【FRJ2024 オンデマンドセッション#44】既存支援者をリストアップしながら自団体の現状分析をして効果的な戦略立案へ
FRJ2024のオンデマンドセッションを視聴して、ネタバレがないよう、感じたこと・考えたことを書き留めています。
44こめに視聴したのは、『⾃団体のファンドレイジング戦略が劇的に変わる!⽀援者管理業務の考え⽅』佐藤 友則 (チームGOEN 認定ファンドレイザー/シニアマネージャ)さん、斉藤 千尋 (チームGOEN 認定ファンドレイザー/マネージャ)さん、大森 加奈子 (チームGOEN 准認定ファンドレイザー)さんがお話されています。
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これから戦略を考えようという方におすすめ
44こ視聴してきたオンデマンドセッションではじめて「ワークあり」のセッションでした。考えながら学べるという点と視聴するだけではないというところで、時間をあらかじめ用意した上でのご視聴がおすすめです!
寄付者や活動への参会者を、団体メンバー全員で認識できるような仕組みをつくってはじめて支援者管理ができているという状態になります。そして、その認識した情報をもとに、各メンバーらしい適切なコミュニケーションが支援者ごとにできると、団体のファンドレイジング力というのはどんどん向上していくのだということが、とてもわかりやすく説明されていたかと思います。
また、支援者管理がきちんとなされていると、どういう戦略をたてていくかという点も考えやすくなるという部分も非常にわかりやすいです。このセッションは、ある程度ファンドレイジングや団体自体の寄付の状況などがわかっている、基本の「キ」を理解されている担当の方・ファンドレイザーの方におすすめだと思います。
ケーススタディがつくれるくらいの団体理解度が必要かも
ケーススタディは個人的にすごく苦手で、行間を自由に想像しながら、有意義な学びにすることがへたくそだからです。自分みたいな人間だと自団体でケースワークをしたほうが学びが深まるかもしれません。とはいうものの、ケーススタディができるくらいまで、自団体のことが整理できていない人のほうが多いかもしれません。
ということがわかれば、整理ができていないというのがまず解決すべき課題だということになるはずなので、ファンドレイジング戦略立案に取り掛かる前に、自団体がファンドレイジングに対してどんなことをしているのか、既存寄付者がどういう人たちなのか、そもそもどういう方針があって動いているのか、そういう現状分析に時間を割いてみたほうがよさそうです。
もちろんとりあえずアクションしてみようというチャレンジも時には有効かもしれませんが、もしかすると既存寄付者にとって重複した寄付プログラムの案内だったりしたときに、タイミングによっては逆効果なケースもあるかもしれません。「とりあえずやってみよう」というのは時と場合に応じて使い分けられるくらい、自団体への理解度は深めておいて損はないと思います。
リソースが限られていて、整理整頓に時間をかけることがもったいないように思うかもしれませんが、だからこそ現状分析をしてからの戦略立案→アクション決定という流れがおすすめなのではないかと、このセッション視聴からも感じることができました。