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#音楽のある暮らし
#thank_you_for_the_music について
「わたしの人生を豊かにしてくれてありがとう」の意を込めて、さまざまな音楽にインスパイアされ創作した短編小説やエッセイをお届けします。
#thank_you_for_the_music のタグからお探しくださいね。
(ちなみに“thank_you_for_the_music”は大好きなバンド、bonobosの曲からいただいた名前です)
Human Universe
情熱的で力強い右手と、繊細でやわらかな左手。互いが互いを支え、補い合って生まれた音楽が、みるみる景色を紡いでゆく。現れたのは、果てを知らない宇宙のなかのたったひとりの人間で、その人間のなかには、かぎりなく大きな宇宙が広がっている。
創造するのは神ではなく、美しく聡明な男とピアノ。あらゆるものの真ん中で、息をする人間と、その相棒。
Human in the Universe.
Universe
この宇宙の歌になりたい
笑ったり泣いたり踊ったり歌ったり、心がくるくると忙しく、ひとつのネガティブもない夜だった。ほんとうに思うようにはいかないもんだし、追い駆けてもつかめないものばかりで。けれどそれでもわたしが止めないのは、君を描くことがSOULの渇きを潤すから。夢の斜面を見上げ、まだまだ行けそうな気がするから。
もし僕に役目があるのならこの宇宙の歌になりたいと歌う人を前に、思った。わたしにできることなんてあるのだろ
【旅日記】東京2024秋|6.表現のゆくえ
分かりにくさ、分かりやすさ
映画のあと、ライブまでの時間を会場近くのプロントで過ごして、ふたたびLINE CUBE SHIBUYAへ。
折坂悠太さんのライブ2日目は、1日目とは違う印象を受けた。1日目よりも冷静なわたしで観られたということが大きかったのだと思う。折坂さんの歌、昨日よりエモいなーとか、お客さんの層がたぶん昨日とは違うなー(ビギナーが多かった感じ?)とか、「感じること」に「考えるこ
【旅日記】東京2024秋|3.折坂悠太・呪文ツアー 〈 LINE CUBE SHIBUYA 10/17 〉
あなたがくれた、とっておきの呪文
この旅の大きな目的というか、そもそもこのライブを観たくて決めた東京行きだった。LINE CUBE SHIBUYAはわたしの地元からは遠く、行きやすい会場とはいえなかったけれど、タイミングや流れに任せていたらいつの間にか東京に来ることになってしまった。
なんせ東京自体も久しぶりで、LINE CUBEは初めて。渋谷公会堂だった頃は何度か来たと思う。
開場前、列に
【ライブ感想文】「春、の歌を頼りに」折坂悠太ツアー2024あいず《4/17福岡DRUM LOGOS公演》
*おことわり
当日の記憶だけを元に書いています。曲目・曲順はその通りでなく、ライブレポ風ではありますが、あくまで個人の感想です。どうぞおおらかに見守っていただけますように。
開場、中へ入る。
フロアに流れるのは、ソウルやジャズが中心のジャンルレスな音楽。開演 30分前で、すでに結構埋まっている。まだ少し見える床の、白と黒の格子模様。白の部分が夕陽色に染まる。
ほの暗いステージの上には、サーキュ