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桜の花が浮き立って際立つひと手間(デザイナーの仕事)
12 インプレッションの法則(より一部抜粋)
インプレッションとは、直訳で「印象」「漠然とした感じや雰囲気」を表す言葉です。同時に、オンスクリーンにおける広告の表示数についても「インプレッション」という言葉が使われます。
本来の意味である「印象」について正しく理解し、ここまでの章で触れてきたポイントなども振り返ることで、結果として表示数が上がり、あなた自身の存在感も増します。
(中略)
心に推し刻まれる「画像」の秘密とは?
印象的な写真(イラストにも同じような傾向がありますが、ここでは、写真を中心に解説します)は、次の特徴が一つあるいは複合的に実装されています。
❶「構図(コンポジション)」が良い。あるいは特徴的である
❷「光」の捉え方が秀逸である、あるいは特徴的である
❸「色相」そのもの、「配色」それ自体が秀逸である、あるいは特徴的である
❹「階調(トーン)」が明るいあるいは暗い、または、独自のバランスが保たれている
❺「テーマ(被写体)」が審美的あるいは独創的。または、社会的価値が高いものである
❻「制作者のみが実装できる世界観」がある、独創的で差別化が可能
❼これらの要素が二つ以上組み合わさっている
プロのデザイナーでなくとも、ビジネスの現場でディレクター職をせざるを得ない、あるいはAIに仕事を依頼するといった際に、これらの用語や基礎知識は必要になります。
ぜひ、マスターしておきましょう。
(中略)
❷光(明度あるいは照度)
1日24時間のうちいわゆるビジネスアワー、だいたい9時から17時くらいまでの明るさをまずはイメージします。そして、それよりも明らかに暗い、あるいは明らかに明るいものは、「照度」の「希少性」の原理により浮き立って見えます。
これは、普段の生活よりも集中する場面では「照度」を上げることが望ましく、リラックスするリビングルームよりも勉強部屋を明るくするのと同じです。
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千駄ヶ谷にある鳩森八幡神社で撮影したこちらの写真は、無料写真共有サイトに4年前にアップロードしたもので、「Downloads 448,352」(書籍執筆時。現在は473,295)と、現在、私がアップロードしたものの中で最もダウンロードされている写真です。
画像は露出補正をかけており、いわゆる「くつろぎ感のあるリビングの明るさ」ではなく、「目を見開いて集中する」状況の明度(照度)になります。
小説など「そこには目の覚めるようなひまわり畑が広がっていた」のように「目の覚めるような」と表現することがありますが、これがまさにそういった状況のことで、より集中する、覚醒するという効果があります。
19 補正の法則(より一部抜粋)
![](https://assets.st-note.com/img/1712619656281-K2osWMDck7.jpg?width=1200)
効率よく、早く、間違いない補正の第一位は、なんといっても、「余計なデータの引き算補正」です。これは、デジタルカメラが「データをより多くとる」ことを重視しているためで、いわば「大は小を兼ねる」状況になっており、その「取りすぎたデータ」を洗っていく(減らしていく)作業を一工程加えることことで、かなりの印象が変わります。
左の桜の写真の場合は、
❶「露光」チャンネルの中のシャドーハンドルを右へ(明るくする)
❷「自然な彩度」ハンドルを右へ(少しだけ鮮やかにする)
の2ステップで、より肉眼のイメージに近い、柔らかな桜の花びらを再現しています。
SNSで「自分らしさ」を印象付けるためのデザイン本
今や、SNSも黎明期を過ぎ、有名人やインフルエンサー「以外」が課金なしでSNSをマーケティングのツールにするのは、かなり、厳しいタイミングに差し掛かっていると考えてます。(有名人やインフルエンサーであれば、十分にマーケティングツールとしての運用は可能です…)
なるべく投稿の義務感やストレスを減らし、「いいね!」や「フォロワー数」も気にしない。知らない人、新しく出会う人、今は違うけど将来仕事に繋がる人が見た時に「最高出力」を発揮するためのSNSデザイン。
また、そういったコツやポイントは、どれも、事業やサービスのブランディングに転用できるものです。
本書は時に、
「SNSをやりたいけど、なかなか1歩を踏み出せない」
「SNSに疲れてしまった」
「SNSやって、といきなり振られて困っている」
と言った方の力強いパートナーになる1冊と考えています。
ぜひ、お手に取ってみていただけたら幸いです。
![](https://assets.st-note.com/img/1712619361115-1v30sg9OJF.jpg?width=1200)
Amazonより本書の概要(引用)
〇いまや、どんなビジネスパーソンでも「SNSにいない=存在していない」とみなされてしまう時代。会社員でも、フリーランスでも、先生でも、「自分のアカウントにビジネスのログを残しておく」ことは、まだ出会っていない誰か(取引先・採用者・顧客)などとの「次の出会い」につながります。
〇本書はそんな「SNS」を「ポートフォリオ」として活用するための、アイコンの決め方、プロフィールの書き方、告知のしかた、写真の撮り方など、「全22の法則」を、これまで幾多の企業のブランドデザインに携わってきたウジトモコが詳しく解説します。
〇「バズらなくていい」「毎日投稿しなくていい」「フォロワー&いいねの数は気にしなくていい」。SNS混迷期のいま、本書は「新しい戦い方」をお伝えします。
〇挿絵は、イラストレーター・三好愛さんによる描きおろしです。
<こんな人にオススメです! >
・仕事用にSNSを開設した
・そのSNSで告知・集客がしたい
・まだ見ぬ出会いに備えて、SNSをポートフォリオとして代用したい
目次と(可愛すぎる挿画を一部ご紹介)
01 アイデンティティの法則
02 アイコンの法則
03 プロフィールの法則
![](https://assets.st-note.com/img/1712619361119-9hfXIrtozY.jpg?width=1200)
04 主体性の法則
05 一貫性の法則
06 最優先の法則
07 Win-Winの法則
08 理解の法則
09 シナジーの法則
10 得意の法則
11 アクセシビリティーの法則
12 インプレッションの法則
13 信頼の法則
14 独自性の法則
15 シェアの法則
16 構図の法則
17 アングルの法則
![](https://assets.st-note.com/img/1712619361950-8KIzMNz3wx.jpg?width=1200)
18 光と影の法則
19 補正の法則
20 ノンフィルターの法則
(21と22は本文中のどこかに隠れています)
Amazon キャンペーン(出版記念トークイベントご招待)
『SNS×DESIGN 22の法則 未来を創る 私のブランドポートフォリオ』を早期ご予約をいただいた方には、豪華ゲスト(現在、交渉中&交渉済み&これから交渉予定)を招いてのトークイベントに特別ご招待いたします。
購入証明となるものをぜひお手元に保管いただくようお願い致します。後日、お申し込みフォームをご案内いたします。
『SNS×DESIGN 22の法則 未来を創る 私のブランドポートフォリオ』
登録情報
出版社 : ソシム (2024/5/1)
発売日 : 2024/5/1
単行本 : 272 ページ
ISBN-10 : 4802614624
ISBN-13 : 978-4802614627
寸法 : 12.7 x 18.8 x 1.5 cm
価格 : ¥1,800(1,980 税込)
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この記事を書いた人
![](https://assets.st-note.com/img/1712619361078-TLMK3kgA6K.jpg?width=1200)
戦略デザインコンサルタント
アートディレクター
Adobe Community Expert
多摩美術大学グラフィックデザイン科卒。広告代理店および制作会社にて三菱電機、服部セイコー、日清製粉など大手企業のクリエイティブを担当。ウェブ黎明期にフリーランスとして独立し、当時は希少だったWebサーバ「Cobalt Qube」を自宅に導入。先端技術を活かした新しい働き方をいち早く実践する。
デザインの戦略性に着目した「使えるデザインセミナー」ブログがきっかけとなり、2008年、初の著作となる『視覚マーケティングのススメ』を出版。 その後『売れるデザインのしくみ』『デザインセンスを身につける』など、ブランドデザインの実業を軸にしながら心理学やマーケティングなど異分野が交わる分野に可能性を見出し執筆活動を行う。
『生まれ変わるデザイン-持続と継続のブランド戦略-』発刊後、25周年を迎えたインテリア雑貨大手Francfrancにおいて、Scalable Identity System® を導入したブランドデザインガイドラインを策定。現在もオンライン上 francfranc.io に一般公開されている。
デザインセミナーやイベントにも登壇多数。「かごしまデザインアワード」審査員。山口ハイスクールブランドプロジェクトチーフディレクター。老舗や日本の良いものを世界に打ち出すブランディング案件にも積極的に取り組んでいる。
一般社団法人 社会技術情報デザイン研究所(JUSTIDA)の立ち上げに理事として参画。研究論文の発表、デザイン教材の作成、デザイン定量化事業、デジタル領域のデザイン書籍執筆などを中心に活動中。
ベストセラーとなった『デザイン力の基本』をはじめ、近著『人を動かすデザイン22の法則』など、著作はすべて海外翻訳されている。
ウジパブリシティー代表取締役
社会技術情報デザイン研究所理事
日本デザイン学会会員
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