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歯科衛生士VS歯科助手(受付)
歯科業界に参入して感じたことを
以前記事にしました。
今回も少し違和感を覚えることがあったので
書き記したいと思います。
スレッズというSNSでとある投稿を目にしました。
職種別の与える印象が
かなり影響する内容だと思ったので
記事にします。
この間、今の歯医者辞めて違う歯医者行こうと思って見学面接行ったんですよ😇 そしたら採用担当ですって受付さんが出てきて、あ、受付さんが採用担当なんや...と一瞬思いましたけど衛生士さんと院長先生と流石に一言くらい話せると思ったら最後までその受付さんとだけしか話できんくて😇 しかも、「ウチはインプラント専門なんですけど、今までしたことないですよね?😏」とか、「今までの歯医者とは全く違うと思ってもらった方がいいです😓」とか言われて。笑 なんで何も知らんくせに決めつけられなあかんねん?😇 ほんで自分の勤めてる歯医者様に誇りを持つのはええけど、正直な気持ちは"なんでお前にそんな上から言われなあかんねん😇😇😇"でした😇笑 開院してまだ2年とかやったんでさぞかし前の歯医者とかで何年も受付さん経験されてきたんでしょうね?😇 見た目めっちゃ若かったけど!!!!😇笑 その直後すぐこちらから辞退の電話入れました😇📞💢
大前提、採用フローとして
院長や活躍しているスタッフさんと
話せる時間は作った方がいいということは
私も思いますしそういう時間がないと
働いている側はこのような不信感を持つので
クリニック経営されてる方は
この投稿を見て採用フローを
見直してほしいと思います。
そのうえで、この投稿をみて感じた私の感想です。
一旦、私が気になっところをすべて述べます。
・なぜ受付が採用担当だと…と思うのか
・院長先生と話したいとお願いをしたのか
・なんも知らんくせに→なんも知らんとは?
・どの発言が上からなのか
・見た目若いことと経験に関係はあるのか
・あなたには採用の何がわかるのか
・クリニックの課題が個人への感情に変わっている
私はこの方が
自分自身の評価を下げている可能性があるなって
気づいてほしいなぁと思います。
SNSは今や個人だけでなく企業や
経営者も利用しているものです。
不特定多数が見る場で、
この投稿は正直”同職種”の賛同しか得られないような気がしなくもないなぁと個人的に思いました。
正直私は仮に自分が歯科医院を経営していたら
このような投稿をしていると気づいた時点で、
この方を採用することはまずありません。
理由は以下です。
◇受付が採用担当なことは
医院の方針であり個人の独断ではなりにくい
(リプにもありましたが、
院長の奥様という可能性もあり
家族経営を懸念することは視野に入れてもいいが、
どちらにせよ身内や方針について
口を出されるということにいい気はしない。
ましてやまだ組織の人間でもない。
奥様かもしれないというのも仮定でしかない。)
SNSはもちろん何をつぶやこうが個人の自由ですが
”誰しも見ているし利用している"点は
必ず頭に入れておいた方がいいい。
ましてや、鍵垢でもなく誰にでも見える場所に
投稿している方が私は心配です…
そして、おそらく彼女にとって
最大のブーメランにはなりますが
「あなたには採用の何がわかるのか」
人材や採用をここ数年行ってきた私は
率直に感じました。
これはフリーランス歯科衛生士の記事でも
書いたと思いますが
歯科衛生士だから歯科衛生士を
採用できるわけではないし
院長だからって
採用やマネジメントのスペシャリストではない。
”なんでお前に
そんな上から言われなあかんねん😇😇😇”
ここに彼女の本音のすべてが
詰まっていると思いますし
論点がズレてしまっているとも感じます。
院長やスタッフと話す時間がない
クリニックには不安で嫌だ
という投稿で終わるなら納得しますが
これはもうその受付さんの
人格否定のようなものが入ってしまっています。
見た目が若かくなかったらよかったのか。
リクルートや大手企業の採用担当という
名刺や名札やら彼女にとって”すごい”ということを
表していればこの感想を抱くことがなかったのか。
傾向としてこういう発言をしている人に限って
「見た目で判断しないでほしい」
「年齢だけで決めつけないで」
このように主張する傾向があります。
あくまでも傾向ではありますが…
これって無知ということと解釈がネガティブな方向に
いってしまっている典型的な例だと思います。
無知という点に関しては先ほども述べとおり
自身の知っている範囲でしか物事を捉えられていないという点です。
彼女自身の中で、院長と話せるのは”当たり前”。
ですが、歯科業界にいなかった私からしたら
当たり前ではないんですね。
世間の当たり前は採用担当がいて
その組織のトップが面接の一次、
ましてや、見学のタイミングで
現れるなんてありえないんですよ。
※立ち上げ企業は別
でも、歯科業界に入ったとき
私の当たり前が歯科業界の当たり前ではないからこそ
採用がどれだけ大切か
院長先生に伝えていきたいと思ったし
何なら、採用担当は
別で作った方がいいとさえも思っている
ということを伝えています。
最初からそんな環境用意するのは難しいから
私たちのサポートが入るのは前提なんですが…
※ただ、冒頭にも話していますが
今回のように院長やスタッフと
話せるタイミングは絶対的に必要だと思います。
この当たり前の思い込みが
彼女自身の転職活動を妨げている可能性があります。
何故ならば、思っていることと
言っていることが違えば
違和感が出てくるのと、
転職活動は自分を売り込む場面でもあるので
その環境のトップがどういう気持ちなのか
察することができる方が有利だからです。
「この人本当に思っているのかなぁ…?」
ていうあの違和感です。
この知っている範囲の情報が
解釈を作っていると思うので
受付が採用担当というクリニックも、
見学では院長と話せないクリニックがある
ということを理解したうえで
自分にできること
「スタッフと院長と話したい」と
依頼をすることができたら
いいのかなと思います。
確かに、受付さんの言い方が
気に食わなかったかもしれないですが
経歴を見たときにインプラントに耐性を感じられなかったからその発言をしたのかもしれないし
真実はわかりません。
ただの転職活動の愚痴なのかもしれませんが
いちHR業界や人材業界にいる人間としては
もったいない解釈で、
転職活動やキャリアを妨げる考え方
にもなりえないので伝えたいなぁと思って
記事にしました。
今回伝えたいことは、
彼女を否定したいわけではないですし
むしろ意見には賛同です。
院長やスタッフと話せない
採用フローは見直した方がいいと思います。
そのうえで、そのフローの部分、
組織の人間ではない、いち転職活動をしている身では変えられない部分だからこそ、自身の考え方や行動で自身に合う職場を見つけてほしいなぁと思いました。
スタッフとして働く側も
クリニックを運営する側も
学ぶべきことがある投稿だと思ったので
記事にしました。
院長やスタッフと話せないクリニックに
不信感や不満がうまれるというのは、
鋭い視点の持ち主で
とっても素晴らしい感性だと思うので
自身の活動の場を広げるためにも
彼女にはがんばってほしいなと思いました。