【FRJ2024 オンデマンドセッション#13】NPOに属している自分たちから行動変容していかないと、社会は変わっていかない
FRJ2024のオンデマンドセッションを視聴して、ネタバレがないよう、感じたこと・考えたことを書き留めています。
13こめに視聴したのは、『未来のファンドレイジングを語ろう』です。こちらは、リタワークス株式会社・コングラント株式会社のみなさんがお話されています。
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トークテーマが大きく4つあって、それぞれのメンバーの考え方をきけてとても参考になりました。個人的な見解もここに残しておこうと思います。興味あるテーマあれば、ぜひぜひご視聴してもらえれば、自分自身の頭の中がクリアになるかもしれません。
カジュアルな寄付
「寄付をお願いする」に、NPO法人自身がハードルを感じているような気がします。大きく一歩を踏み出し始めた代表クラスの人たちはそんなことはないですが、団体職員・ボランティアスタッフがそのハードルというか、「寄付を集める」という行為に関心がなかったりするのかもなと。
よく日本では、寄付の文化はないといわれますが、何もわからずとも初詣にいけばお賽銭を投げるし、街頭や店舗のレジ近くにある募金箱には何気なく小銭を入れる人もいます。寄付者側は昔からカジュアルな寄付をする人は一定数いてて、カジュアルに寄付をお願いできる人が少ないのではないかと思います。
NPO x キャリア
ぼく個人としては、自分の子どもたち(2024年現在 10歳・7歳)が仕事に就くというタイミングでは、選択肢として当たり前のようにNPO法人があるようにできる日本になっていてほしいなと感じます。ひとつ前の記事でも書きましたが、会社とNPOの差って本来は法人格だけなので、なぜ大学生の時はボランティアでNPOに関わっているけれど、就職活動のときはNPO法人が選択肢にならないのかが残念です。
ただ、これの原因は明確で、給料などの雇用条件がNPO法人は良くないということにつきるのかなと。結局、NPO法人自体がもっと稼げる体質にしていかないといけないですし、社会全体としてNPO法人は儲けてもいいんだと、事業継続のためにはお金を稼ぐことも必要なんだという認識が当たり前になっていかないといけないんだろうなと思います。
認定NPOの取得
認定NPO法人を取得するモチベーションが個人的にはわかないんですよね。唯一の魅力は、個人寄付でも寄付控除の対象団体になることにしか思っていなくて、対外的に信頼度が増すとか、何かの優遇を受けられるとか、そういう認識はまったくないです。その割には、認定を取得するプロセスもさることながら、資格を維持継続していくための労力の負担が大きすぎると考え、取得に踏み切ることができていません。
取得すれば何が起きるのか、取得していないと何がまずいのか、そこらへんが制度としてなのか、社会として明確になっていかないと、ぼくの重い腰はあがりそうにありません。ただ、いつでも認定NPOの取得を目指せる法人運営にしていきたいなとは思っていて、そういう意味で、要件を満たせるバックヤード管理は少しずつ体質改善していければと思っています。
決済ツール
自団体もcongrantさんの決済ツールを使っていて、大変お世話になっています。ひとつめのカジュアルな寄付とも連動するかもしれませんが、現金+領収書というやり方しかなかった時代に比べれば、オンラインで寄付ができるツールがあることはとても素敵だし、その恩恵をかなり受けているなと感じます。
ただ、ハードルのひとつとしては、個人情報の入力、特にカード番号の入力が大変なことの一つだと思っていて、名刺交換したあとに「寄付お願いします」「いいですよ」「ここからアクセスしてください」「OK、あでもいまクレカないから、またあとでやっておくね」的な流れをみんなイメージつくかと思いますが、ここで意外と機会損失するケースも少なくないです。(ぼくはそれが嫌だから、自分のカード番号などは覚えているのですがw、でもJCB使えないと困る)
なので、スマホに保存している情報と決済ツールが連動するとかになれば、もっと利便性があがるのではないかなと思うし、SNSやYouTubeなんかの投げ銭機能に、NPO法人アカウントだったら、寄付ボタンがつくなんかがあれば、より寄付への距離が近づきそうだなと思った次第です。