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FUJIFILM GFXを売ってNikon Zfを買った理由

こんにちは。uheです。
Xの方で報告させていただきましたが、この度FUJIFILM GFX100SⅡとGF55mmF1.7を売ってNikon Zfへ機材を変更しました。

GFX100SⅡを購入してから約4か月。
なぜこの短い期間で手放すことになったのか、それぞれの良さは何なのか、全て個人的な感想ですが、是非読んでみてください。
先に言っておきますが、GFXももちろんとても良いカメラです!
今回文字ばっかりになっちゃって、読みにくい文章ですがすみません。

GFXの良し悪し

良し
ラージフォーマットから出てくる立体的な写真
シャドウとハイライトに色がたくさん残っている
1枚1枚を大事に撮れる
1億画素でクロップし放題
詳細まで線が見える綺麗な描写

悪し
RAWデータ1枚200MB (100枚で20GB)
AFが合いにくい
電子シャッターがゆがみまくる
最速シャッタースピード1/4000
本体とレンズが重たい
撮影のテンポが悪い

使ってみて、上記のような良し悪しを感じました。
僕は基本的には嫌いなカメラっていうのはなくて、どのカメラを使っても良いと思えるような感性です。
今までいろいろ使ってきましたが、どのカメラ・レンズも基本的に好きで、その好き度に違いがあるという感じです。
GFX100SⅡとGF55mmF1.7も、悪いところはあれど、出てくる写真はとても好きでした。

この日は実際とても難しい環境の中で写真を撮りましたが、GFXのシャドウとハイライトの粘りから、とても良い写真を撮ることが出来ました。光の筋が綺麗に残っているなと思っています。

厳しい条件でもフリンジはほとんどなし

重量も自分にとってはそれほどネックにはならず、カメラを持ち出して歩いても、片方の肩にかける形でずっと持ち歩けるほどでした。思ったより重たくないという感想です。
夏のコントラストが強い場面でも活躍して、間違いなく難しい環境でもGFXがあれば撮れる。そんな風な印象を持ちました。
それでも、僕はなぜGFXを売ってしまったのでしょうか。

撮影のテンポ

一言で表すなら、これです。
もともと1日中歩き回ってスナップを撮りまくるスタイルの僕は、GFXにする前1日1000枚以上撮る日がほとんどだったのですが、GFXにしてから多くても300枚。GFXに思ったのは、機材そのものの重さよりそのテンポの重さだったのです。
マニュアルフォーカスのレンズを使えばそこは解決できたのかもしれませんが、オートフォーカスの遅さ、撮ったときのレスポンスなどなど、撮影するのに1枚1枚時間がかかってしまうのです。
今までは目についたらあまり考えすぎずに撮るスタイルだった僕は、時間がかかるせいで前より考えて撮るようになってしまったのです。
考えた結果、撮らないという選択肢を選ぶことが増えてしまい、撮影枚数が減ったと考えています。
個人的には、僕の写真は「考えて作り込んで撮った写真」と、「環境や感性に任せて撮った写真」という2つのバランスが大事だと考えています。
僕の中ではどっちも面白くて、どっちかだけではいやなのです。
GFXはどちらかというと、考えて作り込んで撮った写真をたくさん撮る人に向いているカメラだと思います。きりまれさんと一緒にスナップ行ったときは、ひとつの被写体にしっかり向き合って撮っていたのが印象的でした。物撮りの人だなぁという感じです。(でもさっと撮るのもめちゃくちゃ早い)
また、僕はどちらかというと、環境や感性に任せて撮ることが多いと思っています。整えすぎてしまうと、自分で面白くないと思ってしまうからです。
もちろん、個人的な意見なので、合う合わないがあるものだと思います。
これは、バグさんと京都を4万歩、ほとんど止まらずに歩きながらスナップしていたりとかそういう慣れもあるかもしれません。
だから、使い分けができればいいんだと思います。しっかり撮るカメラとしてGFX。何をいまさらって感じかもしれませんが、結局そこなのです。
僕は向いていないかもしれないけど、GFXが向いていると思う写真家さんたちはたくさん居ます。

テンポが悪くてもフィルムは良い

これは更に個人的な意見です。
デジタルでテンポが悪いのは合わなくても、僕が使っているフィルム機のCONTAX S2はフルマニュアルで露光も合わせるのが時間かかりますが、それでも愛せます。
撮った写真を現像所に出すまでわからない、36枚という制約がある上で撮るから良いのかもしれません。
フィルムはなんか別物だと思ってます。写ルンですでバシバシ撮るのも好き。
だからもしかしたら中判フィルムは自分に合うのかも、とか思ったり。
それはまだ先の話。35mmフィルム使っていきます。

たくさん撮って見つけていくスタイル

結局僕の撮影のスタイルはこれです。
撮ることに集中するより、目で見つけることがメインみたいな。
撮る瞬間はテンポよく、撮れたものも確認せずに次を探す。
そして家に帰ってデータを見たときに、思いがけないものが撮れてたりするんですよね。
もちろんスナップはっていう感じですけど。
その点Nikon Zfは使ってみて僕に向いていると思いました。
好きな見た目、好きなシャッター音、さくさく撮れるテンポ。
今使っているレンズはマニュアルフォーカスしかないですが、マニュアルは撮れなくても自分のせいなので、諦めがつくのです。機械にイライラしないのは僕にとって大事です。

憧れの人と同じ機材を使っても、魔法はかからない

これは自分に対しての戒めです。
素敵な写真を撮る人がGFXを使っているからと言って、自分が撮る写真に魔法がかかるわけではありませんでした。
近づいたり超えるためにはもっと写真に向き合わないといけないなと感じました。
また、この高知県の田舎でGFXを使っている人はまずいないだろうと思って、実はアイデンティティにしようとしていました。
機材をアイデンティティにする前に写真にアイデンティティを持たせろよと。思ったわけです。でもね、ちゃんと今回の機材入れ替えで買うレンズは素敵な作例をたくさん検索しました。なんやねん。

どっちの機材で撮る写真が楽しいか

今の僕にとっては、Zfなのです。
シャッタースピードが1/8000まで使えて、開放が使いやすい。
Fマウントの安いレンズが安易に手に入る。
オールドレンズがたくさん使える。(もちろんGFXもですが)
機材の大きさのバランスが良い。
データが軽い。
などなどがメリットとしてあります。
とにかくテンポが速い。
僕が好きな写真は、精細な写りはあまり求めていないので、オールドレンズを付けてスナップをするというのが一番合っている気がします。
その点、今回購入したNikon FマウントのDレンズたちは、ちゃんと写っているけど写りすぎていない気がするレンズです。
Zf + 50mmF1.4D、85mmF1.4Dの作例です。

まだ1日しかスナップしていませんが、好きな写りだし好きな色だし、テンポよくてあまり何も考えずにパシャパシャ楽しんできました。
レタッチしていても良い色出せるなぁと好きになりました。
しかもNikonF3とか買えばフィルムでも使えるのか…
F3が欲しくなってきました。

撮れているものが良いなら良い写真

自分が良いと思えたらそれは良い写真。
良い写真と思えるのはGFX以外でも撮れる。
僕にとってはそこへ落ち着きました。
良い写真が撮りたいけど、自分が良いと思うのは何なのかはまだ詰め切れてない。
今思いつく言葉はあるけど、まだ煮え切ってないような。
まぁまだこの先死ぬまで写真を続けていくうちに考えてみようと思います。
しいて言うなら身近な人をたくさん撮りたい。
友達や家族や故郷の人たち。故郷の写真をできるだけ多く、たくさん撮りたいです。

無くなる前に撮りたい

今思っているのはこれです。
南海トラフ地震、いつか来てしまう。僕の住む町の近隣には、津波が32m来ます。
個人的には数年以内に起きると思っています。
そしたら僕の好きな海や町がなくなってしまう。これはもう変えようがない未来だと思っています。
好きな場所と人々を残しておきたいという思いから、ある本の続編を作りたいと考えていたのですが、同志が見つかりました。
まだ具体的に決まっていないので詳細はお伝え出来ませんが、ほんとびっくりです。ひょんなことから始まるもんだなと。
いつかお伝えできるように頑張ろうと思います。
そのためにたくさんの写真が必要なので、レンズもたくさん使えるZfにしたっていうのも理由の一つです。

まとめ

長くなってしまいましたが、ざっくりと今頭の中にある文字たちを書きだしました。毎度読みにくくてすみません。
テンポの悪さが写真の枚数を減らしていたため機材変更して、たくさん撮ることを決めた僕です。
1枚を大事に撮る時はフィルムを使いたいなと考えています。
どうせまた機材変わるんでしょ?って思ってるあなた。そうかもしれません。まぁ死ぬまで写真やるんだから、色々使ってみなきゃ損でしょ。
GFXはいつか絶対に欲しいと思っていたので、使えてよかったです。
お金に余裕ができたら、GFX50RとPENTAXレンズとか使うかもしれません。
次回はZf+Dレンズの作例で、どっかの写真を記事にできたらなと思います。
ではまた!

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