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あんときのデジカメ さぬき浜街道への寄り道が定点観測へ変化したこと with SONY DSC-RX100(2回目)

(はじめに)いつもの寄り道コースであるさぬき浜街道(三豊市→多度津町)も毎度訪れれば定点観測になってしまいますね。今回はその効能と新しい発見を紹介したいと思います。スケッチには、SONY DSC-RX100(2回目)を使用しましたー。


寄り道のススメ

 当たり前に繰り返される日常生活の暮らしを「あえて」点検する手続きとして「寄り道」の効能について以前、紹介しました。詳しくは関連記事をお読みいただけると幸いですが、要点だけをかいつまんで言えば、

 ものごとを深く考えたりする契機としての「寄り道」は、当たり前の思考を刺激する営みにならざるを得ません。だからこそ「ある意味で、例外状況あるいはアブノーマルな事態から考える」ことは、ひとり哲学者にだけ必要とされるものではなく、生活者としての私たちにも必要な手続きではないでしょうか?


 あえてアブノーマルな状態から考え直してみることが日常生活や常識を再度点検することになりますが、この思考実験を暮らしのなかで具体的なライフハック的に立ち上げる契機となり得るのが「寄り道」ではないかという話です。

 例えば、会社や学校からの帰り道をちょっとだけ変えてみることで、見えなかったものが見えたり、見慣れていたものが全く新しいものとして見えてくるということです。その照射が暮らしを点検し、よりよくする契機になりえると筆者は考えています。

寄り道から定点観測へ


 筆者にもお気に入りの寄り道コースがあります。ローカルな話題で恐縮ですが、香川県三豊市三野町から津嶋神社(JR予讃線・津島ノ宮駅)へと下っていく県道221号宮尾高瀬線を降り、そのままさぬき浜街道(香川県道21号丸亀詫間豊浜線)を東へ進み、海岸寺へと至るコースです。

 瀬戸内海沿いの2-3kmのコースですが、この寄り道がリフレッシュする契機になっています。

 しかし、寄り道に「行こう」というタイミングあるいはきっかけが同じ状況下でスタートすることが多く、寄り道につきまとうイメージとしての「気ままさ」とはちょっと程遠くなりつつあるのかなあと悩んだりもしています。要するに、夜勤が終わって「さあ、帰るぞ!」ってタイミングで寄り道するパターンですから、同じ時間帯とかタイミング、そしてコースに偏りがちかなということです。

 ただ、定型句としての「寄り道」であったとしても、そのおかげで寄り道が単なる「寄り道」で終わらず、同時に定点観測になっていることが、また新しい発見をもたらすものですから、それはそれで楽しいものです。

 半月から2週間間隔で同じコースをサイクリングするのですが、例えば、「お米が随分、育ってきた」とか「季節の移り変わり」とかそうしたものを、まざまざと見せつけられてしまう定点観測を経験しますと、変化していないように見える日常生活の暮らしが、実に多様な変化に満ちあふれていることに驚きを隠せません。

 さて、今回の定点観測での発見は、瀬戸内海沿いの水田は、波打ち際のぎりぎりまで水田として利用されているということです。防波堤で海と水田が区切られた地域も多く、筆者としてはちょっとした驚きです。

RX100で「多度津港旧外港東防波堤」まで足を伸ばすハズが…

 さて、今回の寄り道で利用したのは、撮像素子に1型センサーを搭載した異色の高級機SONYDSC-RX100(2012年6月発売)です。センサーサイズの大きさとF1.8の大口径カールツァイス「バリオ・ゾナーT*」レンズが「ウリ」とでも言えばいいでしょうか。

 いつものコースを、この「黒いカール・ツァイス」で撮影しましたが、軽快に撮影できることと、コンパクトデジタルカメラとしてはちょっとだけ大きなサイズがかえってフォールディングがよく、デジタルカメラ製造からカメラメーカーとしてデビューしたSONYがいかに優れたカメラメーカーへと成長したのか理解できる逸品ではないかと思います。

 今回の寄り道では、ちょっとだけ脚を伸ばして「多度津港旧外港東防波堤(土木学会選奨土木遺産)」から見える造船所のクレーン群を撮影しようと考えていたのですが、その手前で「メモリーがいっぱい」になってしまいました。ちょうど2年前に購入して4GBのメモリースティックを差し込んでいたのですが、2年間の撮影でちょうどいっぱいになってしまいました。まあ、あまり使っていなかったのですが、久しぶり出くわした「フィルム切れ」というものです。

 これからあとの2年、もう少し多く撮影したいと考えています。


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↑ 1年に1度、島への橋が通じる、子どもの守り神の津嶋神社(香川県三豊市三野町大見甲6816番地2)。

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↑ 案山子と水田と防波堤と海。これには驚きましたー。

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↑ 夜勤明けの寄り道の定番コースとなった「カフェレスト 海岸通り」(香川県仲多度郡多度津町大字見立1069-1)。モーニングばかりなので、違う時間に訪れたい行きつけのお店(になっちゃっいましたね)。

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ということで撮影データ。ISO100、プログラム撮影、ホワイトバランスオート、画像は20M(5,472×3,648)で保存。撮影は2019年08月16日。撮影場所は香川県三豊市、香川県仲多度郡多度津町多度津町。


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氏家 法雄 ujike.norio
氏家法雄/独立研究者(組織神学/宗教学)。最近、地域再生の仕事にデビューしました。