COFFEE縁日、開催。Coffeeでハレの日は作れるのか。
皆様、かぐわしいcoffee沼の深淵を覗いておりますか?
coffeeの探求は楽しいよね!
てなわけで、無駄に考えるに大好きcoffee沼にズブズブアーティストUGYAUです。こんにちは。
今回はまたまたcoffeeの話。
しかし!
今回の内容はcoffeeだけではなく、同時にアートイベントの話なのでございます!
立石とCOFFEEとつながるご縁。
2021年4月。
ありがたくもご縁が結ばれまして、
アーティストUGYAUはcoffeeroasterでコラボイベントを開催させて頂いちゃったのだ!
今回はそのイベントのレポを書こうと思いますので、よろしければおつきあいくださいませ。
場所は東京の下町、葛飾区立石。
最寄りは京成線立石駅。
昼から飲んだくれている人生の勝者達が集う、せんべろ(1000円でベロベロに酔うの意)で有名な街でございます。
わたくし、去年までその立石の駅前に住んでいました。
家から駅のホームが見えるほどの駅近で、夜な夜な踏切の音に混じる酔っ払いの叫び声やご機嫌な歌声を聴きながら眠りにつくと言う楽しい日々を過ごしました。
その京成立石駅の線路を挟んだ向かい側に2020年12月にオープンしたのが
YAZAWA COFFEE ROASTERSさん。
こちらはspecialty coffeeを楽しめるスタイリッシュなコーヒースタンドでして、“この街で需要あるのか?”と思ってしまう程良い意味で立石の街に似つかわしくないお店なのです。
(すみません。これはあくまでもUGYAU個人の感想であり、私は立石の街は大好きです。disってないよ。)
お店のオープンを知ったcoffee好きUGYAUは大興奮。
なので、割と頻繁にお店を訪ねておりました(当社比)。
何度か通ううち、
マスターのヒロさんにcoffeeの話をあれこれ質問させていただく様になりました。
会話の流れで自分がアーティストをやっている事を話したりステッカーを差し上げたりなどしまして、
ありがたくも店頭のベンチにペタリと…
(ちなみにこの”開運en-giステッカー”は↓BASEのショップ↓で通販してます。見てくれた人好き!)
さらに色々とお話させていただく中で、マスターヒロさんがとても気さくに
「ウチの壁使って何かやったらいいじゃないですか!」と声をかけてくださってですね。
あれよあれよという間に
『2週間の店内展示販売イベント』が決定してしまい、
話を詰めていく中で
『限定コラボコーヒーの販売』
が決まってしまったのでした!
Specialブレンドへの道
せっかくの限定coffeeなんだし、どうせならより一層の特別感を出したい。
期間限定の特別ブレンドとか作って欲しいなあ。
などと妄想膨らむUGYAU。
それをマスターにお伝えしたら、
「普段はブレンドやってないんですよ」との事。
確かにお店のメニューを見てもシングルオリジンのみです。
(※時期によりメニューの内容は変わります)
仮にブレンドをやろうと思っても配合や焙煎度合いなどを決めるのにめちゃくちゃ悩んでしまうらしく、展示スタートまでには出来そうにないと。
その代わりに普段仕入れるものよりもグレードの高い良い豆を仕入れるのでそれで行きましょう。と言うことになり、
あまりわがまま言うのもご迷惑だよなあと思いまして、その方向で進めることにしました。
…この時は。
ひとまず豆のことはマスターにお任せするとして、私がやれる事はパッケージです。
せっかくのcoffee roasterでの展示イベントなので、やはりコーヒーに関連した作品を描かねばなりませぬ。
YAZAWA COFFEE ROASTERSさんのロゴは猫のシルエット。(かわいい)
UGYAUは猫飼いで猫モチーフグッズもちらほらある。(さりげないうちの猫自慢)
ならば、猫とcoffeeモチーフの新作絵を描き下ろし、それをパッケージに使えば良いかも?
と妄想は膨らむ。
そして、やはりどうせならパッケージに「スペシャルブレンド」って書きたいよなあ…。とブレンドコーヒー熱が再燃。
打ち合わせしながらちょいちょいおねだりを続けた結果、
ついにマスターはブレンドを作る事をトライしてくださる事になったのでした!
(マスター、オーナーに詰め寄るUGYAU。……ではなく打ち合わせ風景)
命名【en-giブレンド】(ドリップパックset + en-giみくじ付き)
2015年頃より"開運en-gi紋シリーズ"と言う作品を制作していまして、en-gi(縁起の意)をテーマにした作品や商品が多数あるUGYAU。
“縁起を担ぐ”の縁起 (ここでは良い事が起こる前兆というニュアンス)
“ご縁を結ぶ”の縁
“因縁生起”の因縁 など (因縁により全てが生じるという仏教思想)
この様な“縁“について、作品制作にも日常生活でも重要な要素として考えておりました。
なので、今回のイベントで特別なブレンドcoffeeを作るなら、
それを飲んだ方が縁起が良いなと感じ、良いご縁に結ばれる様な楽しい気持ちになってもらえたら良いなあと。
じゃあ名前は
“en-giブレンド”
これしかない。
マスターには何がなんでもブレンドを作ってもらうほかないなあと言う流れを(強引に)作りまして、
販売商品の仕様は以下に決めました。
・ドリップパックのset
・専用Boxに5パック入り
・Boxと中身の5パック全て違う絵柄の描き下ろし作品でデザインする
・開運en-giみくじをつける
ここまで決まれば残るは作品作り。
coffeeを飲みながら見ていただく際、お客様に楽しい気持ちになってもらえる様なデザインを考えねば!
coffee + 猫 + 縁起 = 楽しい縁日を目指す
今回のYAZAWA COFFEE ROASTERSさんでの展示の話が持ち上がったのはおそらく2021年2月後半あたりだったかなと思います。
それが具体的になったのが3月で同月13日にはSNSなどで発信しておりました。
この時期、東京は2回目の緊急事態宣言の真っ只中。
外出自粛をされている方が多かった時期ですが、その一方では近場の外出や公園へのお散歩などはゆるゆると再開し始める方も多かった様な感じ。
イベントの開催時期についてはYAZAWA COFFEE ROASTERSさんとも慎重に検討し、4月には世の中ももう少し落ち着いているだろうと言う予測のもとで4月7日〜21日に決定しました。
4月といえばもう春です。
本来ならば各地で桜の見頃も迎え、桜祭りなどで春の訪れを喜ぶ季節。
日々ポカポカ陽気が増えているのに世界は外出自粛。
フラストレーションがかなり高まっていたと思います。
立石駅の近くでも通常なら毎年開催していたさくら祭りが2つあったのですが、当然どちらも中止でした。
春という季節は迎えたけど、私たちが迎えたのは新しい世界の春。
見知った馴染みの春ではないけど、それでも冬は明けて春は来た。
ただし、楽しみにしていた春祭りもなく我慢を強いられる日々。
ハレの日を取り上げられてケの日ばかり。
ならばせめて、coffeeを飲みに来てホッと一息つく空間でささやかな縁日を楽しんでもらえたら良いなあ。と
そんな風に思いました。
ささやかな縁日を開こう。coffeeと共にあるちょっとした縁日。
【春は来た。立石、COFFEE縁日。】
決めるのに若干悩んだ展示イベント名でしたが、
優秀な某マーケッターさんの助言もいただきつつこの様に決めたのでした。
そんなに時間はないけど、どんどん制作!
UGYAUの作品はここ10年ほど木の板に書いております。
使用画材はアクリル絵具→水干絵の具+膠 それと色鉛筆が主です。
原画はアナログ派。
描いたらパソコンに取り込みます。
チラシも作って…
さらに描いて
ステッカー作って
そして完成
【en-giブレンド Special Box set】
coffee沼にズブズブのcoffee大好き人間UGYAU。
この様な自分の作品とコラボしたcoffeeを作ってもらえる日が来ようとは!
制作を頑張ってこんなに嬉しい気持ちになった事ないかも?くらいのテンションです。
いやでも、今回私などよりも遥かにめちゃくちゃ頑張ってくださったのは
YAZAWA COFFEE ROASTERSのマスターヒロさんだ!!
豆の焙煎、ブレンドの調整に始まり、
予想を超えた予約数をこなすための夜な夜なのドリップパック作り。
軽量、パック詰め、袋詰め、商品裏面の説明シール貼りまで全て手作業!!
もちろん昼間はお店を営業しつつの合間作業も…。
本当に感謝してもしきれません。
そして始まった縁日
普段はシックでスタイリッシュな店内を縁日風に賑やかにディスプレイ。
ポスターや提灯で飾り付け、縁起物モチーフの商品もガッツリと並べ、極め付けはおみくじ。
いらしてくださった皆様には、ちょっとしたハレの日を味わってもらえたかなあ…。
お陰様での完売御礼
事前予約、店頭、BASEでの通販で行ったen-giブレンドの販売。
ありがたいことに用意してもらった豆の在庫がなくなったため
最終日を待たずに完売いたしました!
マスターがめちゃくちゃ頑張って作ってくださったドリップパック。
トータル467パックでございました!
coffeeを楽しめる幸せ
“不要不急の外出は控えてください”
そう、幾度となく聞いてきたこの1年半。
ちょっとした楽しみのために出歩くこともなんだか罪悪感を覚える方も増えてしまったかもしれません。
でも
“人生がそもそも不要不急なものなのだ”
と、その様に言っている方を目にしました。
人生ってなんだろうと考えた時、
食べて、寝て、食べるために働いて、食べて、排出して、そして寝る。
その繰り返しだけが人生じゃないのは明白。
例えばそれ以外を不要不急なものと切り捨ててしまったら、喜び楽しむことを求めるのは悪になっちゃうのか?そんなばかな。
コーヒーは嗜好品に分類されてます。飲まない人、飲めない人にとってはなくて困らないものです。
アートは、さらになくても困らないものに分類される気がしてます。
明確に”何かの役に立つ”事に直結してないから。
なので暴論としてどちらも不要不急なもの達。
だけどこんな状況の中で不要不急のもの達は、
東京に下町の小さなcoffee roasterで
ささやかながらも不要不急な縁日を開催致しました。
"カフェに行く人はただcoffeeが飲みたいから行くだけではない"
と言っている方がいました。
その場にcoffeeを飲みに行く"体験"をしに行く。
coffeeを飲みながら会話を楽しむ。
coffeeを飲みながら本を読む。
coffeeを飲みながら考え事に耽る。
coffeeを片手に何かする場所は
coffeeを介してちょっと日常生活から解放される場所である、とわたしは思います。
今回開催させていただいたCOFFEE縁日で、
わたしの制作した作品やアイテムやイベント空間を通してプラスαの開放感を感じてもらえていたら良いな。
そして、その開放感が楽しさに繋がって気持ちを軽くさせ、皆様に良いご縁が結ばれるきっかけになれていたら幸いです。
いらしてくださった皆様、遠方からもご支援と通販でcoffeeを楽しんでくださった皆様、
そして、やりたい放題のイベントを快く開催しスペシャルなブレンドコーヒーを作ってくださったマスターのヒロさん、オーナーのまなみさん!!
本当にほんとうにありがとうございました!
また何か楽しいイベントなど開催できたら嬉しいな。
皆様、不要不急の人生のおそばに是非良いご縁と良いcoffeeを!
(現在お店に店内には、作品を2点飾っていただいております。もしお立ち寄りの際には見てみてね。)
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