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やっと見えてきた。 【婦人科手術を受けるまでの道⑤】

ついにやってきた「大学病院へ行く日」。

朝から憂鬱である。

婦人科検診なんてただでさえ憂鬱。楽しみにするようなもんじゃない。しかも最近なんども「あの台」の上に乗ってる。その都度何もわからずグリグリされて、痛いような痛くないような、いつ痛いことになるのか不安なだけの嫌な感じを我慢し続けたあげく、何もはっきりしないで終わることが多かった。
ハッピーなニュースを聞くために「あの台」に乗ったこともないので(どんな理由で乗るんでもあまり楽しいもんではないとおもうけど)とにかく楽しくないのだ。

大病院の経験もあまりなくここまできた何かと経験不足な自分を奮い立たせ、右往左往しながらなんとか提出すべきものを提出すべきところへ提出し(!)婦人科までたどり着く。そこまででもう相当疲れる。

診察に至るまでは想像以上に待たされるので、何度もトイレに行き、スマホでゲームとかしながらこれから起こることはあまり考えないようにつとめて時間をつぶす。ドアを開ければそこは産婦人科で、気だるそうな妊婦さんがいっぱいいるのだが、婦人科の前はやっぱりみんな元気なさげなんだなとか思っているうちに時間は過ぎた。

そうこうしていたら私の番になり、お部屋に入った。

先生は淡々と、前のクリニックからの紹介状、MRIの画像を見ての見解をざっとお話してくれて、そこから内診にはいる。
やはり「あの台」に乗ったらとにかく嫌な感じなので、なにかされるたびにビビリ倒して、ふぅー、ふぅー、と息を吐いていたら過呼吸になっていると思われたらしく、先生が優しく「大きく息吐きましょう〜」と妊婦さんの呼吸練習さながらのケアをしてくださって、少々お恥ずかしい気がした。

もう一度先生とのお話に最初の部屋に戻った。先生の見解としては、はっきりとした症状もでているし、まあほぼまちがいなくLEGHであろうということ、でもLEGHというのはその後の判断がとても難しいものであること、99%は良性だと言われているけれど、1%は悪性である、もしくは悪性になりうるもので、しかももしその1%だった場合、普通のがん治療はほぼ効かないということ、経過観察、ないし、とりあえず円錐切除で様子をみるというステップを踏むことはできるけど、わたしの場合、嚢胞の出来ている位置等の関係で結局その先を診ることはむずかしいし、全部取り出してみるまで99%のほうなのか1%のほうなのかもわからない、とのことだった。

なんとなくわかっていたけれど、知識がなさすぎて、どうすればいいのかもわからない。とりあえずまた二週間後に伺っていろいろ詳しくお話することになった。

(つづく)

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