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「わたしの人生を豊かにしてくれてありがとう」の意を込めて、さまざまな音楽にインスパイアされ創作した短編小説やエッセイをお届けします。
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2025年1月の記事一覧
Human Universe
情熱的で力強い右手と、繊細でやわらかな左手。互いが互いを支え、補い合って生まれた音楽が、みるみる景色を紡いでゆく。現れたのは、果てを知らない宇宙のなかのたったひとりの人間で、その人間のなかには、かぎりなく大きな宇宙が広がっている。
創造するのは神ではなく、美しく聡明な男とピアノ。あらゆるものの真ん中で、息をする人間と、その相棒。
Human in the Universe.
Universe
この宇宙の歌になりたい
笑ったり泣いたり踊ったり歌ったり、心がくるくると忙しく、ひとつのネガティブもない夜だった。ほんとうに思うようにはいかないもんだし、追い駆けてもつかめないものばかりで。けれどそれでもわたしが止めないのは、君を描くことがSOULの渇きを潤すから。夢の斜面を見上げ、まだまだ行けそうな気がするから。
もし僕に役目があるのならこの宇宙の歌になりたいと歌う人を前に、思った。わたしにできることなんてあるのだろ