【婦人科手術を受けてからの道⑪術後十一日目】
今朝は本当にウキウキな気持ちで起きた。
あと数時間で家に帰るんだ!
家族にも二週間ぶりに会える。
朝ごはんもいつもよりそそくさと終える。
荷物はすでに8割方昨日詰めたのだけど、さらに夜着ていたパジャマや今朝必要だったものを使い終わるたびにどんどん詰めていく。
だんだんと自分のスペースがスッキリしてきて、いよいよだなという感じがする。
2週間前に来たときは不安でいっぱいで、荷物を広げながらもどうしていいのかわからなくて居心地が悪かった。
どうなるのかもわからないし、何が必要になるのかもわからない。
元気なようで元気じゃないような感じだし。
そこから術前の最高に嫌だったあの準備段階があって、手術に至り、痛みとの戦いの数日があって、そこからやっと生きているんだと思えるようになったあの日、だんだん動けるようになる日々、その裏側で続く残尿チェックの精神的負担・・。
日に日に変わる自分の状態に戸惑うことも多かったけど、なんとかこうして退院まで来られた。
人間の身体の強さも感じたし、自分の精神的な弱さも感じた。
いろんなことがあった時間だったなあ。
必要なお薬があったら出しますねと言われていたので、痛み止め(必要。ゼッタイに)、それから腸閉塞予防の三点セット(漢方とか)を出してもらう。
しばらくしたら姉が到着したようで、スーツケースとカバンを持ってまだヨレヨレだけど自分でナースステーションのところまで行く。
なにせ必要以上お荷物を持って入院してしまったので、いろいろ重い。入院のときは軽々だったと思ったのに、まだ歩くのがやっとな自分にはなかなかハードルが高い。
今朝の担当だった看護婦さんにお礼を言って、いざ病室とはさようなら。
わー本当に嬉しいよ。
一階に降りて、まずはお支払いをする。
そのあとはいよいよ
ここまで夢にみたカフェに立ち寄る。
カフェラテが飲みたかったんだよね。
一口飲んだら、なんか蘇ったというか、
自由を手に入れた気がしました。(じーん
アイスカフェラテを飲みながら、まだ病院にいながらにして手にいれた自由な空気を味わう。当たり前だったことが当たり前じゃなかったんだな、この2週間。
車まで行って、なんとか乗り込み助手席に座る。しばらくすこーしリクライニングのベッドで休む毎日だったので、やっぱりすこしリクライニングにしたほうがお腹に負担もかかりにくいしいいかな、と思ってリクライニングにしようと思ったとき、すごい恐怖心に見舞われる。
リクライニングにするときって、知らず知らずのうちに腹筋を使ってるものなのね・・・。急に椅子が下がって、落ちるんじゃないかという錯覚に襲われ、ぎゃああ!と大げさに叫んでしまったw
久しぶりの自宅。
久々過ぎて犬も寄ってこない。(様子を伺っている
でも正直、飛び乗られたりしたら怖かったので、そーっと寄ってきてくれたのはありがたかった。
うちの犬は膝の上に乗ったりお腹の上に乗ったりするのが好きなんだけど、さすがにそれはまだ手放しでウェルカムとはいえず、お腹を守るためにクッションとか抱えた上に乗せるので、なかなか犬も心を開いてこなかった。
とにかく何をしたわけじゃないけどすごく疲れたので、この日はなるべく休むようにした。
明日からはちゃんと歩行練習もするようにしよう。