アジャイルの夜の夢
アジャイルは一つの夢を見せます。
「自分たちはウォーターフォール開発をやっている」という夢です。
残念なことに、大抵の現場はコード&フィックスが主流です。アジャイルとウォーターフォールの比較をたくさん目にすることでしょう。しかし、重要なのは(自分たちのやっている)コード&フィックスとアジャイルの比較です。
全てのタスクに優先順位がついていない(計画を立てていない)ものをウォーターフォールと呼ぶのはちょっとウォーターフォールさんに失礼ですね。長期間の試行錯誤を繰り返して大部分のリスクを排除した先にあるのがウォーターフォールです。
コード&フィックスとアジャイルの違いはどこにあるのでしょうか?
アジャイルは計画を立てる
目の前にある課題に片っ端から手をつけていくコード&フィックスと、アジャイルとの違いは計画を立てることにあります。
プロセスやツールよりも個人と対話を、
包括的なドキュメントよりも動くソフトウェアを、
契約交渉よりも顧客との協調を、
計画に従うことよりも変化への対応を、
価値とする。
すなわち、左記のことがらに価値があることを
認めながらも、私たちは右記のことがらにより価値をおく。
(アジャイルソフトウェア開発宣言より抜粋)
この宣言からまずわかるのは「全てが同様に重要ではない」ということです。そもそも物事に優先順位をつけるのが「宣言」の要旨です。
むしろ、「全てが同様に重要ではない」からこそ計画を立てる。優先順位をつけて、重要なものから手をつける。そこにアジャイルやウォーターフォールの妙があります。
夢から覚めて
まあ、そうは言いつつ今の会社もコード&フィックスです。
優先順位が共有されていないので周りが「遊んでいる」ように見えてしまうのも確か。入社して3ヶ月経っても、答えは見えません。「あなたのやっていることに価値はないよ」と伝えるのは直接的すぎますよね・・。さて、どうしたものか。
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