
UniFi Network Application 8.0.7
【2023/11/21追記】Network Application 8.0.7が正式版に昇格しました。
概要
UniFi Network Application 8.0.7では、Radio Manager、WireGuard VPN Client、Site Overviewのサポートが追加され、全ポートの概要とVLAN Viewerの追加によりPort Managerセクションが改善されました。
新機能:Radio Manager(無線機能)
新しい「無線機能」タブでは、アクセスポイントとその設定、統計データ、およびパフォーマンスの概要が表示されます。
Filter Devices(デバイスフィルタ) - すべての AP または特定のデバイスのみを表示できます。
Filter Bands(バンドフィルタ) - フィルタを使用して、特定のバンドまたは MIMO(例:5 GHz または 3x3)のみを表示できます。
Bulk Edit (一括編集) - 複数の AP の無線設定を同時に変更できます。

Port Manager(ポート)
新しい「ポート」タブでは、デバイス全体の全ポートの概要が表示されます。
Filter Ports (ポートフィルタ)
フィルタを使用して、PoEポートやSFPポートなど、特定のポートだけを表示できます。Filter Devices(デバイスフィルタ)
すべてのポート、または特定のデバイス上のポートのみを表示できます。Insight(インサイト)
同じデバイス上のポート間の統計情報を表示および比較できます。
VLANポート管理は、VLAN管理時のUXを改善するために再設計されました。
Native VLAN / Network(ネイティブVLAN/ネットワーク) - タグなしトラフィック、つまり VLAN ID でタグ付けされていないトラフィックに使用されます。以前はこのオプションは「Primary Network」と呼ばれていました。
Tagged VLAN Management(タグ付きVLAN管理)- VLAN IDでタグ付けされたトラフィックに使用されます。以前は、このオプションは「Traffic Restriction」と呼ばれていました。
Allow All(すべて許可) - 設定された VLAN がポート上で自動的にタグ付け(許可)されます。
Block All(すべてをブロック)- すべてのタグ付き VLAN がポートでブロックされます(許可されません)。
Custom(カスタム) - ポートでタグ付け(許可)される VLAN を指定します。指定されていない VLAN はブロックされます。
「Allow All」を使用している場合、新しい VLAN を追加すると、その VLAN は自動的にポートでタグ付け(許可)されます。「Custom」を使用する場合は、新しい VLAN を手動でポートに追加する必要があります。
VLAN Viewer(VLANビューア)
デバイス全体のネイティブVLANとタグ付きVLANを簡単に確認できます。
Native VLAN Assignment(ネイティブ VLANの割り当て) - どの VLAN ID がネイティブとして設定されているかを示します。
VLAN Tagging (VLANのタグ付け)- どの VLAN がタグ付き、ブロック、またはネイティブであるかを表示します。
VLAN 名、ID、またはサブネットを使用して VLAN を検索できます。

WireGuard VPN Client(WireGuard VPN クライアント)
UniFiゲートウェイをVPNサービスプロバイダーに接続し、デバイスからのインターネットトラフィックをVPN経由で送信できます。ファイルのアップロードと手動設定の両方に対応しています。

Site Overview(サイト概要)
複数のサイトを管理する UniFi ネットワークアプリケーションで使用されているすべてのサイトの概要を提供します。
UniFi Devices (UniFi デバイス) - 各サイトに接続されているデバイスの数を確認できます。
Client Devices(クライアントデバイス) - 各サイトに接続されているWi-Fi/有線クライアントとゲストの数を確認できます。
Insight(インサイト) - オフラインのデバイスがあるサイトと重要な通知を確認できます。

Client Connections(クライアント接続)
システムログでは、接続時間やデータ使用量など、クライアント接続に関するより詳細な情報が提供されるようになりました。
改善
ポートマネージャーを改良。
全ポートの概要を追加。
VLANビューアを追加。
VLANポート管理UXを改善。
サイト概要を追加。
Suspicious Activity を有効にするネットワークを選択する機能を追加。
IPグループのソート機能を追加。
定義済みのファイアウォールルールを開くことを許可する機能を追加。
仮想ネットワーク設定におけるプレフィックスIDの検証を改善。
ポートマネージャーにおける空のMACホワイトリストの検証を改善。
DHCPオプションの検証を改善。
DHCPサーバTFTPサーバフィールドの検証を改善。
トラフィックルールのIPアドレス検証の改善。
ファイアウォールルールのUXを改善。
セキュリティ設定UXの改善。
グローバルネットワーク設定の UX を改善。
UXG-Pro の採用完了後の自動アップグレードを有効。
IPTV オプションから LTE フェイルオーバー WAN を削除。
言語ドロップダウンにローカル言語を表示。
UniFi スイッチがサポートできる以上のレイヤー 3 スタティックルートをプロビジョニングできないようにしました。
アップグレード時に制限を超えているルートは、Paused としてマークされます。
これは、レイヤー 3 UniFi スイッチのスタティック・ルート・サポートの合計が減少することを意味するのではなく、機能しないルートの設定を防止するために UX が改善されます。
VPNに関する改善
WireGuard VPN クライアントを追加。
VPN クライアントの作成後にトラフィックルートを作成するためのメッセージ機能を追加。
※これはVPNクライアント機能に適用され、VPNサーバへのクライアントの追加には適用されません。ポートがポートフォワーディングルールと重複している場合に、VPN サーバー設定で検証を追加。
OpenVPN および WireGuard VPN サーバーに IP/Hostname オーバーライドオプションを追加。
これにより、クライアントが使用する設定ファイルにカスタムホスト名または IP アドレスが追加されます。
このオプションは、UniFi ゲートウェイが NAT の背後にある場合や、動的に割り当てられた IP アドレスを使用している場合に便利です。
IPsec Site-to-Site VPN 設定にローカル IP の検証を追加。
採用されたゲートウェイがサポートしていない場合、Site-to-Site Auto IPsec設定を自動的に削除。
Site-to-Site VPN の検証を改善。
OpenVPN サーバーの設定ファイル生成時間を改善。
OpenVPN および WireGuard VPN クライアントの制限を 5 から 8 に増加。
※これは VPN クライアント機能に適用され、VPN サーバーに接続する VPN ユーザーには適用されません。採用されたゲートウェイが PPTP サーバーをサポートしていない場合、PPTP サーバーを削除。
クライアントとデバイスに関する改善
デバイスのサイドパネルにPoE電源サイクルオプションを追加。
Network Overrides を設定する際の確認メッセージを追加。
大規模なセットアップにおける UniFi Devices ページのパフォーマンスを改善。
クライアント接続のシステムログを改善。
デバイス/クライアントページの最初のカラムを水平スクロール時に固定。
クライアントのホスト名 (存在する場合) がサイドパネルの概要に表示。
デバイスとクライアントのページで、フィルタを左側に移動。
Wi-Fiに関する改善
無線機能(Radio Manager)を追加。
コンソールでプロフェッショナルインストーラのトグルを有効にする機能を追加。
MACアドレスフィルターへのクライアントの追加を改善。
屋外モードが有効になっているときのアクション可能なフィードバックを改善。
グローバルAP設定を削除し、一括編集に無線機能(Radio Manager)を使用できるようにしました。
AP デバイスパネルの RF スキャンタブをデフォルトで折りたたむ。
WiFiエクスペリエンスをデバイスパネルのAPのTXリトライに変更。
バウチャー印刷のオプションを改善。
不具合修正
一部の UniFi デバイスがクライアントデバイスページに正しく表示されなかったり、まったく表示されなかったりする問題を修正。
この修正により、管理されていない非ネットワーク UniFi デバイス(UniFi Protect カメラなど)がオフラインデバイスとして再度表示される場合があります。
これらのオフラインデバイスは、データ保持設定に基づいて自動的に削除されます。
自動削除は、アップデート後に数分間実行される自動化された定期的なプロセスです。手動による削除も可能です。
ブロックされたクライアントが次のAP提供まで削除されると接続できなくなる問題を修正。
BeaconHD/U6-Extenderのチャンネル幅が間違っていた問題を修正。
仮想ネットワークで使用可能なホストの計算が間違っていた問題を修正。
インターネット関連の通知でISP名が欠落していた問題を修正。
レイヤー 3 経由でゲートウェイが採用されることが稀にあった問題を修正。
WiFiman のスピードテスト結果が表示されない問題を修正。
ゲートウェイデバイスを新しいサイトに移動する際に WAN コンフィギュレーションが入力されない問題。
CGNAT IPアドレスがSite MagicのパブリックIPとして誤ってマークされる問題を修正。
In-Wall APの無効な接続クライアントカウントを修正。
まれに管理されていないネットワークデバイスがクライアントとデバイスページに表示されない問題を修正。
まれにコンソールがオフラインで表示される問題を修正。
複数のページがある場合のソートを修正。
スイッチポートですべてのVLANが自動許可されている場合に、音声VLAN設定が有効にならない問題を修正。
APを削除してもAPへのロックが無効にならない問題を修正。
WireGuard VPN サーバを使用しているときに RADIUS プロファイルを無効にできない問題を修正。
まれに発生するゲートウェイ設定エラーを修正。
追加情報
問題が発生した場合に備えて、UniFi Network アプリケーションをアップグレードする前に、必ずバックアップを作成してください。
サーバーのセルフホストに関する詳細は、UniFi Network Server Help Center の記事を参照してください。
UniFi Network Application 7.5以降のバージョンアップデートには、MongoDB 3.6(4.4まで)とJava 17が必要です。
UniFi OS向けUniFi Networkネイティブアプリケーション
UDMおよびUDR(UniFi OS 3.1.6以降を実行)とのみ互換性のある特定のアプリケーションバージョン。
UniFi OSのアップデートは、コンソールに必要なアプリケーションバージョンを使用します。
SSH 経由の手動アップデートプロセスでは、互換性のあるパッケージを使用する必要があります。互換性のないパッケージは、インストール時に拒否されます。
UDMおよびUDR上の古いUniFi OSバージョン(UniFi OS 3.1.6以前)は、依然として通常のUniFi Network Application for UniFi OSを使用します。
ダウンロードリンク
UniFi Network Application for Windows
UniFi Network Application for macOS
UniFi Network Application for Debian/Ubuntu
UniFi Network Application for UniFi OS
UniFi Network Native Application for UniFi OS
UniFi Network Application for unsupported Unix/Linux distros *** DIY / Completely unsupported ***
unifi_sh_api (shell library)
リリースノート原文リンク
