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【リーダーの学校】第2回「倒壊エネルギー」を「成功エネルギー」に転換している

成功するために必要不可欠な事、それは、「倒壊エネルギー」を「成長エネルギー」に転換する事だ。

別に化学の授業ではない。あらゆる企業、ビジネスそしてビジネスパーソンは、倒壊に向かって進むエネルギーを宿命的に抱えている。特に、変化の激しい今の時代、周囲の変化に合わせて自らも変化していかなければ必ず倒れてしまう。これが「倒壊エネルギー」だ。

鉢植えの植物はうっかり水をやり忘れれば枯れてしまう。
鉢植えというのはもともと人為的につくられたものだから、水をやり、肥料を与え、人が手をかけていかなければ育たない。企業も同様に人為的につくられた生きものである。人為的につくられたものである以上、人為的に育てていかなければ鉢植えの植物のように枯れてしまう運命にある。

だから、あらゆるビジネスは倒産に向かって進むエネルギーを内包しているのだ。そこに属しているビジネスパーソンもまた然り。放っておけば倒壊してしまう企業を、ビジネスを、また営業職なら営業を、スペシャリストならその技術を維持し、アチーバーは逆に何とか成長させようとし、もがき続けている。また、もがき続けることができるのである。もがき続けることから、いつの間にか成功につながる方法を見つけているのである。
放っておけば下向きになるエネルギー「倒壊エネルギー」を、「成長エネルギー」として上向きに変えるには、それぞれの立場で何をどう考え、どう行動したらいいのか?

現在のように変化の激しい時代、環境の変化に合わせて自らも変化できない人は、必ず倒れてしまう。成功を手に入れたいあらゆる人は、この真理を危機意識として自らの身体にしみ込ませておかなければならない。この意識があれば、仲間もチームのメンバーたちにもそうした危機意識が伝わり、リーダーからメンバーまでが一枚岩になって厳しい環境を乗り切ることができるようになる。これがホンモノの強さをもっている人なのである。

「現状維持は退歩」である

そして、もう一つ大事な考え方がある。「現状維持は退歩」であるということだ。日本のGDPは最近は1-2%程度の成長で推移している。今年の自分が昨年の自分と比べて100%すなわち、昨年から0%成長の現状維持ならば、GDPが2%成長しているとなると、平均値から2%後退することになる。だから、現状維持は退歩となるのである。

しかも、じゃ2%成長すればトントンかと思いきや、ぴったり2%成長することは難しいし、何より、平均値が2%(中央値ではない)であれば、格差ある日本では、成功している者、すなわち成長組は10%もいないだろう。残り90%は成長面では苦しんでいる。事実、企業の多くはマイナス成長である。そうであれば、平均2%にするためには、上位10%の勝ち組は5%から10%の成長がなければ平均2%にならない。DI値もマイナス領域で成長に転じても、実際の成長企業はごく1部であることには変わりがない。すなわち、2%成長すればよいのではなく、永続発展、成功のロードを進んでいくには常に、10%程度の成長曲線を描いていかなければならない。

だからこそ、このことを知っているアチーバーは、常に大きな向上心とポジティブシンキングを習慣として持っているのだ。イノベーションを起こし、革新的問題に生涯チャンレンジし続けるためには、この向上心とモチベーターとしての気質を備えておかなえればならないのである。

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