「自分の可能性を制限している自分」に気づき、大切な価値観を取り戻す── mento利用者インタビュー#14
今回お話を伺ったのは、東京都在住29歳の いしづかあやこさん。30歳を目前にして人生のモヤモヤが募ったことをきっかけにコーチングを受け始めました。2022年4月から隔週で、全6回のコーチング(インタビュー当時)を受けています。
コーチングセッションの中では、「年齢への焦り」や「自分の可能性を制限している考え」に気づいたという、あやこさん。コーチングを受ける中での気づきや変化について、あやこさんと担当の大場枝里コーチ(以下、枝里さん)にお話を伺いました。
診断システムでぴったりのコーチに出会う
──まずは、あやこさんがコーチングを受けようと思ったきっかけを教えてください。
30歳を目前にして、人生に対するモヤモヤが募っていたことがきっかけです。やりたいことがたくさんあるのに、なかなか踏み出せないままだったり、人生のモヤモヤをどうにかしたい…と考えたりしていた頃でした。
──そこでコーチングが思い浮かんだんですね。
そうですね。以前「グループコーチング」といって複数人で受けるコーチングは受けた経験があり、なんとなくコーチングのイメージは持っていました。
そのグループコーチングは、大目標、中目標、小目標という形で目標を立てたり、セッションの場で目標の達成度を振り返ったりするもの。1対1のコーチングも、コーチと一緒になんらかの目標を立て、達成するためのアクションを見つけたり考えたりするのかなとイメージしていました。
──コーチングサービスは他にもありますが、mentoを選んだ決め手はなんだったのでしょうか?
mentoには、話したいテーマなどを元にコーチを診断してくれるシステムがあり、自分にあったコーチにお願いできるところが決め手でした。登録コーチも多い印象で、その中だったら相性のいいコーチがいるだろうと考えたんです。
目標を立てる前にコーチに価値観を共有
────コーチ診断を経て、枝里さんと体験セッションをされたそうですが、実際に受けてみてどのようなことを感じましたか?
枝里さんのコーチングは、“目標を設定する前”の段階から話せるのがいいなと感じました。コーチングって「目標を設定する」ところから始まると思っていたのですが、枝里さんとの初回セッションは2時間のオリエンテーションで、前半に思考のクセと価値観の確認をしました。
事前アンケートをもとに対話することで自分の大切な価値観が浮き彫りになっていきます。私の場合「個別化」「自然体」「創造」などの言葉が出てきました。目標を設定する以前に、価値観を確認できたことで、自分が本当に目指したいと心から思える方向性を見つけることができたと思います。
──ご自身をより深く知ることができたんですね。枝里さんのコーチングを受けて印象的だったことはありますか?
表情や感情、体の感覚にも目を向けていくことが印象的でした。あるセッションの時に「今日は〇〇について話したいです」と言った時に枝里さんから「眉間にシワが寄っているよ」と言われてハッとしたことがあります。そこから言葉を交わしていくうちに、無意識に目を背けていたようなテーマが出てきて。最終的に「自分の年齢に対する焦り」というテーマになりました。
自分の可能性を無意識に制限していた
──表情をきっかけに本音を引き出してもらったんですね。コーチングを受ける中で気づきとして大きかったものはありますか?
私が抱えているさまざまな悩みやモヤモヤの根本に「年齢への焦り」があると気づいたのは大きかったですね。焦りとともに、無意識に「自分の可能性を制限する考え」をしていたんです。例えば「絵を描くのが好きだけど、今の年齢から絵を描いても…」とか「私の画力ではお金にならない」といった考えとか。
──「どうせ私なんか…」と考えてしまうことって、ありますよね。そんな時は、どうすればいいのでしょう。
私は枝里さんに教えてもらった、自分を制限しているものを小さくしていくワークを日々の中で取り組んでいます。例えば職場で仕事に忙殺されて自分を見失った時に瞑想をしたり、PQトレーニングといってポジティブ指数(PQ)を高めるためのトレーニングをしたり。自分の大切な価値観や「軸」に戻るスイッチを入れる感じですね。
仕事で落ち込んだときには枝里さんに「どうやって自分を復活させたらいいですかね」みたいな相談をLINEでしています。あとは一度セッションの中で、自分のこれからの「パーフェクトストーリー」を考えてみる、というアクションを決めたんです。後日、ストーリーを漫画にして考えてみたのでLINEで枝里さんに共有しました。そういった気づきを気軽にLINEで共有できるのもmentoの良さだなと思います。
モヤモヤを「やりたいことらしきもの」で埋めようとしていた
──冒頭お話ししていた「やりたいことがいろいろあって…」という悩みについては、何か気づきはありましたか?
これについても、大きな気づきがありました。もともとコーチングを受け始めた当初は、海外留学にも行きたかったし、コーチという仕事やフリーランスとして働くことにも興味があるのに、なかなか行動に移せないことに悩んでいたんです。
でも、それらのやりたいことは全部モヤモヤを解消する手段だったというこうとに気付きました。例えば、海外留学は「役に立つ自分になりたい」コーチになりたいは「誰かとつながって寂しい気持ちを埋めたい」フリーランスになりたいは「職場の人間関係にうまく対処できないので一人で仕事をしたい」といったように。
なので、それらが本当にやりたいことではなく、モヤモヤを「やりたいことらしきもの」で埋めようとしていたんですよね。コーチングを受けることで、立ち止まることができ、いろいろなことに闇雲に手を出さなくなりました。
──奥底にある感情に気づいて、行動も変化していったんですね。
そうですね。今は初回セッションで浮かびあがった「創造」という私の大切な価値観に立ち返り、絵を描くことを再開しました。Instagramで発信したり、コーチングを受ける中で気づいたことや考えたことも、絵に描いてまとめたりしています。今ではやりたいことの後ろにあったモヤモヤがなくなりました。
感情に振り回されない自分に
──LINEで出来事を共有することで、次のセッションにも活きてきそうですね。全6回のコーチングを受けて、ご自身の中でどんな変化を感じますか?
自分の寂しい感情や、周りのあらゆる出来事にいちいち振り回されなくなったと感じます。自分の感情に気づいて、モヤモヤとした感情をため込まずに、受け流せるようにもなりました。あと、今までは寂しいときに四方八方に電話する癖があったんですが、それがなくなりましたね。(笑)
自分の可能性も広がったなと思います。私はいつか本を出版したいと思っていて。今までは「どうせ私なんか…」と考えて「本を出したいと、ただ思っているだけ」の状態でした。でも今は出版するために行動しはじめています。そうやって一歩踏み出せたのは、自分の可能性を制限する考えを、意識的に取り除けるようになったことが大きいなと。一人ではできなかったことだと思います。
──最後にコーチングをおすすめするとしたら、どんな方にすすめたいですか?
私と同じように、30歳前後で人生にモヤモヤしている方におすすめしたいです。周りの同世代では、転職に悩んでいる人や「社会人生活に慣れてきたけれど、本当に私がやりたいことってなんだろう?」と考えている人が多くて。ただ、私がそうだったように、課題がすり替わっていることってあると思うんです。根本的な課題をそのままにしながら、「転職の悩み」とか「本当にやりたいこととは?」という課題になっていたり。転職することだけが解決策ではないので、とにかくモヤモヤしていている方にコーチングはおすすめしたいです。