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すごい!まるで進化だ!!|シン・ゴジラ:オルソ

シン・ゴジラ:オルソの配信が始まっている。

シン・ゴジラのモノクロ版で、よくわからないすごいぎじゅつを使っているのだ。

「オルソクロマチック」とは、モノクロフィルムの一つで、赤系統の色が感光されない特色を持つ「オルソクロマチックフィルム」のこと。略称で「オルソ」とも呼ばれます。現在主に流通しているモノクロフィルム「パンクロマチックフィルム」よりもフェイストーンが重くなることが特徴で、この質感を目指し、タイトルにも取り入れました。

?😊?

カラー・白黒合わせて60回程度見ているので比較してみようかなと思います。

前提としてなぜ何回もこの映画を観ているのか私にはわかりません。プライムビデオで見たい作品がないときはなんとなくシンゴジラを見ています。
(中高生の頃はアメトーークの同じ回を何十回も繰り返し見ていたのでそういう習性なんです)

くまだまさしさんのプリティウーマンの記事、本当に気持ちがよくわかります。ストーリーも全部知っているのにずっと観れちゃうんです。なぜかこの映画だけ。私とは桁が違いますけど🙂‍↔️

いやはや前置きが長い!本題です!!
ネタバレしまくりです!
違う解釈もウェルカムなので罵倒や感想あればコメントくださいな。

2時間が濃い
白黒になっただけでこんなに会話劇が重いとは。そしてテンポが良い分時間が経つのが遅いように感じた。じっくりたっぷり濃厚感が増している。2時間映画だがカラー版だとゴジラシーン→政治の様子→ゴジラと進んでいくけど白黒=画面に超集中、会話劇も深く聞き込む、だと脳の体力使うよね…。

未確認巨大生物が“生物”してる
白黒になったら第二形態の色味は大丈夫かなあ、弱そうに見えないかなあとどっちの味方かわからない心配をしていた。みんな大好き蒲田くん。1番の心配ポイント。
肌の色、血液(体液)噴き出し、灰色の濁った目。観客を『なんか急に川から変な大きい生き物が来た危ないヤバイ!!』という引き込んでくるところが好きだった。第四形態と比べると色味が多いので不安だった。けれど白黒になるとますます得体のしれない怪物が呑川を上ってきた!急になに?!これ現実なの?感が増した。皮膚がグネグネして脈打つような感じとか。一歩進むと血液バシャバシャ噴き出ていたが、白黒だとタール?重油?ヘドロ?撒き散らしてるようでわかりやすく有害物質撒いてるみたいだよね。いやそれはヘドラか…。

白黒怪獣映画の原点「初代ゴジラ」の初登場シーンの丘の上からヌッ!!!に比べると衝撃度は低いかもしれない。でも蒲田くん(白黒)も十分不気味でこわいバケモンであります。バシャバシャ呑川から蒲田を這いずっているところが巨大生物感満載で興味深い。

品川でドゥルドゥルざらざらしてそうな表皮がゴツゴツボコボコの表皮になる瞬間。この質感はこれはこれでいいなと何回見てもゾクゾクします。
多摩川で戦車を追い越すところ、ジロリとひと睨みするところ。鎌倉上陸時に長~~~~い尻尾が民家の屋根の上を掠めていくところ。
全くこちらの理屈と違う理屈で動いている生き物なんだ…と実感させるのは白黒のほうかもしれません。

破壊がわかりやすい
ゴジラが進めば街は平気でいられない。舞う埃、煙が来た道はもう滅茶苦茶だぞとわかりやすく示す。目黒区侵入時の都下一斉停電のシーンも良い。ストーリーを知っているからこそ、真っ暗になる画面にこれからのことを思いはせてしまう。

対ゴジラについて。自衛隊の攻撃はゴジラの被弾箇所がとてもわかりやすくなっていた(動体視力がポンコツなのだ。で、多摩川作戦の時思っていた2倍命中していて驚いた)白黒だととてもわかりやすくて、戦車の砲弾に本当にびくともしない。ゴジラの巨体に豆鉄砲ペシペシ当たっているだけ。ちゃんと音はドゴンドゴンと聞こえるんだけど、どうみても幼子がぺちぺちたたいてるだけに見える。米国の攻撃もね…!

核熱ビーム、口が裂ける瞬間は何回見ても「とんでもないものが来るよ~~~ウワワワ💥」と鳥肌が立つ。カラー版は青→紫色に変化して、ビームの威力がいよいよ最大値なんじゃないの東京やばいんじゃないのとゾワゾワするシーン。神々しいと思う時もある。白黒版は色の変化がわからないけれどとにかく強烈な光がゴジラから発せられることがわかる。真っ暗になった東京にゴジラの放つ白線が引かれるのが切なくて強烈でもう一回見たくなるシーンだ。

色が無くなると…
牧元教授の残した解析データの難易度が爆上がりしていると思う。黒い直線だらけの紙からあの折り紙を組み立てるのか…。
画面の動きは少ない+人間の会話劇が多いから白黒になるとドキュメンタリー番組ぽくて尚良い。

新幹線、無人在来線爆弾
電車のカラーリングがないので、顔?でしかぱっと見判別できない。(一般人ですので…)でもこれでいいのかも。いつも使う路線じゃなかったらわからないよね、と。個人のポジトークだね。
新幹線が、京浜東北線が、山手線が、と見つけるのも楽しいけど、BGMに合わせて淡々と爆発四散していくのもゴジラに集中できて面白い。

画になる場面の多さ
ながら作業をしつつ見ることがあるので一時停止することが多い。ふと止めただけなのに綺麗なシーンになるのは凄い。動画を止めた静止画はいわゆる事故画像もどきになることがあるけど、そうならない。宣伝用に撮影されたカットじゃないかと見紛うくらい決まっている画像になる。本当に良い意味でアニメ―ション風実写映画なんだな~と思う。1カット1カットが見せ場。俳優の白目部分に注目すると人間のアニメ―ション見てるような不思議な感じになってふわふわしてくる。

白黒を見るとカラーを見たくなってくる。カラーを見ているとこの部分は白黒のほうが見応えあるんだよな、と白黒を見たくなる。言い換えるとまさに交互浴。合間にハリウッドゴジラを挟むと尚良い。ハリウッドゴジラはオロポみたいなものだ。あれはあれで良いもんだ。

追伸

私の環境はKindle Fire stick 4k max→テレビで見ています。白黒だと画面暗くて見づらいんじゃない?という方は設定変更も考慮されたり。オルソの時にテレビの設定を変えたら超絶見やすくなったので。

どっちもおもしろいよ👏

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