢性的な睡眠不足になってしまったことです。
仕事で使い始めていたので、何かしらの修正を加えて動かなくなると、次の日の仕事ができません。なので、なんとかして、仕事の開始までには動く状態にしないといけない!というマインドになり、夜通し修正して、朝の始業に間に合わせるということになっていました。これを複数回やってしまっていたので、かなりつらかったです。
2024年は、この状態に陥らないように、節度を持ってキーボードと向き合うのが目標になりそうです!
さいごに
自作キーボードを作る、使う、改善するを通して、自分の世界を広げることができました。同僚との会話がきっかけになって一歩踏み出すことができましたが、新しいことを始めるには、なにかきっかけを用意すると、始めやすいなということも学びとして得ました。ちょうど今が年末なので、年が変わるというのは一番わかりやすいきっかけかもしれません。
長い前座がやっと片付いたので、本題に入ると、英語学習を始めたいな。と思って、きっかけを探している方!年明けからmikanで英語学習を始めてみませんか???
年明けから始めると良いことが起こるかもしれません!!!!
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