【婦人科手術を受けてからの道③術後三日目】
生き返ったよ、わたし。
痛みが断然マシになったとき、本当に
蘇った気がした。
ああ。戻ってきたよ。
本当に嬉しかった。
横になりすぎていて、頭も軽く痛いし。
ベッドを起こして、少し縦になってみる。
いいぞー。少しちゃんとしてきた感じする。
まだ髪の毛は大きな鳥の巣状態だし、パジャマもはだけそうにひどいけど。
気持ちは全然前向きよ!
午前中に、背中の麻酔も外してくれるという。
抜く時痛いんじゃないのかな。。
背中は見られないから、ぶっとくて長い管とか突っ込んであって、抜く時にゅるにゅるとかするんじゃないの?とか想像しちゃってドキドキ。
「痛いですか。。。」って明らかにテンパってたら、担当してくれた人が「すっごく痛いですよーーー」って。。。
でもそのあと、ベリって管を抑えていたバンドエイドを剥がしてから
「いまのが一番痛いところかな!」だって。
え?うそー。
そんなこといって騙しながらにゅるにゅるするつもりでしょー。
って思ってたら
「終わりましたよ」
え?何も感じなかったよ。
全然痛くもかゆくもないどころか、何も感じなかった。(ほっ
わーしかしすっきりするね!
導尿もまだ入っていて、たまに看護婦さんが来てバッグを空にしていってくれてたけど、それもとれるらしい。
そういえば、子宮取ると膀胱に影響がでるっていうのはいわれていて、私みたいに「広汎」とか「准広汎」とかで取ると影響が出やすくなる。尿意がまったくなくなることもあるとか聞いていて、腸閉塞と並んでそこは心配だった。
はずしたらどうなるんだろう。
少し余裕が出てきて、いろいろ気づき始めるんだけど、
よく見たら、右手の甲にものすごい青あざができていた。
いつ出来たんだろうこれ。
後から聞いた話だと、万が一に備えて、手術中に点滴ルートをもう一つ確保してたからならしい。
全然知らなかった。
あと、導尿してるとベッドの脇にバッグがかかってて、そこに太い管がいってるんだけど、
そういやドレーンていうのはどこにあるんだ・・。
他に管ないぞ。 (うーむ
回診に来てくれた先生に点滴や座薬が効かなかったことを言ったらあっさり飲み薬(ロキソニン)にしてくれた。
今になって思うけど、やっぱりあまり食べてなかったから胃に入れる錠剤じゃないところから入ったのかなともおもう(でもよくわからない
痛み自体がましになったからかもしれないけど、結果的にロキソニンで全然大丈夫だった。
この日は4時間ぐらいするとすこーし痛い(というか疲れる?重たくなる?)感じがしはじめるけど、また次のお食事のときに貰えば大丈夫っていう程度。
起き上がるのはまだ不自由さもあるし、ずっと座った状態でいるのはつかれるけど、寝たきりからも卒業できた。
大事な推しのライブ(爆)を見られるんだと思うと本当にあの忍耐の先には希望があったんだ・・・と実感した
が
サーバー弱すぎて(!)アクセス集中のためか、フリーズしまくってほとんど見られなかった(泣)Wi-Fi契約したのにぃー。
必死にタブレットに手を伸ばしてリロードしまくったけど、ほぼ静止画(爆)を虚しく見て終わった。
それでも、痛みのことじゃなくて、自分の好きなことを考えながら過ごせるだけでも本当にうれしかった。
この一日前に姉に送ったLINEでは「もう起きられるようになることすら想像できない」「痛みがなくなることなんかあんのかな」とか弱音を吐いていたんだから、まるで別人よ!
この日はいろいろまた進歩があった。
進歩1
導尿が外れました〜!!!!!(わーーーーい!
ほんとに嬉しい。不自由がひとつずつ減っていくの嬉しい。
というわけで、点滴の台を押しながらノロノロ(ヨレヨレ)歩きながらトレイに自分で行きます。
最初に行くときは、看護婦さんが一緒で、大きな検尿カップを渡されました。
手術の場所が場所だけに、膀胱の神経付近も影響を受けるので、排尿障害が出る場合があるというのは聞いていたし、特に私の場合、単純摘出とは違って、少し広めにとる準広汎摘出なので、影響は比較的出やすいかもとも言われていた。
そうじゃなくても、いままで管で出してもらってたわけだから、自分のちからでどれくらい出せるのかを計らないといけないらしい。
でもわたし、普段からびっくりするくらいお水飲むせいか、最初から「え?溢れちゃうんじゃない?」っていうくらいいっぱい出ました。なんかそんなんでも嬉しい。
その後看護婦さんから、これからは毎回この大きなカップで検尿しないといけないこと、それを測定器にいれて記録すること、その後に看護婦さんを呼んで、毎回導尿してもらわないといけない(そして残尿量=自分で出せなかった・感覚がない分を計って記録する)ことを教えてもらう。
へえ。地味に面倒ね。。
しかも、手術のときの導尿は麻酔効いてからやったから記憶もないけど、今回はばっちり意識あるときにやるのか・・。
なんか怖いよ。(泣)
とりあえず一回やってみましょうということで、初めての残尿チェック。
カーテン閉めてるけど、同部屋の方と同じ空間でそんなことされるとか結構居心地悪い。。
痛いっていうほど痛くはないんだけど、うまく入っていかなかったりしてツンツンされるし、楽しくはない。
計ってみると、自分では全部出せちゃってるとおもってるくらいなのに、実はそれと同じくらい残ってたりして(!)感覚と現実のギャップの大きさを思い知った。
進歩2
久しぶり(何日ぶり!?)のシャワーに入れました!!!
手術前日に入って以来のシャワー。
シャワーにいく準備をするのも大変。久々すぎて何を持っていけばいいのかもわからない。
点滴は一時的に止めて、チューブをうまいことしてくれます(漠然
服を脱いだり着たりするのも大変。お腹に力入らないし、身体をそんなに曲げられないから足元のこととかなかなかできない。そもそも、そんなに長い時間(!)縦になったまま動くのが久しぶりなので疲れる。
そしてなにより、
あのジャイアントな鳥の巣のようになった髪の毛が・・・(泣)
髪の毛切ってから入院すればよかったっていうのはこれ。
梳かすだけでも大変(そのまえにも梳かしたんだけど・・
洗うのも大変。
お腹のところも初めて見たけど、大きなガーゼがかぶさっていて傷の具合は見えませんでした。でも結構な範囲で切られてた。(知ってたけど
そういえば・・
あんなにビビっていたドレーン。
ないね。(いまさら
これはなんでやらないですんだのか、いまだにわかっていない。
それにしても、シャワー終わってから、身体を拭くのも一苦労。服を着るのも一苦労。荷物をまとめて部屋に戻るのも一苦労。
とっても不自由でした!
とても疲れた。
時間を予約してもらって入るけど、とてもじゃないけど30分ブロックじゃ終われない。。途中で次の人入ってきちゃったらどうしよう!!と思ってすごく焦りました(中で倒れたりしたらいけないので、鍵はしないでくださいと言われるから、可能性はなきにしもあらずだよね。
でも本当に気持ちよかった〜〜〜。
進歩3
ご飯が・・・・
三分粥になりました(爆
なんかうっすらお米が浮くようになりました。
相変わらず腸閉塞予防として、少量をカミカミしながら食べるので
1時間半くらいかかりました(遅っ
子供だったらお母さんに怒られるくらいの遅さ。
でもうちの教育方針で(!)
機内食と病院食は全部食べろ
と言われて育ったので(身体が整うとかいうよくわからない理由
全く残さず食べるようにしました。
もともと味薄いのも全然だいじょうぶなので、病院食も美味しい美味しいと思いながらご機嫌でいただきました。
この日はやっぱり熱も微熱が出ました。
でも少し動いたほうがいいかなとおもって、ラウンジの自販機までは、お水を買いがてらに行くようにしました。
お水はなくなると嫌だから、3本ずつ買うけど、地味に1.5リットルになるんだなと思って、小さいバッグを点滴の台にひっかけていって、それに入れてゴロゴロしながら歩きました。
ナースステーションも頑張って2周。
まあほかにすることもないしねー。
夕方、足りないものを届けがてらに姉が来てくれました。
コロナ禍ということで面会はできませんでしたが、ちょこちょこお菓子とか袋に入れてきてくれていました。
フリーズドライのいちごを入れてくれていて、なんだか涙が出そうに嬉しかった。(私は子供の頃からいちごが大好きなの。
いろいろな人に支えられてるんだなって実感して感謝の気持ちでいっぱいになりました。
いちごは、袋を開けたらものすごい良い香りがして、うるうるしながら一粒食べたんだけど
匂いとは裏腹に、
いちごのジューシー感とかは一切ない不思議な味でした
(そりゃそうだ
そういえば、この頃からたまにすごく咳が出て(多分アレルギー
お腹に負担がかかるので、咳発作みたいになるのが怖かった。
主治医にお伝えして、たまに処方してもらっているアレルギーの薬と似たようなものを出してもらいました。
でもたまにコホコホ出るので、お腹に負担がかからない咳の仕方(!)をいろいろ試したりしていましたが、くしゃみとかも来たら怖いなーと思っていました。
いままで普通だったこともしばらくは気をつけないといけないんだな。