サピオセクシャルを自覚する時
こんばんわ、ういらです。
5年前に書き始めた日記を再開して3日になりました。
このnoteを書き始めたきっかけは、ポリアモリーな生活を始めたあとに、私もKさんもとてつもない葛藤と波に襲われる日々があって、
その中で、もしお互いの心が壊れてしまうようなことがあったとしても、
愛していたことの証明を残しておきたい。
何かあったときに、見返したいし見返して欲しい。(Kさんにこの日記の存在はまだ言ってないけど。)
この先どんなことがあっても、愛していた日々が実際に存在していたことの証を残したい。
そう思って作ったのがきっかけでした。
そこから子供が2人産まれて、次女が5歳になって、三女が今年4歳に。
生活や心が安定していくことを願っていたけど、まさかこんなにも穏やかな日常が流れるようになるとは思っていなくて、人から見て知りたいことがない普通の日常を書くのはなんか面白くないんじゃないかって思って年に1回報告のために更新する。みたいになっていたんです。
でも、なんだか最近はまた言葉が書きたいなという気持ちになってきて
今度は、文字に縋るように、人から見て面白いかどうかを書くんじゃなくて、自分の言葉を書きたいなぁって。
先日、古賀史健さん著作の「寂しい夜にはペンを持て」を読みました。
蔦屋書店の平積みのふと目に止まった表紙を持ち上げて、さらさらと中身を読んでみると、深い内省の世界に誘われ、コトバの言語化を手助けしてくれる一冊だということが一目でわかりました。
青い背景に、特徴的なクラゲが印象的な表紙。私が購入した本はカバーが2枚ついていて、後から気がついたけれど1枚は帯が表紙サイズになったものでした。
書店に併設のスタバに寄るだけで、本を買う予定で行かなかったのに、店を出る5分前に手に取った書籍をそのまま会計して持ち帰ることになりました。
普段の私の頭の中はいつもうるさくて、四六時中考え事が止まらなくて、思考は早いけどまとまりが悪いし、人に伝わらない言葉を話しているなーっと感じることが最近多くて、思考のスピードを落として自分自信の言葉で、ひとまずはこの本にある10日間日記を書いてみて自分の変化を感じていきたいと思います。
サピオセクシャルってなんだ。
サピオセクシャルという言葉を知ったのは約3〜4年ほど前じゃないかなと思います。Kさんがどこからか言葉を仕入れてきて、記事のURLをメッセンジャーで送りつけてくるんです。あれから随分経って、たくさんの記事を読んだので何を最初に読んだのかはもうとっくにわからなくなっていますが、どうやら性的嗜好の一つで「相手の知性に性的魅力を感じる」というセクシャリティらしい。
サピオセクシャルの特徴としては、顔や体型、学歴や社会的地位ではなく、知的能力そのもに性的魅力を感じるとのことらしい。知的な会話や比喩の効いたブラックジョークに惹かれ、議論を好み、遊園地などのレジャーに行くより本屋やカフェでのデートを好むらしい。
なるほど。うん、うん。なるほどね。自覚があるな、と。
内容の全てに共感できるのだが、じゃあ私の場合にどんな性的嗜好があるのかをケースバイケースで掘り下げる必要があるなと、内容を読んだその日から検証の日々が始まった。こういう、なんとかセクシャルとかって、診断みて「当たってる〜〜!」とかでみるような占いみたいな存在ではなくて一つずつの検証が大事で自己一致感をちゃんと育てた方がいいと思っている。
ケース1 洗濯物の干し方に知性を感じる。
ある日、Kさんが洗濯物の部屋干し部屋のハンガーたちのレイアウトをしていた。
2人の幼稚園児の洗濯物は大量で、保育園で1人1日3セットの着替え、プールのある時期はそれに加えて、水着、タオル、水遊び用の服。そして、それ以外に食べ物や水をこぼして汚したり、粗相をしてお漏らししたパンツやらズボンやら靴下やら布団やらが追加である日には、いくら洗濯物を干しても終わらないし、ピンチやハンガーが一瞬で足りなくなるし、何より場所がない。冬は、水着類はないけど、そもそも乾くのが遅いからそれはそれで洗濯物が溜まっていく。
そんな様子を見かねて無駄のない効率的な美しいレイアウトを考えてくれたのだけれど、その様子に一瞬で心臓を捕まれた。仕事から帰って自宅に入ると、部屋干し部屋のラックやポールが干す対象のものに合わせてエリア分けされていた。無駄のない立体的な高さ調整、用途別に別れたピンチハンガーなどが洗濯物が干された状態で整然と並んでいた。この段はトップスだけ、ここは長い物を吊るす。ここは子供の。靴下はこのように。タオルはこのエリアに。そしてさらには、洗濯物に効率的に扇風機の風を当てることができる設計になっていた。この場を作り上げた本人から長々と得意げな説明を聞いて、自身の瞳孔が拡張するのを感じる。うわぁ、賢いよ、かしこい。好きっ。
洗濯物を干してくれてありがとう好きとかじゃない。この狭い部屋の中での見事なレイアウトにただただ胸が熱くなった。
この時の話を長女に、「これすごくない、かっこ良ってならない?これ見てめっちゃ好きってなるのだけどどう思う?」と聞いたら、「え、めんど、キモっ(たかが洗濯物にこんな頭使って設計するの意味がわからないという意味)」と言われた。長女曰く、好みのタイプは①が声で②が顔面と言うていた。なるほど。こういう時に見解って分かれるのねと思った。
思ったより長くなってきたので明日また続きを書きます。