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光の中で生きる人


2021年12月4日は新月らしい。
地球と太陽の間に月が挟まって、太陽に照らされている月を見ることができない日。月の満ち欠けが始まる日。そんな日が、ジンくんの誕生日でした。

11月末頃からは、約2年ぶりとなるBTSのオフラインコンサートが開催され、慌しく(主にTwittで)過ごしていましたが、実はずっとジンくんについて想いをめぐらせていました。

『ジンくんってどんな人だろう。私にどんな影響を与えてくれただろう。ジンくんといえばやっぱり月かしら…』って。

その時、ふと昔読んだ本の一節を思い出し、頁をめくりました。要約を載せます。長いけど。京極夏彦の魍魎の匣からの引用です。

「月は太陽の光を反射しているだけ。太陽の光は生き物に命を与えるが、月の光は一度死んだ光だから生き物には何も与えてはくれない。
けれど、生きることは死に近づくこと。太陽を浴びた生き物は精一杯幸せそうな顔をして力一杯死んでいく。だから私たちは一度死んだ月の光を全身に浴びて少しだけ生きるのを止める。月光の中でだけ、生き物は生命の呪縛から逃げることができる」

文章を読んだ時、二つの光の中で生きるジンくんが浮かびました。
スポットライトを浴びて、精一杯力一杯に歌って踊ってARMYと幸せそうに笑うジンくん。
かっこいい姿だけを見せたいとは思いながらも、自分は完璧ではないと、沈んでいく気持ちを抱きかかえて、弱々しい光の中にいるジンくん。


太陽の光を浴びて笑う時間、月の光を浴びてもう全てを止めてしまいたいと嘆く時間、人はどちらをも生きていかねばなりません。
大小関わらず、苦しみは襲ってきます。何かに隠れたくなるし、悲しみをどこかに置いて去ってしまいたくなる。
でも、それでも生きていくのが人生です。
人生を生き抜き幸せでいれるように、自分自身を愛する必要があります。


私はBTSを通じて自分の愛し方を学んでいっている途中です。その中の大きな学びの一つが、ジンくんでした。(他のメンバーももちろんですが。)

まず、ジンくんが見せてくれるもの全てが嬉しい。かっこいい姿を見せたいと言いながらも弱い部分や恥ずかしい部分もこっそり教えてくれる愛がすごく嬉しい。

努力で手に入れた自信と、笑顔、それでも忘れない謙虚さ。WWHになっても消えない弱気さ、涙、びっくりする奇行。私にはないフラットな考え方、アイドルとしてのプライド。
そしてそして、SUPERTUNAという笑いへの情熱。(正直に言うとこれで余計ジンくんの底が見えんくなった。めちゃめちゃ笑ったけど)

全部私にはないものばかりで、羨ましいし憧れる。羨ましいと凹んでも、ジンくんは笑わせてくれるから、私もまたジンくんみたいに頑張ろうと意気込めるんです。
サンドバッグを見つけたら殴ろうとも思う。そこに殴るものがあるから。
…という感じで、もっとシンプルな理由で行動してもいいよって教えてもらえました。

スポットライトという太陽の光を浴びて踊る、星の王子さま、ジンくん。私の周りを回ってくれているから、私はジンくんが放つ月の光を浴びて、少しだけ生きることを休めます。くすくすと笑いながら、また精一杯生きていくことができます。心からありがとう。

そして、ジンくん。いくらLOVE MYSELFの伝道師だからといっても、苦しくて海の底に沈む時は来ると思います。その時は私たちARMYが、アミボムという月の光で照らします。だからこれからも色んなジンくんを見せて私たちを笑わせてね。

改めて、誕生日おめでとう。JIN!

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