⑧退院
入院から11日、やっと退院しました!
入院前には、早くても2週間、長ければ(悪性の場合など)3週間くらいの入院期間になります、と言われていたので、予想よりも回復が早く順調だったようです。
4歳と0歳を家に残しての入院だったので、夫はこの間のワンオペ育児を本当によく頑張ってくれたなと感謝です。
4歳長女はお母さんに会いたいと泣いたりするかな?と思っていましたが、意外と平気そうで、お見舞いに来てくれた帰りも「ばいばーい!」とあっさり帰っていきました…
母の方が寂しい…
退院前診察ということで、ずっとテープで保護されていた手術の傷口もテープをはがしてもらい、しっかり傷がくっついていることを確認。
1週間でくっつくなんて人間の体すごい!
執刀医の先生の1人は20代の若い男性でしたが、「おっ!きれいきれい〜僕が縫ったんですよ〜!」と喜んでいてなんだか可愛かったです。笑
手術の状況と、今後の治療について主治医と話しました。
まず、手術で摘出してもらった腫瘍と臓器の写真…
すごい!グロい!けどなんか見ちゃう!笑
腫瘍は比較対象として置かれていた15センチ定規よりも大きく、赤黒いツルンとした見た目の塊でした。
執刀医の先生も「こんなデカさだったよ!」と手で顔のサイズくらいの形を作って説明してくれました。
こんなんがお腹の中に入っていたのか………
そしてそれを切り開いた写真を見ながら、
「良性の場合は中身が水とかだけど、写真の通りボコボコした細胞でたくさんの部屋に分かれていました。術中の病理の診断は境界悪性で、明らかな悪性とは言えないが疑いもありということでした。明らかなガンの場合はもっとオレンジ色や肌色をしていることが多いので、見た感じそんな風には見えないですけどねー。最終的な結果は2週間後にお伝えしますね」
という説明を受けました。
どうかこのままガンではなく、境界悪性で終わってほしい、という気持ちでいっぱいになりました。
また、腫瘍摘出と一緒に、今後の再発を考慮して取った正常な右卵巣と、子宮の写真も見ました。
子宮は赤くてすごく綺麗でした。
この中に次女はつい2ヶ月前までいたんだな〜子宮さん本当にお疲れ様でした、というなんとも言えない感情になりました。
今後の治療として、ホルモンバランスを整える治療が必要とのことでした。
女性ホルモンは卵巣で作られ分泌されますが、私は両方の卵巣を取ってしまったので、強制的な閉経のような状態となり分泌されなくなります。
女性ホルモンがなくなると、骨粗しょう症になりやすくなったり、血管系の病気になりやすくなるのと、更年期の症状として動悸・めまい・ホットフラッシュ・うつなどの症状も出やすくなるそうです。
女性ホルモンがこんなにも大切な役割をしていてくれたことを今まで知りませんでした。
注射でホルモンを注入したりするのかな?と思っていましたが、腕にシール状のパッチを貼るだけでいいようです。
また、骨粗しょう症の予防として骨密度の検査などを、早い時期に卵巣を取った患者向けに病院でやってくれているらしく、その検査の予約も先生が取ってくれました。
入院するまでも、入院してからも、何度も「卵巣がん」で検索しては不安になり…を繰り返しました。
ガンには5年生存率という嫌な基準があり、卵巣がんのステージ1(初期)の場合の5年生存率は95%と書いてありました。
95%は生きていられるけど、5%は死んでいる。
5年後、私は38歳、長女は9歳、次女は5歳、まだまだ死ぬわけにはいかない。
まずは病理の結果を聞き、このまま境界悪性であれば経過をしっかり観察し、もしも悪性だった最悪のケースでも、きっと初期だからできる限りの治療をしてしっかり治そう、ガンなんてやっつけてやろう、とだいぶ気持ちの整理ができてきました。
ここまで、重い内容もありましたが読んでくださりありがとうございました。
ブログを書くことで自分に起きたことの経緯、自分は何を怖がっているのか、敵は何か、自分の気持ちの整理ができました。
今後も経過について書いていこうと思うので、よかったら読んでください。
誰かの参考になれば幸いです。