内向的な人の強みを活かすAI活用:会議での発言力を高めるために
私は内向的の人間です。内向型人間は即断即決よりも、じっくり考えて決断する傾向にあります。
ですので、私はアドリブが苦手で、会議などで突然意見を求められると心臓がバクバクして慌ててしまいます。
また、瞬時に思い付いた意見を言うより、1時間じっくり考えたアイデアの方がいい場合が多いので、そこにジレンマを感じてしまいます。
そんなわけで、会議などで意見をバンバン言う外向的な人に対してコンプレックスがあったりするのですが、ここ最近、AIの活用が会議での発言の助けになることに気付いたので、そのことについて簡単に書こうと思います。
会議における内向的な人の課題
内向的な人にとって、会議の場面ではいくつかの課題があります。最も顕著なのは、即答力と思考の深さがトレードオフの関係にあることです。
深い思考を得意とする内向型人間にとって、突然の質問に対して即座に回答することは大きなストレスとなります。なぜなら、内向型人間の強みである「深く考える」というプロセスに、十分な時間を確保できないからです。
また、会議中によく見られる現象として、「あとで良いアイデアが思いつく」という経験があります。これは、内向的な人の思考プロセスが、時間をかけて徐々に深まっていく特性を持つためです。
会議でのAIの利用
AIにより、会議の議題から予想される展開を事前に多角的に分析することができます。
例えば、「新製品の価格戦略」という議題であれば、競合分析、市場動向、顧客セグメント、コスト構造、実現可能性への疑問、リスクに関する懸念など、関連する論点をあらかじめ包括的に抽出しておくことが可能です。
このような準備することだけでも、なるべく自分のペースで発言することができるようになります。
また会議中でも、新たに現れたテーマなどをAIに問えば、その場で網羅的に論点を挙げてくれます。それを内向型特有の深い思考プロセスの時短に利用することができます。
このように、AIによる情報の体系的な整理は、内向的な人の思考プロセスと相性が良いと言えます。
AIでより強まる内向的な人の強み
AIの活用により、内向的な人の「熟考」という特性は、むしろ強みとして活きてきます。なぜなら、AIが提供する体系的な情報整理により、思考のための質の高い材料が得られるためです。
また、AIの支援により、準備時間の使い方も変化します。従来は情報収集や整理に多くの時間を費やしていましたが、それらをAIに任せることで、より本質的な思考や独自の視点の発見に時間を使うことができます。
このように、AIは内向的な人の特性を活かしながら、よりよいパフォーマンスを引き出すパートナーとなり得るのです。