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いろいろと思うことを羅列

羅列です。

●病気に対する声かけで気付く価値観の違い
病気のことは特に隠したいとも思わなかったので、周りに言っていました。
みんな心配してくれたり、励ましてくれたり、優しさに触れました。
そんな中で感じた価値観の違い、決して不快だったとかではなく、人によって違うんだなぁと改めて気づいたことがありました。

「生理がなくなるのは良かったね!」
「白いズボンがいつでも履けるね!」
「生理がないの羨ましい」
元々私は生理がそんなに重くなく(ピルを飲んでいたし)生理に悩まされてなかったので、生理があっても辛くなかったし、白いズボンも履いていたし。
羨ましい、は正直ちょっと言われて嫌でした。
じゃあ変わりましょうか?病気もあげますよ?という意地悪な気持ちになってしまって。。笑
まぁそれだけ生理に悩まされている女性が多いんだなぁと思いました。

「子宮全摘だなんて辛いでしょう」
これについては全く思いません。
それは私が2人の娘を出産した後だからです。
子宮が女性のシンボル・アイデンティティーと感じる方も多いようですが、私は特に何も感じませんでした。
医師の「子宮はただの筋肉の袋なので、妊娠を望まないなら取っちゃっても特に問題はないです。卵巣は女性ホルモンを出す器官なので、卵巣の方が問題です」という言葉の「ただの筋肉の袋」という表現がしっくりきました。
ただ、出産したばかりだったので、摘出した綺麗な子宮の写真を見た時は「子宮さん、大仕事を終えてすぐに摘出しちゃってスマン、お疲れ様、ありがとう」とは思いました。
なんか自分の臓器に謝ってるのおかしいですね。笑

「お腹の傷が綺麗に治るといいね」
これまた自分ではあまり気にしてないポイントだったので、なるほどと思いました。
もう子ども2人産んでいるお腹なので、そもそもビキニとか着れるお腹ではなかったし…笑
これを言ってくれた人は帝王切開したママだったので、自分と重ねて心配してくれたのでしょう。
人によって何が大事か?優先順位が違うんだなと感じた出来事でした。

●やっぱりガンなのか
境界悪性腫瘍という病気だったので、なんとなく悪性ではない=ガンではない、という気になっていました。
入っていたガン保険も、境界悪性だとおりないと言われたし…
でも、何かでたまたま目にした、婦人科医の先生が書いているブログで、希少なガンの紹介という記事に「境界悪性の方で自分はガンではないと思っている方がよくいますが、境界悪性もガンです。転移もすれば、再発もします」とズバッと書いてあるのを読み、あ〜〜〜私ガンなのか!と思いました。
先生…私もガンではないと思っていましたよ…
意味がわかると怖い話を読んだ後のような、時間差でじんわり怖くなるような感覚になりました。
とはいえ、ガンで闘病中の方からしたら、境界悪性ごときでガンと名乗るなって思われそうだし(勝手な被害妄想)境界悪性って、なんとも中途半端な立ち位置ですね。

●身近にガン仲間がいた
久しぶりに会って飲みに行った友達に、そういえば手術してさ〜軽いガンだったんだよね〜と話したら、なんとその子も20代の頃にガンになり大手術を受けていたことを話してくれました。
その子とは高校からの仲で、20代の一時期少し疎遠になることもありましたが、趣味を通じてずっと会っていたので、そんな過去があったことにビックリしました。
ちょうど疎遠になっていた時期に手術していたそうです。
ガン友だね!と笑い合いました。
お互い身体に気をつけようね。

●人生のアディショナルタイム
幸いにも、手術でガン細胞のある臓器は取り切り、退院後もすっかり元気になり、元の生活にもどりました。
今のところ更年期症状も出ずに、まるで元どおりという勘違いをしてしまいそうなほどですが、卵巣も子宮もなくなったわけだし、病気になる前に戻ったわけではありません。
もしかしてあの時、悪性ですと言われていたら…進んだステージだったら…余命宣告されていたら…
オーバーかもしれないですが、たまたま元気になれただけで、そうなっていた可能性だってあるんだよなぁと思うと、今元気に過ごせているこの日常は、おまけで生かしてもらえている時間のような気がします。
せっかくアディショナルタイムをもらったので、今まで通りの暮らしに戻るのではなく、人生が終わる時に「やりきったぜ」と燃え尽きるように、「やりたいことを全部やったろう」と強く思います。
そしてさっそく3つのことを実践しています。
・ネイルの資格を目指しスクールに通う
・日記をつける
・お酒を楽しむ
お酒だけはほどほどにしないと逆に余命が短くなりそうですが…笑
後悔のないよう、人生を楽しみます。

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