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鯉スペクトランキング2024 6位〜10位

プロスペクトの成長を見て心を癒す毎日。どうもおーもりです。

2024年のプロ野球開幕を控え、2024年はどんなシーズンになるのか。カープは一体どんな戦いを繰り広げ何位になるのかをぼーっと考えている今日この頃。そんなカープはOP戦期間を通して若手を積極起用しており、中堅ベテランが中心となっている現状のチームを変えていきたい、という首脳陣の意図が汲み取れます。

そこで今回のnoteではその若鯉達にフォーカスを当て、鯉スペクトランキング2024として広島東洋カープのプロスペクトランキング(2024年度春版)を勝手に作成し、将来性豊かな若鯉の魅力を語っていきます。
今回は10位から6位までのものを作成し、今後5位から1位版、そして(余裕があれば)11位から20位版のnoteを投稿するつもりです。

対象選手

対象選手の基準は
①新人王資格を有している
・投手は一軍通算30イニング以内
・野手は一軍通算60打席以内
・初めて支配下登録されて5年目以内
・海外のプロ野球リーグ経験無
②25歳以下(1999年以降に生誕)
の2つを満たしている選手になります。

評価基準

評価基準は主に
①ポテンシャル(選手としての天井の高さ)
②即戦力性(より早く一軍で活躍できるか)
③スター性
(スターの素質があるか)
の3つであり、選手個人のスペックや一軍/二軍のスタッツを参考にしながら、私の個人的な感覚をベースに評価します。
将来的にWARを多く稼げるか等はあまり考慮せず、あくまで上の3つを軸に評価する形です。
☆が多いほどその項目が優れている、という見方になります。

また、基本的に「ポテンシャル」と「即戦力性」は相反するものであり、「スター性」も私のガバガバな感性によって評価が決まるため、星の数の多さ≠順位の高さである点はご理解いただきますようお願いいたします。

10位:内田湘大

【スペック】
・内野手
・右投右打
・183cm/97kg
・22年ドラフト2位(20歳)
【2023年度スタッツ】

10位は内田湘大。鈴木誠也を目標とし同じドラフト2位で入団した期待の右打者は、高卒1年目となった昨季、プロの壁に正面衝突。
スラッシュライン(打率/出塁率/長打率)が.163/.191/.207と打撃面は全くと言っていいほど奮いませんでしたが、大きな成長を見せたのが守備面。昨季前半戦は13エラーと苦しんだものの後半戦は3エラーまで減らし、肩の強さも活かしながら目に見えて分かるくらいの守備力向上に成功しました。
彼の最大の武器はやはり身体の強さであり、高卒ルーキーながら怪我なく87試合(二軍)に出場。夜な夜な1人でバットを振る姿もよく見られたそうです。

23年オフには鈴木誠也と自主トレを共にし、打撃技術の向上に挑戦。まだまだ未熟ではあるものの、2年目の今季は春先から好スタートを切り、3/28時点で15打席に立ち.259/.333/.407、公式戦での初HRを放つなど成長の兆しを見せています。

今回のランキングでは10位としましたが、今季の打撃成績や守るポジション次第では一気に上位に食い込む可能性のある選手です。


ポテンシャル☆☆☆☆★

昨季は公式戦HRがゼロに終わったものの、秋季キャンプやフェニックスリーグでのHRを見れば彼の打撃のポテンシャルの高さは一目瞭然。
また中学時代は遊撃手でありプロ入りと同時に挑戦したサードでの動きも悪くないため、将来的にセカンドへの挑戦が可能な点も彼の天井の高さを押し上げています。

即戦力性☆★★★★
昨季二軍で打率.163 HR0 OPS.398と非常に苦しみ、低めの球にバットが止まらない等の課題も多いため、今季一軍の戦力となる可能性は非常にに低いと言えるでしょう。
ただ、打撃成績自体は良くなかったものの昨季二軍戦で田嶋大樹・山崎福也・門別啓人らから痛烈な当たりを放っており、プロの水に慣れていないわけではなさそうです。
まずは二軍で打率.250 8~10本 OPS.700を残してほしいところです。

スター性☆☆☆☆☆
スター性は最高評価の星5。超がつくほどの野球バカであり、練習の虫。そして太陽のような笑顔と、ファンが好きになる要素を全て持っています。
背番号63、もしくは背番号1…のユニフォームを着用するファンが増える日もそう遠くはないでしょう。


9位:滝田一希

【スペック】
・投手
・左投左打
・183cm/83kg
・23年ドラフト3位(22歳)
大学時代スタッツ

札幌学生リーグ

9位は滝田一希。星槎道都大から鳴り物入りで入団した1年目の左腕です。彼の武器は独特なフォームから放たれるMax153km/hストレート、そしてブレーキの効いたチェンジアップ。その2球種を軸に緩急で相手打者を翻弄し、高い奪三振率を誇ります。

春季キャンプから一軍に帯同。OP戦では4試合に登板し防御率0.00だったものの四球4、死球1、暴投1と大荒れの内容で、開幕は二軍で迎えることとなります。
ただ球は荒れていたものの三振は4つ奪っており、ストレートの平均球速が146km/hと直球・変化球を駆使しながら自慢の奪三振能力を遺憾なく発揮しています。

新人ということで9位にランクインする形となりましたが、まだまだ実力は不透明であるため、今後の活躍次第では大きく順位を上げる可能性もあるでしょう。


ポテンシャル☆☆☆☆★
大学通算の奪三振率が11.95、23年春は奪三振率14.43と、地方リーグだということを加味しても先発でこれだけの圧倒的な支配力を振りかざす投手は中々いません。
現在の起用法を見るとプロでは中継ぎスタートになりそうですが、上手くいけば髙橋遥人になれる素材であるため、是非とも先発で育ててほしいところです。
ただ中継ぎで使う首脳陣の意図も十分理解でき、プロ1年目から一軍で爪痕を残すならば中継ぎ起用がベターでしょう。中継ぎならばジョシュ・ヘイダー(HOU)になれる素材です。

即戦力性☆☆★★★
まだまだ荒削りな素材型投手であり、余程の成長がない限り1年目から一軍で活躍・新人王を獲得というのは想像し難いため、即戦力性は低いと見ます。
また投球を見ると、右打者に対してはほぼ安打・四死球を許さず三振を多く奪っている一方で、左打者に対しては安打・四死球を多く許し三振は1つしか奪えていないのが特徴的であり、対左に課題を抱えている可能性があります。
この原因としては武器であるチェンジアップが左打者相手にはすっぽ抜けることが多く、質が少し落ちるスライダー・カーブ中心の投球になってしまうことが挙げられるでしょう。
ただ逆に言えば持ち味のチェンジアップさえ活かせればプロでも通用する可能性が高いということでもあるため、今後の成長に期待です。

スター性☆☆☆☆★
先程書いた通り上手く育てばチームの顔、MLBにも挑戦できるくらいの選手であるため、スター性は高い選手と言えるでしょう。
また無名校出身、昨年母を亡くし野球を続けるか悩んだ等の応援したくなる背景もある選手です。


8位:二俣翔一

【スペック】
・内野手/外野手
・右投右打
・180cm/74kg
・20年育成ドラフト1位(21歳)
2023年度スタッツ

8位は二俣翔一。トップクラスの高校生捕手として磐田東高校から入団し、プロで野手に転向した強打のユーティリティです。彼の武器はどんな態勢からでも鋭い送球ができる強肩と、その強肩を活かし様々なポジションをこなすユーティリティ性です。
勿論打撃面でも昨季はウエスタン最多安打を記録し5本塁打を放つなど良いものを見せてはいますが、技術的な粗が目立つ上に早打ちであるため、一軍で打撃成績を残すのは少し先の話になるでしょう。

今春は好スタートを切り対外試合序盤から打撃でアピールすると、持ち味のユーティリティ性を活かし様々なポジションで美技を披露。レギュラー組を除くとチーム4位の27打席を与えられますが、相手投手のレベルが上がるにつれ苦戦。打率.200 三振率.333と厳しい成績となってしまいます。

今回のランキングでは8位としましたが、今回ランキング入りした選手の中では最も将来像が掴みにくい選手であり、身体能力の活かし方次第ではNo. 1プロスペクトへと化ける可能性を秘めています。


ポテンシャル☆☆☆★★
身体能力は間違いなくチームトップクラスであり、捕手出身らしい器用さも兼ね備えている二俣。怪我に泣かされ続けた1.2年目から一転、昨季は怪我なくシーズン完走するなど順調にステップを踏んできており、守備面もプロに入って初めて挑戦するポジションが多い中で高い守備力を発揮し、この成長スピードの速さは目を引くものがあります。
そのため課題である打撃の粗さもこの成長速度で解決し、今季一軍で爪痕を残す可能性も十分に考えられるでしょう。

即戦力性☆☆☆★★
先程も書いた通り、まだ打撃に穴が多いため一軍レギュラーでバリバリプレーする姿は想像し難くく、即戦力性は低いように思えます。
しかし守備力の高さは既に一軍レベルと言えるため、レイノルズ(サード)のバックアップや小園(ショート)のバックアップ、外野の控え等で一軍定着する可能性は大いにあります。
またセカンドの菊池涼介は今季若手との併用が予想されるため、そのポジションを二俣が掻っ攫い菊池の後継者争い1番手に名乗りを上げる展開も十分あり得るでしょう。

スター性☆☆☆★★
どちらかというと表に出るようなタイプではないためそこまでスター性は感じられませんが、持ち前の身体能力を活かした好守備・バッティングで人々を魅了し、見ていてワクワクするような選手に育つ可能性は非常に高いと言えるでしょう。


7位:河野佳

【スペック】
・投手
・右投右打
・175cm/86kg
・22年ドラフト5位(22歳)
2023年度スタッツ

7位は河野佳。社会人No. 1投手として大阪ガスから入団した、2年目の投手です。彼の武器はやはり四隅に投げ分ける精密なコントロール、そして140km/h中盤ながら打者のバットを押し込むストレートのノビでしょう。
昨季は中継ぎで開幕→先発転向→二軍で好成績→一軍で苦戦→中継ぎ転向とポジションを転々としながらも、二軍では防御率2.70 WHIP0.95と高卒社会人にしては十分すぎるくらいの好成績を残します。また、一軍では打たれこそしたものの三振はそれなりに奪っており、ストレートのノビが良すぎる/頼れる変化球がないが故の被本塁打率の高ささえ改善できれば、一軍で活躍する可能性は非常に高いと言えるでしょう。

今春は一軍キャンプスタートを果たし、中継ぎとしてOP戦7試合に登板し防御率2.00の好投を見せますが、ほぼ毎登板ヒットを打たれており奪三振率は5.00と中継ぎにしては物足りず、数字ほど内容は良くなかった印象です。
それでもWHIP1.00K/BB5.00と持ち前の制球の良さは存分に発揮しており、ピンチで出力を上げなんとか踏ん張る場面も多く見られ、それが首脳陣に評価されたのか、今季は開幕一軍を掴み取ることとなります。


ポテンシャル☆☆☆★★
20歳にして日本選手権MVPに輝き、ドラフト1位候補とも騒がれた彼のポテンシャルは非常に高いと言えるでしょう。制球の良さ、テンポの良さは高校の先輩である野村祐輔を彷彿とさせ、球の軌道や淡々と投げる姿は涌井秀章とも重なります。
そんな将来が楽しみな河野のポテンシャル評価が何故星3にとどまっているのか。それは起用されているポジションに原因があります。
先に挙げた2人(野村、涌井)と同じで河野は先発タイプであると私は考えており、ブルペンで投げる彼に私はそこまで魅力を感じていません。極端に言ってしまうとこのまま中継ぎとして行くならば星2先発に再び戻るならば星4の評価にしようと考えているくらいです。
そんな現場の評価とファンの評価がいまいち合っていない河野がどのポジションで花を開かせるのか。今後の注目ポイントの一つです。

即戦力性☆☆☆☆★
昨季二軍では高水準の成績を残し今春は一軍で投げ続けていることから、即戦力性は高いと言えるでしょう。今季中のブレイクも十分考えられます。
先程は中継ぎ起用を酷評こそしましたが、中継ぎで使う首脳陣の意図も理解はできます。例えば「出力不足」「球種の多さ故に様々な球に頼ってしまい、決め球がない」など先発をやる上での課題も残されており、三連覇の頃の九里のような投手を一枚抱えておきたいチーム事情もあるため、中継ぎ起用を愚策と言い切ることはできません。
そこを加味しても先発で使ってほしい選手ですが。

スター性☆☆★★★
兵庫出身ながら小学5年生の時には広島に移り住んだ河野。地元広陵高校の出身であるため「地元のスター」的な扱いを受ける可能性もありますが、個人的にはそこまでスター性を感じておらず、涌井秀章のような飄々と投げ続けチームを引っ張っていく選手になる予感がしています。


6位:中村貴浩

【スペック】
・外野手
・右投左打
・177cm/87kg
・22年育成ドラフト2位(24歳)
2023年度スタッツ

6位は中村貴浩。育成2位で指名され九州産業大から入団した若武者は、1年目の春先から打撃面で大爆発。ウエスタン開幕戦を5打数3安打1HRの好スタートで飾ると、3割オーバーの打率を維持し続け、5月17日に支配下契約を掴み取ります。しかし一軍の舞台では苦しみ、初ヒットと初打点こそ記録したものの15試合の出場で.167/.216/.206に終わります。
そんな中村の武器はやはりベンチプレス150㌔の筋肉を活かした長打力、そして場面やカウントに応じてスタイルを変えていく打撃の引き出しの多さでしょう。将来的には西川龍馬のような、巧打と長打を兼ね備えたコンタクトヒッターになることが予想されます。

今春は一軍キャンプスタートを果たし紅白戦等では結果を残していたものの、OP戦時期になるとバットが湿り始め、3月に入る直前に二軍へと合流する形となってしまいます。


ポテンシャル
☆☆☆★★
腰が捩じ切れるのではと思うくらいのフルスイングは見ものであり、それでいて柔軟な打撃も出来ることから打撃面のポテンシャルは非常に高く、また守備面でも両翼だけでなくセンターを平均程度にこなす上に肩も強いため、守備面にも期待が持てる選手です。
ですが今後177cm/87kgの体を更にビルドアップするであろうことを考えると、両翼に収まる可能性が高いと個人的には思っています。
また昨季途中〜オフにかけてミートポイントを後ろにするアプローチに変えており、昨オフ行われた日本代表との壮行試合で根本悠楓からホームランを放つなど、この打撃スタイルをものにしようとしています。個人的には現役で最も後ろで打つことに長けている近藤健介に弟子入りしてほしいな、などと思っています。

即戦力性☆☆☆★★
1年目から二軍で8本塁打、一軍でも多少爪痕を残しているため、打撃の完成度を考えても今季ブレイクする可能性は決して低くないです。
また昨季初昇格を果たした際は福地コーチ曰く「1番悪い時に一軍に上がった」そうで、万全の状態でないにも関わらずあれだけバットを振り回せる辺り、只者ではありません。
ただ問題となるのがポジションで、外野のレギュラー格には秋山翔吾野間峻祥がおり、その控えに堂林翔太上本崇司らがいるため一軍に割って入るのは容易ではなく、また同じ左打ちの外野手として田村俊介宇草孔基大盛穂らライバルも多いため、余程打撃で結果を残さない限りはレギュラー争いにすら参加できない環境となっています。調子の波の大きさを改善し安定して結果を残せるようになれば、一軍定着はより近づくでしょう。

スター性☆☆☆★★
男らしいその顔立ち、誰もが羨むサラサラヘアー、「野球は喧嘩みたいなもん」と評するスケールのデカさ(?)などスター性は抜群であり、フルスイングもまた魅力的。星4、星5評価にしようか悩みましたが、インタビュー等でのオドオド具合、絶妙に可愛いキャラクターを考えると前に立ってチームを引っ張っていくようには見えなかったため、星3としました。
またこれは余談になりますが、同期の益田武尚や久保修らのどストレートなイケメンとは異なり、中村貴浩は沼ると深いタイプな気がしています。1番危ないタイプ。


最後に

今回のnoteではカープ限定のプロスペクトランキング6位~10位の選手達について書きました。本当は5位~1位の選手達もこのnoteに収めて開幕前に投稿しようと思っていたのですが、絶望的なやる気のなさに何度も襲われ、5位~1位版は開幕後に投稿する流れとなりました。楽しみにお待ちください。

ここまで書いたことの殆どは個人的な意見であり、「俺はこう思う!」「俺は○○をこの順位にする!」という意見は当然あっていいと思いますし、そういった意見は気兼ねなく私にぶつけて頂いて構いません。今後の参考にします。

ここまでこのnoteを読んで頂き、ありがとうございました。拙い文章でしたが、少しでも皆さんのためになっていれば幸いです。カープファン全員でプロスペクトの成長を見守っていきましょう!

画像•動画引用元及びデータ参照

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