母のためのワンピース
はじめまして。tomoです。母にワンピースを作り続けています。
私の母は癌サバイバー。手術して今も母が自宅で生活ができていることに感謝しない日はありません。
でも、何度も手術をして臓器の悪い部分を切除しているから、体調に変化もあり、特にホルモン療法がしんどく、一時は、1日中ずっと気分が悪く寝たきりの生活になりました…
冬でも謎の滝汗とのぼせ。謎のイライラ…体が思うように動かず、頭を少し傾けたり寝返りをうつこともできない。
今思うと、母みたいな病気だけじゃなく、なりたい自分になるためにホルモン療法してる方も、もしかしたら同じような症状で苦しんでいるかもしれない。
冬の暖房やにおいのあるものに吐き気を催し、真冬でもキャミイチで過ごす母のため、私たち家族はストーブを消して窓を全開、室内キャンプのような状態で食事をとったりしていました。それでも、母が退院できたことがみんなとてもうれしかった。
いつ終わりが来るか先が見えない治療と、不快感。気分の悪さ。もう自分は昔のように起き上がることができないんじゃないか。再発や転移の心配事…
母は一人で抱え込み、どんどん具合が悪くなりました。寝たきりでずっとパジャマ。おしゃれをする元気も食事をする元気もない。コットン100%のパジャマを着ているのに、滝汗により、皮膚がただれてきました。
いつかこの治療に慣れるのか?それともこの薬をやめてよい日がきたら、気分はよくなるのか?まったくわからないけど、今母が少しでも快適に暮らすにはどうしたらいいのか?
とりあえず、のぼせと滝汗を少しでも不快感を軽減するために、パジャマを作ることにしました。考えたのは
・通気性がよくなること
・汗の吸収がよくなること
・それにより肌のただれが改善できること
・部屋着のようなパジャマでかわいらしいこと
・着替えが楽しくなるように何着も用意すること
ユザワヤへ行って、生地をみたり店員さんに相談したりして、ダブルガーゼ生地にたどり着きました。
ただ、何着も用意したいと思っても、私も働きながら素人が作るからそんなに一気にはできないので、後ろ前、裏表で2 way, 4 wayが楽しめるデザインにして何着か作れば、洗濯してる間ほかのパジャマで気分を変えられるかもしれない。
そうして母のためのワンピースづくりがはじまりました。
風通しが良いので、のぼせが楽になったと母は喜び、今でも冬でも年がら年中、ダブルガーゼのワンピースを着ています。
しんどい日は寝て、起きれるときに少し起きる、できることを楽しむ。無理をしない。
いろんな制約があるけど、頑張って生きてる母に、今年もまたワンピースを作ろうと思う。
今日は七夕🎋
母を含め、みんなが健やかに過ごせますように
願いを込めて
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