【FRJ2024 オンデマンドセッション#23】なんでもやるのではなく、絞って注力するを繰り返すファンドレイジング
FRJ2024のオンデマンドセッションを視聴して、ネタバレがないよう、感じたこと・考えたことを書き留めています。
23こめに視聴したのは、『忘れられた危機下の人々を支援するために。寄付集めのコツ大公開』です。こちらは、特定非営利活動法人難民を助ける会(AAR Japan)の野際紗綾子(支援事業部マネージャ―)さん、横尾和磨(プログラム・コーディネーター)さん、園城蕗子(広報コミュニケーション部)さんがお話されています。
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メディア露出と公的支援をどう増やしていくか
「ファンドレイジングがしにくい課題ありませんか」って言葉にまずとても関心がわきました。なるほど、そういう意味で「忘れられた危機」というタイトルがついているのかと、見始めてからタイトルの本当の意味に気づくことができました。①脆弱性の高い人たち・②メディア採用が少ない問題・③公的支援による関心の低さ、という3つの指標によって、「忘れられた危機」かどうかを測ることができるそうです。
NPO法人が取り組む課題の多くは、①に属している人たちの支援であることが多いのではないかと思いますので、②や③をどのように改善していくのかというところは、ファンドレイザーや広報発信を担う人たちにとっては、日々考えていってもいいポイントのひとつなのではないかと、このセッションを通じて学びました。
いろいろやりたいけれど、『絞る』ファンドレイジングへ
クラウドファンディング型の寄付プログラムというのはすごく参考になるなと思いました。クラウドファンディングプラットフォームを使用して集めるというわけではなく、団体として「支援対象者≒何をするかを絞る」「目標金額を設定する」「実施期間を定める」ということを決めて、目標に一致団結してチャレンジするといったことです。
クラウドファンディングを自分もやってみて思ったのですが、2か月もテンション高く「寄付お願いします」と言い続けたり、「今日は寄付入ってこないな」と毎日数字やパーセンテージとにらめっこするのは、かなり精神的な負荷が高かったことをいまも鮮明に覚えています。
もちろん寄付がたくさん集まることはうれしいことなのですが、まずどこに目標を定めて、支援者といっしょにその達成をお祝いするのか。そして、次にどんなことをしていきたいのか、と段階を踏みながら、支援者も巻き込みながら団体の財源規模を成長させていくのも、なんかいいなといま思っているところです。