竜とそばかすの姫 感想
ここでは細田守監督・脚本作品「竜とそばかすの姫」のネタバレつき感想について書きたいと思います。
まだ未読の人はここで去るが良い。
はい、ということで書き始めます。
…個人的には、うーん…微妙でした。☆5点満点だとして、☆2ってとこかな…
まずさ、「第二の人生を歩もう」ってキャッチフレーズのUのAS達の一番の話題が、「中身は誰?」ってなることがそもそもおかしくない?あの世界線にいる人たちにとって、「who」は大事なことではないはずなんだよ、仮にwhoがわかったところで、だからそれが何?ってなるべきなんよな。ASでは隠された才能が剥き出しになるんだから、表舞台では有名かどうかなんて関係がないし、誰でもない存在であって当たり前なのにね。
たとえば現実世界でGREEEENやadoの中身を知りたがってる人なんている?下世話な週刊誌を除いて。
才能は才能に対して評価される世界で、「誰?」に執着するストーリーってのが、まずUに対する解釈違い。
物語って、どんだけぶっ飛んでて空想的でも突拍子もないことでも、ご都合主義=「絶対にないとは言い切れないこと」はいくら描かれてもいいのだけども、「絶対にないこと」=「逆ご都合主義」が描かれていると、急に冷める。
それが今作で言えば冒頭のASの思考回路であり、いきなりぽっと出のDIVAがあっという間に数億のフォロワーを得るというのもあり得ない。
後半、竜の正体を探すパートでも、なんで相手と秘密情報の交換して早々に認知合わせないのよ!!!!相手の家のあたりを同級生達の力で特定するのは「絶対にあり得ないとは言い切れない」けど!そのあと東京1人で行かせるとか、父親とのチャットが意味不明なこととか含めてフザくんなお前ら!!!
脚本に怒りが!!!
隣で知らないお姉さんが途中から号泣しっぱなしだったんだけど、きっとこの映画はそういう人たち向けなんだろうなぁ、という気持ちで見届けました。
歌と映像は良かったです。