【FRJ2024 オンデマンドセッション#1】ファンドレイジングという視点から自身の活動を改めて考えてみませんか?
FRJ2024のオンデマンドセッションを視聴して、ネタバレがないよう、感じたこと・考えたことを書き留めています。
記念すべき初回は、『ファンドレイジングを基本の「き」から!超初心者向け専門用語解説』です。こにらは、岩元 暁子(特定非営利活動法人日本ファンドレイジング協会 ディレクター)さんがお話されています。
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『ファンドレイジング』の超入門編としておススメ
ファンドレイジングという言葉の認知度が、この日本でどれだけあるのかぼくも知りませんが、おそらくNPOやソーシャルセクターにかかわりがない人にはまだまだ知られていない用語なのではないかなと思っています。一方で「クラウドファンディング」という用語はかなり世間に浸透してきているかなと。ただ、どんな「リターン」があるのかなと考えながら、クラウドファンディングを見ている人も少なくない気がしていて、その「リターン」を準備することで、クラウドファンディング本来の活動にどれだけ資金が活用されるのだろうかまで、想いをめぐらせられる人は一握りだろうなと。
なんか違う方向に話が脱線してしまいましたが、ファンドレイジングの基礎的な用語を知れることや、なぜファンドレイジングが必要なのかを学ぶための入口としては、とてもわかりやすいセッションでした。ファンドレイジングを知って間もないという方も、ファンドレイジングにすでに取り組んでいる方も、まずはこの『FRJ2024』にどう参加するか目的を明確にする意味でも、まず視聴してみるといいと感じました。
『ボランティア』という言葉も同時に考えてほしい
『ボランティア』と聞くと、災害や復興支援に取り組んでいる人がパッと浮かびます。でも世の中には、地域で子どもに関わる活動をしていたり、町の清掃活動をしていたり、お祭りなんかをしていたりと、いろんな『ボランティア』活動があります。もっと小さなことでいうと、ぼく自身もしていることなのですが、我が子のサッカークラブで練習試合などで配車をしたりお当番さんをしたりなんかも、『ボランティア』のひとつです。
こういう大小問わない『ボランティア』活動が日本にもたくさんあって、昔から生活の一部として組み込まれているはずなのですが、それらが『善い行い』であるとか『誰かのため』になっているとかという意識を持つことなく、気づけば『みんないつもやっているから』とか『やらないと周囲から文句言われそう』とかそういう行動モチベーションになっている活動もあるんじゃないかなとも思っています。
そしてそれらの活動の多くは『無償』でやっている人が多いため、日本で『ボランティア』活動に寄付でのご支援をお願いしますというのがなかなか受け入れづらい風潮な気もします。たまに、「NPOってボランティア団体のことでしょ?」と言われたときに、波風立てずに適切な返答がまだまだ自分自身できないことが大きな課題の一つでもあるのですが、NPOとして資金集め、に苦戦する団体が少なくないというのが日本社会の現状な気がします。
その活動を『どんな頻度で・どれだけの期間』続けますか?
『ファンドレイジング』を考えることは、どんなに小さな地域の子育てサークルであったとしても必要だと思っています。ただ、それを考える前に、「この活動はどんなサイクルでやっていくのか」「何年もずっと続けていきたいのか」ということを明確にしておかなければ考え始めづらい気もします。
どんな活動においても最重要なのは、「関わりたいと思っている人が、関わり続けられること」だと思っています。無償で活動するのには限界があります。人が生きていくためには、生活を整える時間とお金が必要です。それらの確保がきちんとできて初めて、いろいろな活動に精力的にかかわることができます。
自戒の念も込めて、最後に言葉に残しておきますが、「最悪自分がやればいいんだ」という考え方をするのではなくて、「自分がこの活動を続けていくために、この活動の負荷をどうしていくのか」「その活動負荷から考えたときに必要なスタッフや資金はどれくらい必要なのか」ここにもきちんと目を向けていくことがとても大切だろうと考えます。
あなたが「これわたしがやらなきゃいけない」と思ったこと、とても素敵です。なので、その「やらなきゃいけない」ことを続けていくために、この先どうしていきたいのかもたまには足を止めて考えてみてください。
ぼくも考えていきます!