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盗人上戸になれる条件

年始に級友の新居にお邪魔したのだが、そこで衝撃的においしい綿菓子に出会った。

食べたのは「zarame」という京都嵐山の綿菓子ブランドのほうじ茶ラテ味の綿菓子で、香ばしいほうじ茶の風味とやさしい甘さ、ふわふわの食感に病みつきになった。

そしてそのままスマホを取り出して、ほうじ茶ラテ味と抹茶金時味、ウィスキーボンボン味の3つをポチッとしてしまった。その時の綿菓子が今日届いたというわけだ。ルンルンである。さっそく開封して、食べながら書こうと思う。

こんな冒頭から始めると、甘いもの好きなように思われるかもしれないが、正直言って私は甘いものは苦手な方である。普段は果物しか食べない。ついでにいうと酒もすぐに赤くなり、悪酔いするのでそんなに飲まない。全く盗人上戸ではない。

ただ、贅沢かよと思われるかもしれないが、ある一定以上のクオリティのものであれば、案外食べれるし飲めるようになる。苦手な生クリームも、それなりのお店のものだったら普通に食べることができる。

自分だけかと思っていたが、周りにも何人かそういう人たちがいて、話してみた結果、「ある程度ちゃんと作られたものだと、身体に出る悪い反応が起こりづらい」という意見が一致した。

たしかに、良い酒は飲んでも頭が痛くならないし、おいしく飲める。量もたくさん飲める。良い生クリームも、口に入れた時に鳥肌が立たないし、もたれないし、お腹も壊さない。なぜそうなるのかはわからないが、舌も腸も、自分にとって毒かそうじゃないかが敏感に判別できているのかもしれない。

まあ、ダメなら食べなければ良い話なのだが、アタリだったら嬉しいので苦手でもなぜかトライしている自分がいる。その結果、もろもろの奇跡が重なると、一瞬だけ盗人上戸になれるのだ。

これが良いのか悪いのかわからないが、このロシアンルーレット的な刺激を求める時、食を楽しめているという感覚を覚える。

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宇治田エリ
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