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# 7



過去と今。





母親と数年振りに、弟に至っては10年振りくらいに会った。


まともに顔も見れなかった、まともに話せなかった。



それでも過去の事と今の事泣きながら伝えた。




うつになって休職して泣きながら死にたいって電話した日もあった。



地元に帰ってこいって言われる度に居候が居るからって拒み続けてきた。


それでも帰ってこいっていう母親にずっとイライラしてた。



会う前に電話した時に言われた

「1人じゃどうしようもねえなら帰ってくるしかないやん。」

って言われたから帰るところなんかねえやんって言った。

そしたら

「居候にはもう話したけどあれやったら母ちゃんとあんたで家借りて出てくって話した」

とか言うから、何で母ちゃんが出てくん!?出ていくならあいつやろ!?おかしいやろうが!!ってめちゃくちゃ怒ってしまった。



会った時に改めてそのこと言われた時に、帰りたい気持ちはあるけど自分は家に帰りたいって伝えた。


それに対して母親はまた上のこと言ってきたし、でも居候が居るから嫌なんでしょって。


自分が言ってることが正しく伝わってないなって思ったから、自分が帰りたいのは地元じゃなくてあの家であの場所に帰りたいって言ったらちょっと驚いてた。



母親や弟にとっては何ともないただの家でしかなかったらしい。


けど、自分の中では唯一の場所だったしあの家が父親との思い出の場所であり最後の繋がりでもあった。


だからあの家に帰れないなら帰る意味が無い、居候が居るのは違うって伝えた。



今更居候を追い出すのもって言ったり、家手放そうかと思うとか聞いた時に何でそうなるのってすごいイライラした。


母親からいつまでも亡くなった人のこと追い続けるのはやめろって言われたけど、そこまで割り切れるほど自分は大人になりきれてないしそこに関しては姉も一緒だと思ってる。


一番身近な、一番大好きだった、一番一緒に居たかった時期に離れ離れになったまま途切れた親子関係に未だに縋り付く姿は母親や弟からすれば滑稽なんだろうな。


縋って何が悪い、ずっと追い続けて何が悪い、忘れずに思い続けることの何が悪い。



家族としてみんなで過ごした場所を守りたいと思ってた、ずっと大事にしたいと思ってた。


出来なかった事が出来ない事が本当に辛かった。


だから、自分が帰るなら家を手放して一緒に居候も追い出す形にしてくれって伝えた。


それなら嫌でも仕方ないって踏ん切りが着くからって。


泣きながら伝えた。


あの家にあの場所に帰れないなら、手放した方がいい。


思い出を本当の思い出にしてしまった方がいい。


ずっとずっと抱え続けてた想いに区切りをつけるのはしんどい。



泣きながら伝えたことはまだまだたくさん。








過去と今、続く。


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