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エンジニア・開発者のための「資料デザインの基本」セミナーまとめ
1.物理的に、そして心理学的にも「見るしくみ」を学ぶ
少し時間が空いてしまいましたが、「伝わるスライドを作成するためのルール」(エンジニア・開発者向けデザインセミナー)の研修講師を担当させていただきました。新著『デザイン力の基本』の8~10章をテキストに使用した初の講座です。
まだ、夏の日差しが厳しい最中でしたが、16O名を超える主に開発者、エンジニアの方にご参加いただきました。
午前中が座学、午後からワークショップということで、5〜6人の「いつもお仕事をされていない方」とチームを組んでいただき、講座はスタートです。
冒頭、「人はいっぺんにものを見ることができない」が、「視線を誘導するデザイン」をすることで、無意識に訴えかけることが可能だったり、ホワイトスペースをとり、わかりやすいデザインをすることをお伝えしました。
デザインを良くすることで、伝えたいことが「早く・強く」伝わる資料になりますよ、というところは、みなさん、特に真剣に聴講してくださいました。
2.あるあるな事例、やってしまいがちなことを共有する
その後、やってしまいがちな「ダメデザイン」の事例を説明し、どうしたら、簡単に良くなるかの原理原則を紹介しました。
参加者の皆さんのご意見でとくに多かったのは「意味や効果をを考えずにともかく詰め込んでしまいがちなんです」というものでしたが、これらは、ホワイトスペースをきちんと確保することで「意味」や「役割」を暗示できますよ、というお話をしたところ、大きくうなづいていただたよう‥‥(良かったです!)。
「時間軸(タイムライン)」「設計プロセス」「要件定義」が1枚の紙面に詰め込まれているものがすごく多くて、説明を聞けばなるほどなのですが、「いくら何でも詰め込みすぎでは?」と思われるものは、遠慮なく、指摘をさせていただきました。
3.どうしたら改善できるかを、実際の実務の資料で、自分なりに考えてみる
午後からは、講義を受けてのワークショップです。
今回は、参加者の方がそれぞれに、現在の職場で「実際に課題となっているパワーポイント」を事前にお伝えして、お持ちいただきました。
個人でそれぞれに課題に向き合ったのち、グループで共有していただき、最終的には、チーム代表でプレゼンをしていただいたのですが、ほぼ、自薦での発表に。
企業の最先端の取り組みが露わになってしまうためここでは公開できませんが、資料の「Before」→「After」の差は歴然!
「それならば、もちろん、こちらの方がいいですね!」
「たしかに、指摘されているとおりですね…。」
「なるほど、おっしゃる方法で進めてみましょう。」
など、商談やミーティングでの会話が聞こえてきそうな、素晴らしいスキル改善ワークショップとなりました。
5.今後の業務に役立ちそうか→96.7%(!)の方が役に立ちそうと回答
午前中講義〜午後ワークショップと1日がかりの研修で下が、「あっというまだった」「1日が短かった!」という嬉しい声も。
また、資料作成のデザインの原理原則を学ぶうちに、自身のパーソナルブランディングのヒントを得た、というベテランの方もおられました。
アンケートのコメントにも、
●満足度
92.9%が満足と回答
●今後の業務に役立ちそうか
96.7%(!)の方が役に立ちそうと回答
●今回参加できなかったグループ社員に受講を推奨したいか
92.9%の方が推奨したいと回答
と嬉しい評価をいただきました。ぜひ、実務で「デザイン力の基本」を発揮していただければと思います。
主催・企画・信仰をご担当いただきました、SONYさん、また、ご参加いただいた皆様もありがとうございました!
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