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自分を取り戻すために【婦人科手術を受けてからの道①術後1日目】
手術の日の夜は、居心地の悪い一晩だった。
身体が痛い。どうやって寝ても痛い。
血栓予防の足マッサージが微妙に居心地が悪い。
そしてたまにくる腹部の痛みの波。
開腹跡の傷が痛いというより、中の内臓がぐるんぐるん動いているような痛み。生理痛のひどいやつみたい、って事前にいろんなブログで読んでいたけど、まあ、そう言われればそうなような、でも実際になにか動いているような感覚は生理痛とは少し違うのかな。
わたしはずっと生理不順だったし、子宮筋腫とかで悩んでいたわけでもないので生理中もあまり重くなることもなく、そこまでひどい生理痛というものを経験したことがないのでよくわからないのかも。。
痛みがひどくなったらナースコールのボタンを押すのだが、それが微妙に遠い。。なかなか動けないしすごく頑張らないと手が届かないのが不便だった。
それと、一応まだ呼吸器つけられてるんだけど、その機械がしょっちゅうなんらかの不具合でピーピー鳴る。。他の方は寝てるし、慌ててナースコールをしたいのもあって、何度も手を伸ばさないといけないのが地味に難しかった。
そんな夜を過ごして朝になった。
丁度週末だったせいか、担当医の先生はいらっしゃらなかったけど、かわりに麻酔科の先生が様子を見に来てくださった。
たまにとても痛いと伝えると、「だいたい3日すると嘘みたいに痛みが減りますよ」と言われた。えーこんなに痛いのに本当ですか?って弱々しく聞いら、たいていそうだって。まだまだ信じられないよー。
その日は痛いけれど2−3時間に一回がまんできなくなってナースコールして押してもらうというのを繰り返した。あまり押したくないので、時計を見つつ、2時間は我慢しよう。。という感じ。
看護婦さんが来てくれて、足のマッサージ器を外してくれた。これだけでもすごく助かる。(骨盤の痛みとサヨナラできる〜!
この時点ではまだ手術着だったので、着替えもさせてもらうことに。よく見たらいろいろ管がついていて、いつの間についたんだろうっていう感じ。点滴とか導尿とか。術前の説明のときにはドレーンがお腹から入るって言ってたけど、もうどれがなんの管なのか理解する余裕はなかった。手術の傷口はがっつりガーゼで覆われているので見えないけど、盛り上がっている感じだった。
事前に収集した情報のなかで、「術後はとりあえず早い段階で歩くようにする」「動かないと腸閉塞になるかもしれない」「トイレまで歩いていけないと導尿を外してもらえない」みたいなことをいっぱい目にしたので、気持ちが焦って、看護婦さんに「歩く練習したいです」とお願いする。「じゃああとで歩いてみましょうねー」と言われて、起き上がることすらやっとだったけど、モチベーションはあがった。
同部屋のみなさんは楽しそうに(聞こえてくるものだけで想像してるだけだから普通に食事するだけでも楽しそうに聞こえる)お食事したりリハビリの先生とお話したりしてる。
いいなあ。わたしもはやく人間らしい時間を過ごしたい。。
この時点ではまだお水も飲ませてもらえていない。
みなさんのお食事が終わる頃に看護婦さんがいらして、歩く練習をしてくれることになった。
起き上がるときも、お腹に力が入らないように腕で押して起き上がる。靴を履くのも難しい。足がむくんでいて、なかなかスニーカーに足がはいらなかった。手術前日に下のコンビニにお水を買いに行ったとき、もしかしたらいるかなとおもって買っておいた靴べらが本当に役にたった。
なんとか立ち上がる準備ができて、看護婦さんに助けてもらいながら立ち上がる。点滴の台につかまりながらだけど歩いてみる。
お。結構いけるじゃん。スイスイ歩けそうよ!
・・・・・と思ったのはほんの数メートルで
ドアまで行っただけで、貧血で気持ち悪くなった。。。
「どうですか?結構歩けてますね!!」と明るく言ってくださった看護婦さんに、弱々しく
「・・・気持ち悪いです」と伝え、慌ててベッドに逆戻りしてもらう。
さっきわずかに盛り上がったモチベーションがあっさり急降下したわたしに、看護婦さんは「起き上がれただけでもじゅうぶんですよ〜」と慰めてくれた。(ぐすん
まあ、ずっと横になってたんだもんね。貧血にもなるよね。
その日はずっと37度台の微熱もあって、全然動けなかった。寝ているだけだと、その間にも着々と腸閉塞にもなってんじゃないの?とか想像しちゃって怖かった。
横になりながら足を動かしたり、以前聞いた「咀嚼してると腸は動く」説を思い出して、「エア咀嚼」したりしながらすごした。
お水も食事もいっさいなし。
一日長かった。。