カサブタのウタ
耳からなんか出てきそう。
この所、そんな状態が続いておりました。
片足トントンしてみたり。
綿棒で突いたら耳が痛くなってしまったので
ちょっと様子を見る。
やっぱりなんか出てきそう。
小指を突っ込んでみる。
何かに引っかかった。
ポロンと取れた!
カサブタだ。
直径8mm、幅2mmくらいの米粒みたいな形。
厚みはない。
通常の人はこんなカサブタはない。
外耳道のキズの治りが悪く、
そのために何ヶ月も点耳をしていた。
手術前にはなかったキズなので
手術の時に軟骨を採った場所なのか
耳の後ろに入れたメスの先なのか
詳しいことは分からない。
先生曰く、脂肪のようなもの、と。
取っちゃってもいいんだけどね〜って。
取ろうとしたら、出血してしまった。
そして、点耳が2本に増えてしまった。
先生、もー!
なんかブヨブヨしていて、
触られても痛くもかゆくもない。
見た目は、鶏肉の脂肪のような感じ。
診察時に毎回、耳の中をモニターに映して見せてくれる。
数ヶ月経って、ようやくそのブヨブヨが
カサカサに変わり、点耳も終わった。
カサカサに変わったら、聴覚過敏みたいになった。
高くて大きな音がすると
耳の中がゴボゴボいう。
そして音に過剰に反応する。
これ、もう外では働けないんじゃないのかな。
今は家でやれることをやっているけれど。
人と会うことにも億劫になっていた。
それが、このカサカサのかさぶたが取れたら
なんということでしょう。
聴覚過敏になっていたのが、嘘のように消えた。
聴覚過敏になってから、楽器を吹くのを少し辞めていた。
割と高音も鳴らすし、電子のメトロノームの音がもしかしたらムリかもしれないし、練習場所にはシンバルが置いてあって、私の音にいつも共鳴して鳴るのだ。その辺の音に過剰に反応しそうだったからだ。
カサカサが取れて、楽器を吹いたらなんにも過剰に反応しなかった。
ちょうど、校内合唱コンクールが開催されていたようで、リハ室の外がザワザワうるさかった。
ホール借りて開催とか都会だねぇ〜。
私が練習している場所は、ホールも併設されていて、その一角に防音の練習室がある。同じフロアには、リハ室もある。
そこの学生たちがものすごくうるさかったのだ。
先生もなーんにも注意しないし。
聴覚過敏の頃だと、文句を言っていたかもしれない。
だが、私の耳はイヤーとはならなかったので
え、やっぱ治った?
私のは、本当の聴覚過敏とは違っていたのかもしれない。
***
耳の中って不思議で
耳垢とか自然に外に押し出すような仕組みになっている。
人間以外にも動物でもそうだ。
耳ホジボジしている動物なんて見たことない。
だから、本来、人間も耳かきは必要ないんだけど
やりたくなるんですよね。。。
わたしのかさぶたも自然に出ようとしていたのだけど、なんせ大きいので、どっかでつっかえていたのか。
そして、耳の中に異物があることによって
耳の中の振動もおかしくなってしまっていたのか?
なんだか不思議で、もっと耳のことが知りたくなりました。
そして、また少し前に進めました。