見出し画像

システムインテグレータの仕事は根深い

システムインテグレータとして働いていて感じることを、かなりぶっちゃけて話そうと思います。就活している人、転職を考えている人など参考になる部分があったら幸いです。

たなかです。

■目次
1.システムインテグレータとは
2.普段している仕事内容
3.身につく能力
4.キャリアの展望

1.システムインテグレータとは

システムを構築する際に、ユーザーの業務を把握・分析し、ユーザーの課題を解決するようなシステムの企画、構築、運用サポートなどの業務をすべて請け負うことである。これらを行う業者がSIerである。 引用:Weblio辞書.2020年4月26日時点

広義の意味は上記の通りだが、はっきり言って何をしているのかまるで分らないと思う。

『ユーザの課題を解決するようなシステムの企画、構築、運用サポートの業務をすべて請け負う』と言われてもどのように企画されて、どんなふうに構築されるのかなど考えるとまるで想像がつかない。

まあ簡単に例えば、明確にパン屋さんに当てはめると、新しいパンの企画を考えて、パンの材料となる小麦粉、その他材料を設計し、売るときはこの値段売るみたいなことを考える業者みたいなイメージ。

2.普段している仕事内容

・ユーザとの調整
・スケジュールを立てる
・お金の管理
・請負会社との連携
・運用していく中での課題改善を見つける
・案件の管理

SEの人に恨まれそうな内容だ。

画像2

もっとあるが経験がまだ浅いので許してほしい。

要はパン作りのシステムバージョンでしょ?と言われればその通りだが、パンのようにすぐにシステムが企画されることはないし、材料を組み合わせて試行錯誤みたいな開発ケースは少ない。そのうえ大企業のシステムなら新規に携わることはもっと少ない。

一部だが開発を行っている部署もあるし、会社の業態によってまちまちだ。まれに請負会社の社員に来てもらってシステム開発をさせてもらうことがある。

あえて言おう。クソである。

自分の会社のシステムなのにその中身がまるでわかっていない。そんな社員は大勢いる。技術がわかっていない人間が多い。なぜなら、お金でどうやりくりするかを考えているかだ。なので、SIerにとってシステムの中身は知らなくても勤まってしまう。技術的な知識は身につけなくてもIT業界に行きたい人には向いているとは思う。

ネットワークでいう中継器のようなものだ。

画像1

飛んできた通信を相手先へ送り、送られてきたパケットを送信元に返す。SIerの場合はそこにはお金が追加されて送受信を行う。。

3.身につく能力

スケジュール管理能力、課題認識力、マネジメント力は身につく。

上の役職になれば経営スキルが試される。長い目で見れば、サラリーマンというノーリスクな立場で経営スキルを磨きたいならいいかもしれない。

ただ技術的なことは身につかない。

プログラミングでゴリゴリ開発したいなら請負会社かベンチャー企業で働くことが望ましい。

4.キャリアの展望

画像3

所属部署によって変わることはあるが、大半のアプリ事業はプロジェクト・マネージャくらいしか思い浮かばない。あるいは、上記の高度技術者試験のどれかに位置すると思う。

また、ここまで社内にはアプリとインフラ分野が存在するが、大体はどちらか一方の人間が多いのでどちらも経験すると希少な存在になる。それは肩書よりも強いもの。ある種、誰もが目指すべきともいえる。

もちろん、何者にでもなれるしなれないともいえる。それは固定された枠組みの中で働いている限りはそうだと思う。

大したことはいえないが、参考になればと思う。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?