【あと100秒】核兵器廃絶は可能か?【終末時計】

まず核抑止力とは

単純に言いますと各国が一切の差がない兵力軍力を持つことで「やったらやり返される」という緊張感によって平和を維持するという方法です。核兵器はそれをいとも簡単に実現できるという点では「その理想」となると言われています。それは一発であってもです。
それは一発の核兵器で規模によっては世界壊滅が実現してしまうからです。またそうならなかった場合は「核の打ち合い」で世界が壊滅することは容易に想像できない人はいないでしょう。僕が小学生の頃から学んでいる平和学習とはそれをトラウマのようになるまで学ぶことでもあったかと思います。

冷戦時代から続く「終末時計」

冷戦時代と言うのが第二次世界大戦終結数年後の世界だったのではないでしょうか。大国が核兵器の量産を競い合う。そんな時代でした。日本はそんなことありませんよね?と思ってらっしゃる方、それは間違いです。50基以上もある原子力発電所という「自爆用核兵器」なら国内総面積当たり世界一です。いずれにしても「核」が増え続けることが最初は7分から始まり一旦は17分前まで戻された終末時計の残り時間を刻々と削って行っているわけです。しかし今はソビエト連邦の崩壊から何年もたっており冷戦は過去のものになりました。しかし核兵器が減る様子を見せたことがありません。いまだ世界は武力がないと自らの国家の存在を脅かされるという危機を抱いたままです。

なぜ100秒までに迫った?!

実は四年前は2分でした。ここまでに至るに多少なりと増減を繰り返すも減り続ける残り時間はまだかろうじて「分」を名乗ることが出来ました。しかしトランプ大統領登場によってそれがとうとう「秒」で名乗らなくてはならなくなりました。実はこの終末時計は最初は冒頭で述べた通りなのですが世界的な脅威で人類が「あと何分で滅亡する」ことを示しています。地球上で人類が生存不可能になる要素は何も核だけではないので、コロナウイルスが蔓延していると言われている現在において100秒と据え置かれたことはものすごいことです。終末時計に対するアメリカ大統領の影響力はかなり大きく、核廃絶や気候変動対策に対して消極的な発言し、湾岸戦争並みのところまで行かないにしてもそれに相当することがこの四年で起こりました。
核兵器と関係ないけどコロナウイルスは「世界で初めて実戦として使われた生物兵器」と言えるでしょうね。今日はこの話の尾びれは付けませんが。

草の根も大事、でも最終的には「ボタンを押す人」の腹一つ

使えば規模によっては自国を含めた壊滅的な被害を被る性質上、アメリカの核兵器の扱いは大統領からの指令で行われます。それはアメリカの核兵器についてもですが「ボタンを押す人」が最低最悪でも封印を命じれば使われることはありません。他国についてもむやみやたらと取り扱いがユルユルということはないでしょう。今でも核兵器のボタンを押す人がそれを行使しないことによる平和があるのです。そこで人類すべての人がそのボタンをおさせないように声を上げ続けることも重要です。それは今の僕のようにつたない文章を書くのもいいし、東京から広島までの平和行進で己の心意気を知らしめることもそれです。ただ単純に「核落とされて死ぬのは嫌だ」という気持ちを声にするのだってそれはとても立派な事ですし、みんなこの世に何しに来たのかと言う原点を守ることを表明したとても簡単で立派な言葉です。しかし今の平和は核兵器のボタンを押さないことで成り立っています。局地的に戦争をしている地域はありますが、幸いヒロシマナガサキのようなことには至っていません。

昔は国力の表明、今は?

ある大国が核兵器を廃絶したとします。そうすると「あいつの国は丸腰だ」となりその当該国国民が不用意に危機にさらされる可能性が出てきますし、国力が弱くなったことになるでしょう。核抑止力は「他国に舐められないため」という面もあるのでもともと持ってる国は手放したくないでしょう。また核兵器を作れる技術を持っている国はそれを作って保持したいかもしれません。「金よこせ核落とすぞ」でビビらせることも出来ますからね。

援助すれば、政権倒せば…いいってもんじゃないけど

核兵器をなくすためにはそれを使う必要がない状態へもっていく必要があります。「核落とすぞ」と言う必要がないようにしないといけません。貧しい国への援助を行うのもその効果があると思われますが、一方的な援助はただの服従への強要でしかありません。また逆の作用もあります。せびられ続けるのがそれです。また核兵器を増やしたいという政権にノーを突き付けることも重要です。基本的に「戦争やめろ」「弱きを救え」になりますね。

結びとして

核兵器の廃絶は無理と言えます。ここではそこそこ簡単に書きましたが、今の情勢があまり民主主義的じゃないんです。それこそ10年前にこのことを考えていたら書くことは変わっていたと思いますが、大国と言われるところには拒否権を発動させることが出来るため、小国100か国の結集など蹴散らかされるのが目に見えてしまうんです。そこでよく日本がその核兵器を持たない小国側につきリーダーシップをとるべきだと言われるんですが、この四年で日本政府がやったことはアメリカにしっぽを振り続ける事しかやってないのでとてもそれを行うなど無理な話です。
和平実現、核兵器廃絶の方法論のようなものを「戦争やめろ」「弱きを救え」と言う言葉に込めましたが「戦争やりたい」「弱きは死ねや」「パンケーキ食べたい」の日本政府では絶対に無理です。本当に。

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